5月初旬以来のキャンプ旅行。
今回は知床に向かう事に。目的は「カムイワッカ湯の滝」である。
知床はご存じの通り2005年に「世界自然遺産」となり、それ以来カムイワッカ湯の滝へは自家用車で向かう事が出来なくなっていた。(シャトルバスでの乗り入れだけだった)
しかし本年から時期によっては自家用車での現地乗り入れが可能になった為、一度も訪れた事のない「カムイワッカ湯の滝」にロードスターで向かう事にしたのだ。
カムイワッカの’湯‘の滝、これは流れる川がお湯であり、所々の滝壺が湯船になっている事を表している。
ロードスターでの長旅は実に9か月ぶり。ほとんどガレージに仕舞いっ放しであったが、出発3日前に整備工場へ入庫し、異音の出ていたクラッチ系の整備と昨年洗車中に誤って傷を付けたリアフェンダー線傷の補修をやってもらい、気持ちが乗って来たので長距離旅行へ行く事にしたのだ。
この日は結構暑くて、平地では日中20℃後半位はあった。
休憩なしで北見市(人口約12万人)まで来た。このまま更に知床へ向かう。
私の住む旭川は水田が多いが、こちらは殆ど見掛けない。タマネギ、ジャガイモ、ネギ、ビート、小麦が多い。
北海道は広大な土地なので地域によって特色があり面白い。
オープンで走ると、牛のウンコのにおいや、草刈の後の草のにおい、街のにおい、海のにおい、様々なにおいをダイレクトに感じられるのがよい。
上)画像は知床半島の根元あたりだ。
昼ご飯はまだだが、テントを設営してからカムイワッカ湯の滝に向かう。時間が押しているのでご飯は昼夜兼用とする。
知床のエゾシカは余り人を恐れない。危害を加えられないと知っているからだ。
先ほどまで綺麗だったボディもホコリまみれ。砂利道は地盤が固くなっているのでバイクでも走り易い。
駐車場は20~30台位停められるだろうか。
カムイワッカ湯の滝は駐車場から目と鼻の先にある。拍子抜けするほど近い。
カムイワッカの沢全体にお湯が流れており、上流に行くほど温度は高くなる。面白いのは沢の底が岩盤であるという事。川砂利がないのだ。川底の岩盤には白い帯があって面白い。
「一の滝」この上流には二~四までの滝があるらしい。しかし現在は規制によって二から四までは立ち入りできない。一の滝はぬるめだし、観光客も頻繁に訪れるので入浴するのは難しいかも。(一応海水パンツは持って来ていたが、足を怪我しており、強酸性という事で諦めた。)
ここが規制で行き止まりの場所。
ウトロに来る度訪れる「漁師の店かにや」ここで海を眺めながら「カニウニ丼」を食べようと思っていたのだが、この時間帯は土産販売のみで食事はやっていないとの事。
仕方が無いのでウトロの市街に向かう。
しかし、どの飲食店もこの時間帯営業していない。最後に道の駅のレストランに行ったのだがここも15:00で閉店していた。
観光客が飲食店に来るのは昼時だけなんだな。
大抵宿泊するホテルで食事をするもんな。
という事でコンビニで買い出しをしてキャンプ場に戻った。
キャンプ場隣にあるホテル「夕陽のあたる家」へ入浴しに行く。
小ぢんまりとした浴場だったが‘夕陽の’というだけあって露天風呂の景観が良かった。怪我で湯船には入れなかったが・・
このキャンプ場は場所によってクルマを乗り入れる事が出来るのが嬉しい
私のクルマもずっと向こうに見える。
暗くなるまでの間に続々とライダーがやってきた。
街が近いので買い出しも大変便利。
期待していたエゾシカの場内闊歩は見られなかった。同じ知床でも羅臼温泉野営場ならいつも見られるが・・
色々買って来ました。カニウニ丼を食べ損ねたのでそのエネルギーをコンビニにぶつけた。
炊事場はかなり古い。が、綺麗に管理されている。
トイレはバイオトイレ。3つしかないので繁忙期は足りないかも・・
バンガロー群。半分位空いていた。子供の夏休み前は結構空いているのでお勧め。
キャンプ場の裏は沈む夕陽が見える展望台になっている。
ウトロの港や街、オロンコ岩が見える。
キャンプ場を一通り見て歩き、ライダーなどと少し言葉を交わした後はテントに潜り込みラジオを聞きながら雑誌を読む。
ソロキャンパーの誰かをつかまえて宴会でもしようかと思ったが、日頃の疲れが出てその気にならなかった。
キャンプでこんなに長時間寝たのは初めて。寝易い温度だったのが良かった。
