来止臥(キトウシ)野営場・・いつか必ず行ってみたいと思い続けて早2年経ってしまった。
この野営場の魅力を手短に説明するならば・・
・崖の上にあり、目の前の太平洋を望む景観が素晴らしい
・利用者が少なく、近隣に便利な施設が皆無で野宿らしいキャンプを堪能できる
・素人の利用注意と語るキャンパーが多いのでそれに対する挑戦
と言ったところだが、この週末、天気が抜群に良さそうなので思い切って来止臥野営場に向かう事にした。片道300キロの旅の始まり始まり・・・
8月27日、午前0時出発。2時間の仮眠後の出発だ。私は余り寝なくても大丈夫な体質なので、こういう時は便利。夜のドライブは交通量は少ないし、大好きだ。
画像は愛別の高規格道路トンネル内。
am1:50 三国峠。ちらっと見える光は松見大橋。本当は三脚を立ててゆっくり撮影したいが、誰も通らない道で薄気味悪く、さっさとクルマの中に入りたい為・・^^;
am4:09 夜明け前、濃い青とオレンジが混沌とした空を見ながらのオープンドライブがとても好きだ。腕を窓枠に掛け、誰もいない道をひた走る・・
am5:01 道の駅「しらぬか恋問」に到着。この建物の裏は太平洋。
道の駅の駐車場で1時間ほど仮眠した。天気がとても良く綺麗な太平洋が見渡せた。
am7:00ジャスト。釧路市の和商市場に到着。勝手丼を食べる事にする。
市場の下に駐車場が用意されている。
ご飯を別な店で購入し、好きな店で好きなネタをバラで購入するのが「勝手丼」のやり方。特別安い訳ではないが寿司だけに話のネタって事で・・^^
複数の釧路市民に聞いた話では日常で和商市場を余り利用しないらしい・・
私の勝手丼=ご飯小120円・本マグロ中トロ350円・かに200円・サンマ150円・ホタテ200円・ウニ300円・イクラ200円・カツオ50円のしめて1,570円。それにカニ汁100円プラス。
市場らしい何とも大雑把なトレイに入れられて、市場の真ん中に並ぶ会議室のテーブルの様な上で頂く。味は勿論美味しいのですが・・。 もう少し綺麗な感じの方がいいのではないでしょうか・・。
本日夜、キャンプ場で食べる食材を選定。ホッケと今が旬の花咲ガニ1尾(2,000円)を奮発した。
暑いのでホッケと花咲ガニを保冷剤でグルグル巻きにしてもらう。クーラーボックスに入れるが結構な体積で場所をとってしまったのでビールを入れられなくなった・・今日は日本酒だナ。
釧路市内のロータリー。私の地元旭川のより表示が親切だが、通過にはやはりちょっとドキドキするね。
来止臥野営場に近づく。来止臥野営場は昆布森という場所にあるのだが、名前の通り昆布漁が盛んな土地。今日は天気が良いので昆布漁をし、採れた昆布を地面で天日干ししている光景を多く目にした。
am8:32 出発後8時間掛けて目的地「来止臥野営場」に到着だぁ。
オー、すんばらしい景色ではないかーー。
先客が3組に(キャンピングカー、クルマ、バイク)、野営場の利用者数調査の為に管理者が1名そこにいらっしゃった。
野営場から見える景色は本当に美しかった。野営場の管理者によるとこの辺は霧が多く、今日の天気は年に1度あるかどうかの素晴らしいものだそう。ツイてるな。
分かりにくいが結構切り立った崖だ。
テントを張る場所はそう多くないが、炊事場のそばに設営した。
和むわー。素晴らしい。プライベートで所有したい土地だ。
テントのすぐ後ろから始まる遊歩道、暇だったので行ってみたが200mほど歩いたところで笹が膝まであるようになり、道も定かでなくなったので帰って来た。最後まで行くと相当綺麗な風景を見られるらしいが。。
時間もあったし、炊事場がそばだったので、軽く水で洗車してしまった。
洗車道具は必ず持ち歩いているのです。
厚岸まで片道40キロ位のドライブ。ホームセンターで和商市場で買ったカニを捌く為の調理バサミを購入した。向こうには町のシンボル、厚岸大橋が見える。
12:00、厚岸道の駅「厚岸グルメパーク」に到着。厚岸と言えばカキ貝が有名だが、今回はお腹が減っていなかったのでパス。
試しに昆布サイダーを買ってみた。ダシが効いていて美味しかったです^^;
野営場に戻る途中。アチコチで家族総出で昆布を天日干ししているのが見られる。
北太平洋シーサイドラインは私が北海道で最も好きな道路の一つだ。
海の色が良く、いい感じに切り立った崖や綺麗な砂浜に丈の短い植物が生える全体の雰囲気がいいんだよなあ。
そこを海岸線に合わせてクネクネと・・いいねえ。
野営場に戻ったところで施設の紹介です。
東屋がいい場所に建っている。雨の日のキャンプ時や宴会にいいね。
