ゴールデンウィークは色々予定が入っており、遠出をするつもりは無かったのだが、5月3日朝、起床してみたらその日の予定が無くなってしまった為、一人キャンプに行く事にした。
新しいテントも試したかったし、良い機会だ。
急に出掛ける事が決まったのだが、キャンプ道具はボックスに一纏めにしてあるのですんなりと出発。
今回の旅もジムニー。やたら寒くてオープンは厳しかったから。
今年まだ一度も乗っていないロードスターは連休中には動かさねば。
毎年4月下旬に発売になる北海道のキャンプ場ガイドブックを買いに寄ったのだ。
もうかれこれ5年連続で購入している。350ヶ所を超える北海道のキャンプ場が解説されている。少し高いがこれがなければキャンプ場選びがおぼつかない。
(GIMMIG 1,575円)
どこに行くか決めずに家を出たが、本屋の駐車場で改めてキャンプ場のガイドブックを見ると、北海道(特に道東)のキャンプ場って6月オープンが多い。
まあそりゃそうだな。寒いから。まだ雪だって降るし。
で、とりあえず一番海の近い留萌に行く事にした。
留萌市街地から数分の所にある黄金岬(昨年の北海道一周のスタート地点)にある「黄金岬キャンプ場」に来てみた。キャンプ場と言っても駐車場後ろの猫の額程の芝生スペースがそれである。目の前は海でまあまあロケーションが良く、一度はここにテントを張ってみたいと思っていたのだ。
無料だし、水道もトイレも完備されているのだが・・クルマを停めて10分位様子を伺った。黄金岬にはひっきりなしに観光客が訪れる為、ここにテントを張っても多分静かに過ごす事が出来ないだろうなあ・・っていう印象。夜は誰が来るか分からないので特に怖いしな。
他にキャンパーがいれば・・と思いつつ、ここにテントを張るか否かはとりあえず留萌市内を散歩してから決める事にした。
ジムニーを停めている駐車場の向かいはこんなモニュメントがあり、食堂や売店も並んでいる。
開店していれば入浴しようと思って来た「旭湯」
高校生時代にクラスの友人達と留萌まで泊りがけでキャンプに来た時に入った銭湯だ。みんな見ているかな?(特にKイチは憶えているだろうか)整髪料騒動、扇風機騒動、缶コーヒー大爆発騒動が懐かしまれる。あの頃は良かった・・
おっと、追憶に浸ってしまった。
時間はまだ12:30。15:00開店だったので諦めた。
色々考えを巡らせた結果、隣町増毛町の「リバーサイドパークオートキャンプ場」に行く事にした。(去年も利用している)
留萌近隣にオープンしている‘荷物を運ばなくてよい’キャンプ場が殆んどないのだ。この際多少費用が掛かっても安心安全ゆっくり過ごしたくなった。
通常オートキャンプ場と言ってもフリーサイトもあるのが普通だが、ここは完全にオートキャンプ場のみだ。2,000円のサイトを利用する。
客は私の他には2組の家族だけ。ガラガラだ。
今回は最近買ったコールマン・ワイドツーリングX/2を初めて張る。
まずは開封。最初に懸念されたのは収納袋の形状だ。筒状で丸く畳んだテントを差し込んで入れるタイプ。こういう形状の袋は収納しにくいのが常だが・・
横に長くチャックで開口する袋が好ましい・・
このテントはグランドシートが付属されている。というか、グランドシートを敷く事によりポールを立てられる様な構造なのだ。
簡単な作業だが、雨が降っている時の設営はグランドシートがどんどん濡れて行き焦るだろう。
続いてインナーテントを張る。これも難しい事はない。すぐ終わる。
最後にフライシートをかける。
これも簡単。特に頭を使う必要は無い。
フライがちょっと歪んでいるのでその後修正する。
従来使っていたロゴスのテントより37センチ短い前室の広さが心配だったが体感的にそれほどの遜色は感じられない。テントの高さがこちらのテントが5センチ高く、テントの傾斜が少ないので有効容量が大差ないのだろう。
テントを設営して寝床に心配がなくなったので、キャンプ場から1,2キロの所にある日本最北の酒造、国稀(くにまれ)に来てみた。駐車場が満車で盛況。
国稀に入店しようと思ったら後方から懐かしい音が。旧ロータスヨーロッパや(サーキットの狼の主人公、風吹裕也の愛車)、ナローポルシェ(初代911の事)、TE27(昔のレビンやトレノ)など内外の旧車10台以上がやってきた。
