私が旅行に出掛ける時は、その出発から2~3時間前に意思を固める事が多い。
仕事柄ギリギリまで決め難いというのもあるし、一人旅なので瞬発的に決めても誰にも迷惑を掛けないからね。(まあ家族の理解あっての事だが・・)
さて、今回は羅臼(らうす)である。羅臼と言えば世界遺産知床にある漁業の町。
ロシア国境警備隊と鬩ぎ合いながら漁船を走らせている!?男っぽい羅臼の漁師が帰る港での釣りが目的だ。
何せ羅臼の港は魚影が相当濃いって色々なブログで紹介されているので行きたくなったのさ。
PM10:15 旭川北ICから高速に乗り、走って数分の比布大雪PAにて。
ここで頭の整理。どのルートでどういう休憩でどこまで行くのかを最終決断する。
まず目標は相泊温泉だ。ここで朝風呂にしよう。ナビによると片道320キロあり、順調に走って午前3時半頃が到着予定だが、まあ前の渡島半島グルリ旅よりも距離が100キロ以上少ないので楽でしょ。多分。
通過ルートは大好きな三国峠ではなく石北峠とする。大して距離は変わらないが、今回は夜で景色も見えないし、鹿の飛び出しの危険性の大きさを考えたり、コンビニの数や人工物の賑やかさを求めた。
午前0:55 北見市中心部。途中コンビニに寄ったりしたので少々時間が押している。基本的にノロノロ走行、法令順守の運転をしている。
石北峠近辺はエゾシカがウジャウジャいてとても恐ろしい。
運転中は前方の見る範囲を180度と言っていい程広範囲で警戒し走っている。
パトカーも石北峠、上川側と北見側の国道脇の草むらにそれぞれ隠れていた。こんな夜中なのにご苦労さんだねえ。
午前2:25 斜里。 ウトロの文字が嬉しいね。
午前3:01 ウトロ道の駅。トイレに寄ってすぐ出発。車中泊の車は少な目だった。
午前3:08 知床横断道路スタート。向こうに見えるはウトロ港。
知床横断道路はエゾシカ多数出没で極めて危険。人間が危害を加えない事をよく知っている。
大して標高も無いのに雪がちらほら。(知床峠で738m)
午前3:26 知床峠。後方には羅臼岳(標高1660m)。観光客は誰もいない。
知床峠を50m程下ったところで。ずっと向こうにうっすら国後島が見える。
午前3:46 「熊の湯」の前を通過。ここの温泉に入浴するには肉体的にも精神的にも少々覚悟がいるので今回はパス。
午前4:18 相泊温泉に到着。この温泉は羅臼町が管理してくれている野湯だ。
上から見るとこんな感じ。
階段を下る。
お湯がとても熱かったので水(沢の水)でうめる。源泉温度、ウィキペディアによると50℃らしいが、湯船の壁や底からからボワーっと噴出している源泉に手に当てると温度はもっと熱い様に感じる。
完全貸切で極楽極楽。
この温泉、もう数日すると管理者によって小屋組がされ、脱衣棚のある男女別のお風呂になる。
私はここに何度か訪れているが、屋根の無いこの状態が好きだ。
午前5:43 羅臼港。風呂に入ってサッパリしたし、一丁頑張るか。
■使用した道具■
ロッド:シマノ ロックショットS606L
リール:シマノ エアノス2500
ライン:シーガ― ビッグラン ナイロン2.5号
ジグ:フジワラAny-F 7g
ワーム:エコギア グラスミノーM(カラ―032)
釣り雑誌にはこんな風に道具の紹介がよくされているので、自分も真似てみた。
何の変哲もないビギナー向けの道具で恐縮ですが^^;
午前5:55 第一投目。いきなりググっとエゾメバルが釣れました。
よーし、これは幸先がいいぞ。
その後も順調に釣果が伸び・・
この時点で終了。2時間で14匹。
もっと釣りたかったが、1時間位経った頃、おせっかい・・いや親切なおじさんが初心者と知って色々と指導してきて、
「あっちの方が釣れるから一緒に行こう」とか(結局そこでは全く釣れず)
「釣れた魚をみじん切りにして撒き餌にしたらいい」とか、「ウキ釣りの方が釣れるとか」楽しくやっていたのにあんまりだったので嫌気が差してやめたのであった。
まあざっと見て十分な量を釣ったしね。
午前9:00 道の駅羅臼でお土産購入。
当初どこかでキャンプをしようと思ってテントその他一式を持って来ていたのだが、クーラーボックスの魚が心配になり、このまま旭川に帰る事にした。
午前9:57 羅臼道の駅でお土産を買い、遠回りだが標津方面から帰る事にした。(同じ道を通るのは退屈だから)
ここはとある道端だったのだが、向こうに国後島が良く見えた。
天気は暑からず寒からず まずまず。海岸線を走るのはいつも楽しい。
上・下)中標津の酪農地帯。長閑で安らぐ、北海道らしい風景だ。
道東の酪農地帯はノンビリという言葉がピッタリだ。
午後12:22 屈斜路湖のほとり。このまま直進だと美幌峠だが、ナビの最短距離では左折しろと言う。天気が良かったので美幌峠からの展望が惜しかったが、北海道道588号屈斜路津別線を初めて走る。
ところで養老牛温泉や川湯温泉などの素晴らしい温泉はスル―に次ぐスルー。魚を運ぶと言う重圧がこんなにきつかったとは。この地点から自宅までまだ200キロ以上はある。
道道588号線。道は細いが、綺麗に整備されている。
登っている途中に屈斜路湖が。天気も良く最高の眺めだった。
非常にタイトなコーナーの数々もロードスターで走れば実に楽しい。
午後1:32 北見市のコンビニ。ここでパンを3つ購入し、食べながら走る。飲食店に寄らなかったのは、直射日光がきつくて魚が心配だったのと(氷詰めにはしているけど)、一刻も早く家に帰り調理せねばならないという使命感があった為だ。
午後2時46分 石北峠。
そういや火事で焼けた後の新しくなった売店には行った事ないな。
午後4時30分 自宅に到着。魚を順次さばきます。4月のクロゾイに続き2度目なので多少の経験値はある。
画像右方、バットの中、左側は3枚!?におろした身。右側はタマゴ。
左方のオレンジのボールに入っているのは荒汁用の身。上手く3枚におろせないので荒汁用の身がたっぷり付いている。
モザイクを掛けているのは余りに辛い画像の為。(お魚さんの頭多数の為)
午後6時59分 で、その成果!
荒汁、フライ、卵を茹でたもの(ポン酢で頂きました)。
家族のみんなも及第点をくれました。めでたしめでたし!
18時間30分で羅臼行き帰り釣行700キロの旅でした。ではまた^^/