今シーズンのキャンプもいよいよ終わり(多分)。
どこに行こうか・・
候補地を知床や屈斜路湖方面、函館方面、ニセコ方面 の3つに絞り、地図や温泉地のガイドブックを見、考えに考え、以前から一度行ってみたかった人気のサヒナキャンプ場を文字通りベースキャンプ地にして周囲の温泉を楽しんでみよう、という事に。
サヒナキャンプ場は予約を入れないとすぐに定員になってしまうキャンプ場なので数日前に予約した。(それでも最後の一人だった・・)
10月9日(土曜)午前8:47、旭川北インターから出発。天気はまずます。
しかし、実は昨日から風邪気味で頭痛と肩こりの症状が・・私は風邪を引くと何故か肩こりになってしまう。
体調が芳しく無かったのでオープンにせず、ゆっくりとクルマを走らせた。
AM10:41 札幌手稲にある金山PAで小休止。
AM10:58 小樽に到着
小樽運河を横目に
ここは海鮮丼などが割と安く食べられる食堂と魚市場がくっついているお店。しかし丁度昼時で駐車場が混んでいて入れず・・
という事で先に隣にあるニッカウィスキーの余市蒸留所の見学をする事にした。
ニッカウィスキーの創業者、竹鶴政孝は日本のウィスキーの父と呼ばれ、この蒸留所は1934年に開設された。
昔の面影を残した建物群が素晴らしい雰囲気を醸し出している。
石造りの建物は風情があってイイネ。これなら100年と言わず長い間使えそうだ。
竹鶴政孝は単身スコットランドでウィスキーを学び、そしてスコットランド人のリタと結婚。二人三脚で苦労を乗り越え、一から日本でニッカウィスキーを作り上げたのである。その情熱に憧れてしまう。
小瓶でウィスキー「竹鶴12年」とブランデー「VSOP」を購入。
夜が楽しみになって来た。
PM12:21 再び柿崎商店に戻って海鮮丼でも、、と思ったが・・
下)大渋滞で断念。
12:50 仕方なくクルマを走らせ、仁木町の「きのこ王国」で昼食とした。(きのこ王国好き) ここは割とリーズナブルに色んな物が食べられるのである。
14:10 倶知安に到着。
とりあえず夜に読むモノを購入しようと古本屋に寄る。しかし田舎のせいか全般的に値段が高い。旭川で100円の本が200円するのだ。これなら新品を買った方がいいや・・ってんでコンビニでゴルゴ13の最新号と旅の本を買う。
今回は炭火が出来るよう、木炭からグリルまで一通り準備してきたのだが、先ほども言った様に風邪で激しい頭痛と肩こりがあり、とてもそういう食事を摂る気持ちになれなかった。
本当はホルモンでも焼いて一杯と行きたかったのだが・・
結局、おにぎり、スパゲティ(乾麺)、スパゲティのソース、カップ麺、まるごとバナナ、食パン、ポテトサラダ、ビール等と蒸かしイモでもしようかと生のジャガイモを購入した。
いよいよニセコの中核部に入る。さすがリゾート地だけあってオシャレな建物が多いのだ。
これらマンションみたいなオシャレな建物は多分コンドミニアム(賃貸型リゾートマンション)。
最近の北海道新聞ではニセコにある殆どのコレ系の建物はオーストラリアや中華系のお金持ちがオーナーになり、不動産経営をしているらしい。
10年前には考えられなかった事だ。その内ニセコに中華街が出来る!?
日本もバブル時代には海外の不動産を買い漁っていましたよね・・。
15:46 サヒナキャンプ場に到着!
