GW2日目、午前中は少年野球の審判講習を受けた。野球のジャッジは難しい。特にボークの判定はケースが多様で難解極まる。
講習後、雨で野球の試合が延期になった小学生の息子から「どこか連れて行ってくれ」との要望があり、かねてから行ってみたかった山中の野湯「岩間温泉」に行く事にした。
かねてからと言うのはロードスターで通り掛かっても林道走行には車高が低く、更に最後には川渡りもあるらしく、諦めていたからだ。
ここ数カ月、遠方へ出掛けていなかった。今回は林道走行&川渡りに適したジムニーでの出動だ。
ジムニーは軽自動車だが、ウチにあるアイシスやロードスターより燃費が悪い。例えば街中を静かに走らせた場合、実測値でアイシスは12キロ/リッター、ロードスターは10.5キロ/リッター、ジムニーはようやく10キロ/リッターだ。ミニバンで最重量のアイシスが最も燃費が良いのは技術の進歩によるもの。ロードスターとジムニーは車両重量がほぼ同じ1トン弱だが、ジムニーは小さいエンジンで過給を掛けて頑張っている為仕方が無い。
軽自動車だが燃費で満足するクルマではない。金銭的には主に自動車税・重量税・自賠責・タイヤ等消耗品・任意保険に恩恵がある。
大雪ダム手前。
電光掲示板には路面凍結の表示が・・
結局問題は無かったが、この時期の北海道に油断は禁物。
三国峠の売店前。ご覧の様に霧が立ち込め、大好きな景色が全く見えなかった。
ここでフライドポテトを買って食べた。
273号線を糠平方面に少し走ると三股橋があり、そこから音更川林道(全長11.2キロ)を岩間温泉に行く。林道入口には各登山道の案内看板が立っており分かり易い。
音更別林道脇には所々に水芭蕉が群生している。周囲の葉の無い森にとても映える春らしい風景だ。画像では分かりにくいが林道と湿地帯の間に残雪がある。
ゴールまであと2キロという所でかなり深い雪が行く手を阻む。ここに止まっている搬送車は雪に残るタイヤ痕から多分「特殊な」ジムニーを積んで来ていたようだ。
一応頑張って進行するも、断念す。スタッドレス&車高を上げたクルマでないとスタックしてしまう。楽しみにしていた温泉と川渡りが出来ず残念だ。
一旦273号線に出て、そこから10分程の所にあるホロカ温泉鹿の谷に向かった。
まるで住宅の一部屋の様なフロント。家具調ブラウン管テレビが哀愁を誘う。
小学生の息子は気味悪がった。家族ではこの様な温泉には来ないから、平成23年現在において昭和真っ只中のこの建物の雰囲気が恐ろしく思えたのだろう。
レースのカーテンは来客の拒否か!?。カーテンを開いてガラス窓を叩き、中で読書をするおばちゃんに料金を支払い受付を済ませた。
昨年買った温泉ガイドブックでは大人も子供も300円となっていたが、おばちゃんは大人500円、子供200円の料金と言う。料金を2度確認して財布の中の100円玉を数えていたら、おばちゃんは私にお金が無いと勘違いしたらしく
「お金がないならいいですよ・・」
何という大らかさ。勿論700円はきちんとお支払いしました。
息子は支払いが終わった後、
「何?おばさん、お金払わないでいいと言ったの?」と爆笑でした。
これが田舎の良い所である。気持ちが洗われる・・
息子が施設内でねずみ取りを発見。
「あれ何?」
見た事がないのだ。自分が子供の頃は珍しくも無かったのだが。
脱衣所。貴重品ロッカーが無いので注意が必要。
浴室には固形石鹸しかないし、シャワーのようなものも無い。体は湯船脇に座って洗う原始的な施設。だがそれが良い。
温泉は勿論源泉掛け流しで、驚くのは3つの内湯それぞれに泉質が用意されている事。カルシューム泉(カルシウム)、ナトリウム泉、鉄鉱泉が一度に楽しむ事が出来、素晴らしい。
窓からは素晴らしい景色が見える。鹿の谷という位だから向かいは渓谷なのだ。
露天風呂。これまた素晴らしい風情。湯船の横は渓谷になっていて景色を楽しむ事が出来るが、渓谷にはゴミが散見され、たまには清掃をしたら最高の気分になれるのに・・と残念に思った。息子は大喜びだった。
今回カメラは先日購入した防水のオリンパスμTOUGH3000を持参した。これで気楽に撮影が出来る。もっと早く買っておけば良かった。
この湯船、真ん中に仕切りがあるが、その昔はここに建物があったのだろうか?
そうそう、ここは完全混浴である。脱衣所は男女別だが、風呂から上がる際に間違って女性用の脱衣所の扉を開けてしまった。
誰も居なかったので事なきを得たが・・冷や汗が出た。
息子が腹が減ったと言うので糠平にある「ビストロふうか」に来た。
ここは店の方々がとても明るく親切で気持ちが良い。
息子は画像上「デミグラスハンバーグ(1,000円)ライス・スープ付き」私は野菜と豚肉を中華風に甘辛く炒めた画像下「ふうか風なんじゃら丼(900円)スープ付き」を頂いた。ボリュームが物凄く、お腹が一杯になった。
偶然M2オーナーの皆さんが3台で来店(1028が2台、1002が1台)、記念撮影。
一組のご夫婦は岡山からいらしているらしい。楽しい旅をお続けください。
ダークブルーの1002、実物を見たのは初めてだった。息子も「内装が綺麗で豪華なんだね」と。新車時、予定よりも販売が少なく終わった為、余った内装は東京リミテッドで消費されたと随分前に何かの本で読んだ事がある。
フューエルリッドには鍵穴がある事に気付いた。オープナーは軽量化の為に装備されていないのでしょうか?
お三方、貴重なM2をいつまでも大事にお乗りください。
そう言えば自分のロードスター、昨年秋にニセコに行って以来乗っていないなあ。そろそろ動かすか・・。
今回のレポートはこれで終わり。
岩間温泉は入浴出来ず残念でしたがその内またチャレンジします。