トイレが新しい。とても気持ち良く利用出来ますな。昔の設備は酷かったようだが、これなら女性と来ても問題無し。
九州から来たライダーさんの旅立ち。何でも2週間もここに滞在していたとの事。今日は霧多布のキャンプ場へ向かうそうだ。
中国ヤマハのYBR125Gだと思うけど、燃費がリッター50キロ位行くらしい。この旅の為に買ったそうだ。
その辺をうろついたり、テントの中で読書をしたり、夕食までのんびり。
空を見るとツバメが沢山行き交っていた。
吸血昆虫はたまにアブがやって来る位で快適だった。
スーパーで普段なら絶対買わないフルーツみつ豆を買ってきておやつとした。
最近のこの手の缶詰は甘さ控え目で結構美味しいんだよなー。
画像には無いが、森永甘酒も飲んだ。こちらは定例。
pm4:15 炭火を熾す。ロゴスのグリルの上に乗っかっているのが最近買った火熾し器。これがあれば非常に簡単に炭火を作れる。ウチワは不要だ。
pm4:45 キャンプ場にはいつしか誰もいなくなっていた。暗くなってからこんなものを食べるのは気味悪いので(ヒグマさんが匂いにつられてやってきても困るので)さっさと食事とする。
ホントは他のキャンパーとこれを肴に宴会をしたかったのだが・・
いい感じに焼けて参りました。ヒグマさん来ないでくれよ・・。
ホッケには日本酒が合うなあ。メチャメチャ旨かったっすわ。
はいはい。続いては花咲ガニ。茹でてあるのでそのままでもいけます。調理バサミもわざわざ買ってきたので適当に捌きます。
そのまま食べたり・・
炭火で焼いたり・・
カニ汁を作ったり・・
楽しい1人宴会。そして着々と日が暮れ出し・・
さあ、午後7時には辺りも真っ暗になり、誰もいない野営場で少々心細く。。
魚やカニの生ごみは全てゴミ袋に入れ、クルマのトランクに収納。(少しでも生臭さを外部に漏らさない様にする為・・ヒグマが怖い)
テントの中にいる時にエゾシカの群れがテントのそばの草むらを歩いてきた時は、さすがにビビった。ザワザワと何かが歩く音に慌ててテントから飛び出し、様子を伺いながらクルマのドアノブに手を掛けたところで、エゾシカの群れを確認出来たのだが、顔面蒼白、寿命が縮まる思いだった。
午後7時半に覚悟を決め、酒をかっくらって勢いで寝たのだが、天の助け、午後8時過ぎにハーレーに乗ったライダーが野営場に到着したのだ。
グッスリ寝ていたのだが、夢か幻か林の中からバイクの音が聞こえ、嬉しさの余りにテントから飛び出してそのライダーを迎えてしまったぞ。
石川県から来たというそのライダーT君(27歳)とその後午後11時半まで宴会をして楽しく過ごした。
何を喋るかって?よく憶えていないけど旅の話全般、キャンプ場や温泉や身の上話とかかな。意外に時間がどんどん経つもんです。
am4:13 テントから這い出ると辺りは物凄く濃い霧に包まれていた。霧吹きで吹いたような小さな水滴が空中を浮遊している。
am6:15 二度寝して再び外へ。顔を洗って朝食の準備をしていると隣のハーレー乗りのT君も起きて来た。
T君はコーヒーを入れてマルボロの煙をくぐらせていた。
私の朝御飯。コンビニで買った梅がゆとカップヌードル・カレー味
am8:25 T君に別れを告げ、帰路につく。いやあ、素晴らしい野営場だったなあ。
初めて北海道ツーリングに訪れたT君は9月8日頃まで旅を続けてから石川県に戻ると言っていたけど、どんな旅をしているのだろうか。。そう言えば釣り竿を買ってイトウを釣るとか言っていたな・・
釧路市街地手前の見晴らしの良い場所で。海と街が見える景色が好きだ。
天気がいいなあ。再び釧路のロータリーを撮影。いい雰囲気だ。
再び国道392号線を旭川に向かって走る。知床方面をまわって帰ろうかとも思ったが、温泉に入って夕方までには帰りたかったので、最短距離を走る事にした。
朝から暑い日だ。こういった木陰があると体力も温存される。オープンカーに乗るのも意外と体力を使う。
am11:37 ちょっとだけ遠回りして「しほろ温泉プラザ緑風」に寄った。ここは「しほろ道の駅」も兼ねている。温泉は掛け流しのモール温泉で肌がツルツルになる。いい湯だったなあ・・
士幌の蕎麦屋さんで昼食をとりたかったのだが、混んでいたのでそばのコンビニでパンとおにぎりを買い、かじりながらゆっくりとドライブ。国道273号線は本当にクルマが少ない、のんびりロードだ。
三国峠そばの松見大橋。いつ見ても引き込まれる景色だなあ。
国道39号線、層雲峡辺りで前方にケータハム・スーパー7を発見。これ前々から欲しいのさ。いつか欲しいなあ・・。後方からウットリと眺めながら走行。
pm3:30 旭川に帰って来ました。懐かしの田園風景。今回の旅も大変満足でした。
ではまた!^^/