上)ニセコサヒナキャンプ場を上空から見た図
下)上図赤点=キャンプ場管理棟の前で撮影
チェックインの手続きを済ませ、駐車場に停めて荷物を後方のサイトに搬入。
本当は値段が高いが荷物運びの楽なオートサイトを利用したかったが、予約で一杯だったので諦めた。
(参考料金:入場料大人1人600円、フリーサイト テント・タープ各700円、カーサイト1区画2,500円)
フリーの各サイトであっても木々や野草で囲われ、プライベート感覚で利用出来る。今回の旅行は2泊の予定で来ており、2泊目は別なキャンプ場を利用しようと考えていたが、このキャンプ場を一目見て大変気に入り、思わず連泊する事にしてしまった。
飽きっぽい自分がこんな気持ちになったのは初めてだ。
余談だが、ロードスター、長旅をしてきているので薄汚れてはいるが全塗装しただけあって輝いている。リトラクタブルライトの部分のチリも合っていて全体的なラインが美しい(全塗装の際に僅かに歪んでいたバンパーを新品に替え、同時にこれらのチリを徹底的に合わせて貰っているのだ)
この部分のチリが合っていないとシャキッとした感じにならない。
設営完了。曇っていて見えないが向こうには羊蹄山があって晴れていると素晴らしい風景になる。
さてこのサイト、残念ながら地面が完全に草に覆われていないが、地面自体は粘土質で素晴らしい。手でペグを刺す事が可能なのだ。しかもきちんと効く地盤。
各サイトには直火が出来るよう石でサークルが設けられ、しかも五徳まで置かれているのが嬉しい。
上下写真)炊事棟
古い校舎を利用した炊事棟でJAZZが流れ雰囲気が良い。
雨が降っていてもここで料理の下ごしらえが出来るので便利。またストーブもあるので暖かい。各サイトに炊事場が無くても問題なし。
17:33 体調は相変わらず最悪だったが、そんな体に鞭打って、キャンプ場から5分ほどの所にあるニセコアンヌプリ温泉「湯心亭」に。
残念ながらお風呂場の写真は撮影出来なかったが、原泉掛け流しのお風呂で、露天もあり、大変贅沢な入浴を楽しめた。
18:39 風呂から帰り、夕御飯とす。
昼間きのこ王国で買ったイカ飯をビール片手に食べる。これがちょっと量が多くて腹十分目になってしまった。体調は改善せず。
22:56 読書タイムが終わり いよいよ晩酌。
ニッカウヰスキー余市蒸留所で購入したウイスキーとブランデーを水割りにしてチビチビ頂く。そこで貰ったパンフレットの竹鶴政孝の人生のエピソードを読みふけりながら・・ニセコサヒナキャンプ場、ニッカウヰスキー、竹鶴政孝・・今迄に経験のない何とも言えない豊かな時間が流れた。
AM5:57 起床
天気は雨が降ったりやんだりでパッとしない。羊蹄山も雲の帽子を被った状態だ。
朝一で記念撮影。風邪はすっかり改善し、今日は全開モードでいけそうだ。
6:36 朝食。ポテトサラダを使ってホットサンドを作りコーンスープと共に頂く。ワンパターンだが簡単に美味しく出来る。
7:19 キャンプ場から20分位の所にある「日本三大秘湯」の一つ、「薬師温泉」に来た。正直大丈夫?という感じの建物だが、私としてはこういうのが堪らない。因みにこの温泉、午前6時から営業している。
ただ駐車場に車が一台も停まっていない。何だ、この胸騒ぎは。
ちょっと不穏な雰囲気の温泉宿である。この連休に宿泊者ゼロだなんて・・
日本三大秘湯の一つが何故?・・
とりあえずここまで来たし、深い事を考えるのをやめ、受付をし浴場へ向かった。受付には商売っ気のなさそうなおばちゃんが一人・・。というかこの建物にこのおばちゃん一人しかいないかも知れない・・。ちなみに入浴料は300円と激安。
この温泉には3つの浴場がある。
1つ目はこの混浴風呂
2つ目は下の男女別風呂
3つ目は今はもう手入れもされていない露天風呂・・
まずは1つ目の混浴風呂に。誰もいないので気兼ねなく入浴出来たのだが、入ってびっくり、風呂が深い!立って胸辺りまである深さ。そして湯船の底にはモロに大きい石がゴロゴロしているのだ。石の隙間からお湯が噴き出しているようで、ガスがボコボコ出ている。
気になったのは浴場隅に置いてあるゴミ箱にビールの空き缶が幾つも入ったままだった事。飲酒しての入浴がOKなのもびっくりだが、清掃していないのかな・・?