懐かしいというのは、2008年まで赤平町でクラシックカーフェスティバルが毎年開催されていてよく行っていたのだが、最近はクルマ好きが減った事もあり、収支が合わず、それ以降開催される事がなくなってしまったのだ。
クラシックカーフェスティバルでは入場料を払って沢山の並んだクラシックカーをゆっくり見るのも楽しかったが、何より楽しみだったのは道端に座ってそれを見に走って来るクラシックカーを眺める事。排気ガスの匂い、エンジンの音、今のクルマにはない刺激があった。
一時真剣にKGC10型(GT-RではないL型エンジンを積んだハコスカ2ドアスカイライン)を買おうか悩んだ事もあったが、それも今は昔。
そんな懐かしい風景がフラッシュバックしてきた。
国稀店内では試飲が出来たり、観光客向けの売店があったりして楽しい雰囲気。
残念ながらお酒は飲めないが。
ここでは日本酒の小瓶と木製の升、さくらんぼのジャムを購入。
増毛は果物の生産も盛んなのである。
国稀となりの鈴木かまぼこ店では「えび天」(380円)を購入。
注文を受けてから揚げるのでとても美味しい。
鈴木かまぼこ店に続いて増毛の目抜き通りで売店があったので、ここでも買い物
若鶏串(300円)とアップルパイケーキ(160円)を購入。いやーこれは太るなあ
ここは増毛出身のシェフ「三国清三氏」がプロデュースしているレストランが核になった温泉宿泊施設。キャンプ場で割引券を貰ったのでここでトロン温泉に入る。
本当はここのレストランで食事をしたかったのだが、食料が沢山あったのでやめた。以前は海鮮カレーライスを食べた事がある。
キャンプ場と温泉は1キロ位しか離れていない。キャンプ中に家族でレストランに行くのもいいかも知れない。
既に沼田のコンビニで買ってきた食料と合わせると物凄い食料が・・全部食べられるか?
まずは地元産リンゴを使ったアップルケーキを頂く。花が開いたような形も可愛らしく、勿論美味しかった。
その後は飲めや歌えの!?一人宴会。日本酒、ワイン、若鶏串、天ぷら、スパゲティ、、これは食べ過ぎだな。
時々外に出ては向こうに見える海や、すぐそこの川を眺めたり。
セイコーマートの100円ナポリタンが良い。ちょっと食べるのに気楽だ。100円麺はペペレンチーノや焼きそば、普通の蕎麦まで何種類かあり、キャンパーにとっては嬉しい。このコンビニ、やる気になれば一人用ジンギスカンもあり、ツマミも結構充実している。
キャンプ場の横には暑寒川が流れている為、少々の雑音は掻き消されるのが良い。
これなら混雑時でも他のキャンパーの物音に悩まされなくて済む。
早朝、テントのジッパーの音は数十メートル先まで聞こえるもの。
私は物音に敏感なのですぐに目が覚めてしまう。
このキャンプ場なら大丈夫だ。
久々のキャンプだったのでテーブルと枕の忘れ物をしてきた。どちらも痛い忘れ物だ。テーブルがないので荷物ボックスをその代役に。ただガスストーブ(コンロ)は荷物ボックスがプラスチックのため、テント内地面で使用。
午後4時頃は気温が15度位あったが、日が暮れて急速に寒くなって来た。午後7時には9度。寒くてたまらんのでコーヒーを飲む。
午後8時には寝袋に入り「キャンプ場ガイドブック」やコンビニで買ってきた「こち亀」などを読む。(こち亀は頭を使わないで読めるのが良い)
久々のキャンプで体が慣れていないせいか、寒くてたまらない。一応マイナス15度まで耐えられる寝袋に寝ているのだが。足の裏に貼るカイロを装着して、午後9時頃には眠りについたと思う。
しかし、午後11時に目が覚める。それから2時間眠れず苦しむ。寒いのと急造のタオル枕がしっくりこないのが原因。
今の時期は日の出が早いのが良い。午前4時には明るくなる。
午前5時にシュラフから出て、食事の支度をする。
支度と言ってもお湯を沸かしてインスタントみそ汁を作るだけ・・。
ホットサンドメーカーを忘れた・・。
気温は3℃。寒い。
勢い余って朝からインスタント焼きそばまで食べた・・
昼から予定があり、これから天候が悪くなりそうなので早めに撤収する事にした。
骨組みを横から見るとこんな感じ。
どんよりした天気だ。
今度は自転車を積んでこよう・・。
またいつ行けるか分からないけど・・
では。