昨日の残りの調理パンをカプチーノと一緒に食べる。
外は激しい雨。本当は早朝に出発したかったのだが、余りに激しい雨なのでおさまるまで読書でもしながら待つ事にした。
そうこうしている内にまたお腹が減って来たのでカップ麺を食べた。
雨もやんだしボチボチ片づけるか・・
今日のルートはまだ決めていない。走りながら幾つかの案から選ぶのだ。
これが一人旅の楽しい所。
屈斜路湖方面に行くか、サロマ湖方面に行くか悩んだが、今回はサロマ湖方面に行く事にする。 北上だ。
天気は冴えない。時折小雨が降るが、オープンにして走る。走っていれば多少の雨は室内に侵入してこない。
道の駅「はなやか小清水」の隣に前浜キャンプ場という看板があったので、ちょいと見に行く事にした。
案内看板は質素だが・・
トイレがやたらと綺麗で立派。隣の道の駅のトイレよりいいぞ。
炊事場も同様。綺麗だ。
テントサイトにキャンパーは皆無。。勿体無いなあ。
このキャンプ場はすぐ横に道の駅もあるし便利で良いと思う。
では再出発。
濤沸湖横を通過。
博物館「網走監獄」に到着。
目的は2つ。
1.博物館巡り
2.監獄食を頂く
この博物館には今迄幾度か来た事があるが、広大な施設なので全部を一度に見切る事は難しく、また来る度内容が変わるので何度来ても面白い。
最果ての刑務所の明治から昭和にかけての模様がフィギュアなどをふんだんに使って見せてくれる。
上の状況は服役囚に本州から何日も掛けて会いに来た面会者。
昔の刑務官の長屋暮らしの様子もリアルに再現。
道路を囚人が切り開く時、今で言うプレハブを建てておき、昼は作業、夜はそこに皆で寝た。
枕は丸太の一本モノを使う事もあったらしい。
朝、囚人を起こすのに丸太の端を一発叩く、との説明書きがあった。
当時のものもあれば
現在の刑務所の様子も見られる。
食事の紹介も。やはり質素だ。
明治時代、旭川~網走間228キロの道路を囚人たちが切り開いた。
8か月という短期間で211人が亡くなったという。
外にもフィギュアがあって、農作業などの様子が分かり易く案内されている。
網走刑務所と東京の管理局とは伝書鳩を使って通信したらしい。
スマップのクサナギ君にそっくりな人形も・・結構有名なフィギュア。
食事を作る風景。
風呂のシーンその①
明治時代の監獄風景
風呂のシーンその②
さて、今回この網走監獄に来たもう一つの目的、「監獄食」を食べる為だ。
セルフの食堂
えー、じゃあ監獄食Bで、、
自分が昨年買ったガイドブックには500円って書いてあったが・・
値上がりしたんだな。
正直800円出すならもっと違うものを食べたかったが、ここまできたら後には引けない。話のネタに。
麦&米のご飯、ホッケ、長いも、フキの煮物、味噌汁。味はごく普通の家庭的なもので美味しかったです。
では北上です。
サロマ湖そばの北勝水産直売店に立ち寄る。
建物の中にファーストフード店みたいなものがあり、ここで「ホタテバーガー」を買う。
注文して出来上がるまで店内をぶらつく。毛ガニやホタテが安価で売っている。
ホタテバーガー。350円。レタス、トマトと共にホタテのフライが入っている。
美味しいけど、ホタテが入っていると言われないとホタテだと分からないかも。
ホタテって味が薄いので肉のように味がしない。
北勝水産から数キロの所に道の駅サロマ湖がある。
ここはとても好きな道の駅だが、先ほどホタテバーガーを食べたばかりだったので食指が動かず。
道の駅サロマ湖から数キロの所にある「道の駅愛ランド湧別」。隣に遊園地が併設されている面白い道の駅。
ここではホタテアイスに挑戦。
アイスにホタテのトッピングが乗っている。ゲテモノかなあ・・と思って注文したが、これがとても美味しい。ホタテの風味・塩分とアイスがとても良く合うのだ。
お勧めだ。350円。
道の駅まるせっぷ。ちょいと休憩。食べたいものはなし。
丸瀬布は木の町。工芸品が色々あって楽しい。
道の駅しらたき。何か美味しいものはあるかな?
いも餅を食べた。監獄食、ホタテバーガー、ホタテアイス、いも餅、さすがにちょいと食べ過ぎだな・・
今度は道の駅食い倒れ旅行でもやってみるか。。
自宅には15:30に到着。
久々のキャンプ旅行は楽しかった。 596キロの旅は終了。また次回^^。