温泉自体は非常に面白いのだが。。
続いて2つ目(下)の男女別の風呂。ここも底は大きい石がゴロゴロしており、その隙間から1つ目の風呂とは違う泉質のお湯が湧出している模様。
お湯は潤沢に出ているようで、湯船から景気良く外に流れ出ていた。
実は2つ目のお風呂は薄暗い中入浴したので、湯の色がどんなのかは全く分からなかった。(画像はフラッシュを使っている)
脱衣所入口(廊下側)に電灯のスイッチがあったのだが、裸になってからいくら探しても脱衣所内にスイッチが見付からず、諦めて暗闇の中入浴したのだ。
帰りにこの宿の受付のおばちゃんに「電灯のスイッチのある場所が分からなかったです」と丁重に言いましたら「ちゃんと廊下に張り紙がしてあったでしょ!」と言われてしまった。。なるほど、この辺がお客さんが来ない理由の一つか・・
まあネタ的には大変素晴らしい温泉で、私的には大満足のお風呂でした。
色んな意味で秘湯だ!
さて、初っ端から素晴らしい秘湯を楽しんだので気分がよい。
続いては「日本秘湯を守る会」会員宿の新見温泉本館だ!
ここは先ほどの薬師温泉とは打って変わって繁盛している模様。施設は古いがとても綺麗に手入れされており、秘湯を守る会の会員宿だけの事はある。
ちなみに新見温泉の新見とはこの温泉のオーナーのお名前で、明治45年、ここにご先祖が移り住んで開業したあとに国で住所を命名する事になり、じゃあ新見さんがいる場所だから新見という地名にしよう、という事になったらしい。
新見温泉本館のHPはとても面白いので、時間のある方はどうぞ。
新見温泉本館の歴史の写真が壁にはられている。ナカナカ面白く、5分ほど見入ってしまった。(下)
薬師温泉に続きここも貸切状態。
浴場は2つあり、ここは露天風呂がある方。とても綺麗に維持されており、大変気持ちの良いお風呂だった。勿論原泉掛け流しだ。
ただ個人的には露天風呂の大きな看板は外した方が風情が出ていいと思う。
そうそう、ここの露天風呂も混浴である。
ここは別な場所にある2つ目の浴場。歴史ある打たせ湯、超音波風呂、蒸気風呂があり、非常に楽しめる。
10:54 一度キャンプ場に戻り、昨日買ったおにぎりなどを消費する事にした。
外食したかったが、腐らせるのも勿体無いので。。
ウッカリ5個入りのおにぎりを買っていたのだ。これを食べるのは大変だぞ・・
とりあえず焼きおにぎりにして2個消費。
11:53 ニセコ湯元温泉 国民宿舎雪秩父に到着。辺りは硫黄の匂いで一杯だ。
駐車場に車を停めると向こうにお湯の沼が見えるではないか。
これは凄い。大舟下の湯の巨大版だ。早速そばまで行ってみる。
youtubeに動画をアップロード。4秒目辺り、お湯が物凄い勢いで湧いているのがお分かりになるだろう。
湯を触る事も出来る。メチャ熱かった。自然て凄いな。
湯あがり後、雪秩父の隣に無料のキャンプ場があったので見学。
これは素晴らしいキャンプ場ではないか。温泉も隣だし、今度いつか利用しよう。
13:03 再びキャンプ場に戻る。オーナーがいたので雑談した。キャンプ場だけではなく農業・漁業・乗馬体験も行っているので忙しいらしい。
自らとその仲間で殆ど作り上げた拘りのキャンプ場について、またキャンプ場を発信地とする活動の未来について熱く語って頂き、自分も思わずキャンプ場を経営したくなってしまった。
非常に楽しいお話有難うございました。
管理棟では地元のお米やメロンなどの農作物を販売している。どれも拘って作ったものばかりだ。
13:35 キャンプ場のオーナーの勧めでキャンプ場から5分ほどの黄金温泉に来てみた。何でも入浴前に上がる時間を伝えておくとそこのご主人の手打ち蕎麦を頂けるらしい。
上)畑の中にある温泉なのだ
温泉だけで400円、蕎麦だけで700円、両方セットで1,000円。
迷わずセットモノを注文。蕎麦は十割蕎麦である。
ではちょいと入浴してきます。
上)ここの奥さま。チャキチャキである。
平成6年にボーリングして温泉を掘ったが、湯の温度が下がって来た為、昨年再び1,500万円を投じてボーリングしたところ、見事50℃の温泉を掘り当てたらしい。
私「ボーリング費用って幾ら掛かったんです?」
奥さま「教えたら何かくれるの?」
大体こんな感じで話が進む。この日既に4湯目だったので15分位で上がったのだが、「何で15分位で上がって来るの?勿体無いねえ」などと言いたい放題である。まあ私もそんな調子だからなのだが・・
二日前から新蕎麦に切り替わったらしい。ラッキー。風呂上がりの十割蕎麦、美味しかった。ちなみにこのご夫婦はこれで生計を立てなくとも同居している農業を営む息子さんに食べさせて貰っているので気楽だとの事(奥さま談)
ネギも自分の畑で取り放題だから好きなだけ食べてくれだって。
14:30~16:00までテントで昼寝。ほどよく涼しく気持ちの良い昼寝だった。テントで寝るのって最高に気持ちいい。
16:30~は画像の通り残りのおにぎりを趣を変え、焼きおにぎり醤油マヨネーズ風味で・・ さすがに食べ過ぎ。
19:11 17時位から読書(・・と言ってもゴルゴ13や旅行本だが)をし、19時からは昨日の残ったウイスキーとブランデーをロックで楽しんだ。
つまみはコンビニで買ってきたチーズやシュークリーム(画像)
5:43 サヒナキャンプ場2日目の朝である。羊蹄山が見えた!
しかしこのキャンプ場ってホント素晴らしいよ。いつか家族で来たい。
各サイトはこんな感じで覗き込まない限り良く見えない様、工夫されている。
ススキがいい感じの所に生えているのも、オーナーが考えてわざわざ植えているからである。こんな細かな心遣いがハッキリとしかし自然な感じで風景に溶け込んでいる。
6:00 朝日が昇り始めた。
朝御飯。今日はシーチキンマヨネーズのホットサンドだ。
パッキングの様子。結構色んなモノを詰め込んでいる。
7:45 キャンプ場を出発。体調もすこぶる良いのでオープンで帰るぜ。
風を切って走る走る。雨上がりは匂いも良い。
クルマが汚れているので撮影の気分が乗らないが、、まあこんな所を走っているっていう事で・・
8:14 倶知安のGSで給油。実はクルマから降りたのはこれが最後。
秋の余りに気持ち良いオープンドライブで、途中クルマを止める事無く一気に250キロの旭川までの道のりを帰ってしまったのだ。
そう、基本私はクルマを運転し出したら止まりたくないのである。
運転が大好きなのだ。
小樽の海。やはり海岸線のオープンドライブは格別だ。また北海道一周したくなってきた。
9:20 小樽市街。何か土産でも買おうかと思ったが、もうクルマを降りる気がしない。一気に駆け抜ける。
札樽道に入る。
北海道の高速道路上の景色ではこの札樽道の小樽の街と海が見えるこの場所が一番好きだ。
11:30 無事自宅に到着。
ニセコは本物の温泉郷だったし、ニセコサヒナキャンプ場は予想を超える素晴らしいキャンプ場だった。お陰で今年度を締め括る楽しい温泉キャンプ旅行になった。
■今回入浴した温泉■
ニセコアンヌプリ温泉より・・ニセコアンヌプリ湯心亭
ニセコ薬師温泉より・・ニセコ薬師温泉旅館
新見温泉より・・秘湯の宿新見本館
ニセコ湯本温泉より・・国民宿舎雪秩父
そして黄金温泉。。。
ではまた来年!・・?