北海道は冬に向かって着々と寒くなっています。
10月も半ば過ぎだというのに各地で雪が降り、沢山の峠が通行止めになりました。
さて、かねてから楽しみにしていた浦河のピスカリマラソン大会(10月20日)に参加するべく中一の息子と旭川を出発しました。
10月19日~20日は息子の部活が休みである事を事前に知っていた為、参加申し込みを8月にネットで行なっておりました。
参加費は大人3,000円、中学生1,200円ですが、何やら参加賞が豪華だという事で、そちらも楽しみです。
19日から出発するのはキャンプでもしようというご存じの魂胆です。
今日の音楽はflumpool
美瑛の丘。雪が見えます。
天気が良く、秋晴れの澄み切った空気です。
ロードスター、前日仕事から帰って来てからスタッドレスタイヤに履き換えました。純正ホイールに超古いスタッドレスですが、サマータイヤで峠を走るよりは100倍安心。ロードスターはここ2,3年冬は冬眠していたのでスタッドレスは久々の装着です。
上)上富良野の深山峠の駐車帯にロードスターを停めました。ここは景色が良くて、壮大な十勝岳や丘が見渡せ、とても好きな場所です。
その時の十勝岳連峰。少々霞が掛かっていましたが、これもいい雰囲気。
国道38号線(国道237号線と重複区間)を右折し、国道237号線を日高方面に向かいます。
左折するとかなやま湖。今年息子とワカサギ釣りに行ったなあ・・。
雪が路肩に積みあがっていて何だか初春の雰囲気だ。
日高峠を越えて行きます。路面はサマータイヤで大丈夫ですが、心臓に悪いのでスタッドレスにしてきて良かった。。帰りもあるし・・
日高町。国道237号線から国道235号線へ。太平洋です。
驚いたのはキリギリスの鳴き声があちこちで聞こえた事。旭川では既にコオロギの鳴き声さえ聞こえないのに・・・北海道は広い・・・。
さて、本日の宿泊場所、新冠町(にいかっぷ)の判官館(はんがんだて)森林公園キャンプ場に到着。判官館の読み方、何回覚えようとしても覚えられない。
♪バンバンバンバン晩餐館、焼き肉焼いても家焼くな♪って日本食研の懐かしのCMがグルグル頭をよぎって覚える邪魔をする。
ロードスターは途中溶けた雪でかなり汚れてしまった・・
バンガローを予約しておきました。4人用で5,500円。
ベットやシンクが付いているナカナカの建物です。
テント泊より高いですが、夜の寒さや翌日のマラソンの事も考えて体にやさしい所で寝ます。ホテルやペンション泊も考えましたが、当方あくまでキャンプ場を利用するポリシーです。前々から気になっていたキャンプ場ですしね。
外観。堂々としたログハウスです。
室内。2段ベッドが2つ。4人宿泊出来ます。
水道があるって、やっぱり便利だな~。
ベランダ?も付いています。
キャンプ場を見て歩きました。砂地のテント床群。サイトに区分けがあって好みです。
他に芝生のサイトもありました。樹木が茂っていていい感じです。
本日は我々以外にはライダーの方2人(一組)だけの利用です。
ライダーの方はテント泊でした。バイクで走って来てテント泊は体が冷えそうだなあ。大丈夫だったのでしょうか・・。
昼食を食べにキャンプ場から数分の中華食堂「山翔」に来ました。ネットで地元の人に評判の良いのを確認し、安心して訪問。ネットって便利です。
本当は息子の希望で寿司を食べようと新冠の街を徘徊したのですが、2件中2件とも午後5時開店でした。昼に店を開けなくても商売が成り立つんだなぁ・・。
本日のオススメ定食「マーボー丼&塩ラーメン」(900円)を二人で頼みました。
ポテトサラダに杏仁豆腐、ザーサイが付いています。
見るからに凄いボリューム。店内も地元の人達で満員です。
私は食べ物に関しては意外と保守的なのでラーメンを旭川以外で頂く事は少ないのですが、とても美味しかったです。選んで大正解のお店でした。
杏仁豆腐も美味しかったな~。
お腹も一杯になったのでキャンプ場に戻り、息子とキャッチボール。グローブをちゃんと用意して来ていました。
1年前は少年野球でよくやっていたな~。久しぶりにボールを投げたり捕ったりして楽しかった。。久々のキャッチボール、遠投を続けていたら肩より腹筋が筋肉痛になった・・??
ひと汗かいた後はクルマで数分の所にある新冠温泉レ・コードの湯に。
北海道一周以来2度目の訪問です。ここの露天は海が見えるので好きです。
また建物に使っている木材が兎に角立派。見とれてしまいます。
風呂上がりはソフトクリームを食べ、一休み。いや~、柱が凄い。
新冠の隣町の静内のスーパーで食材などを買い、キャンプ場に戻る。
昼食がまだ消化されず、とりあえず息子の楽しみにしている焚き火。
先日スポーツ店でシーズンオフ在庫叩き売りで衝動買いしたコールマンの焚き火台の試運転。太い丸太一本は家から持ってきました。今宵はこれを焼き切るまで焚き火をします。
wikipedia(焚き火)より
焚き火が簡単な技術でないのは、子供に焚き火をさせてみれば、上手に焚き火ができる子の少ないことからもよく分かる~
ー確かに焚き火を子供だけで維持するのは難しいかも知れない。
これも一つの勉強かも・・
コールマンのファイヤーステージ。小ぶりで一人用の焚き火台に丁度良い。
大体通常5,000円位のモノですが、叩き売りで2,480円で購入。
ランタン形状の空気坑が面白い。逆四角錐の焚き火台も良いですが、真っ平らの底の焚き火台も使い易いです。
焚き火は年齢を問わず楽しい遊びです。息子は枝を拾ってきて加勢します。かなり太い丸太なので底には木炭を敷いています。木炭が無いと焼き切るのは難しいでしょう。
私「モノが燃えるのに必要な条件は?」
息子「熱!酸素!燃えるモノ!」と実地体験での理科の勉強にもなります。
木の年輪が少しずつ剥がれ落ち、灰になって行く様子を眺めるのはとても興味深いものです。
午後7時、2時間ほど焚き火遊びをして、バンガローに戻りました。
夜はレトルトのカレーにしました。(たっぷり食べた昼食とソフトクリ―ムその他の間食でお腹が余り空いていない・・)
息子にご飯を炊かせて、普通に米粒を煮ればご飯が炊ける事を体験させます。
過去のキャンプではいつもレトルトのご飯を食べていたのでこうして炊くのは余り経験がありません。
息子「こんな適当で大丈夫なん??」
私 「適当でいいんだよ。蓋を何回開けたって構わない。
ちゃんと美味しく出来るもんだよ」
無事その通りになりひと安心。自分で炊いたご飯を美味しそうに食べていました。
食べるモノ食べたら自由タイム。PSPでサッカーゲームに興じる息子。
私は静内のTUTAYAで夜に備えて買って来た北野武の本。視点が鋭く、しかし読み易くて面白かった。最近読書熱が上がって来て、週2冊ペースでアマゾンで本を買って読んでいます。最近では伊能忠敬や松浦武四郎、岩崎弥太郎の本を読みました。伝記モノ、近代モノが割と好き。
朝は午前5時起床。室内の温度は13℃。寒い。
持ってきたガスストーブをつけて暖をとります。
そしてお馴染みのマヨネーズ塗りトマトのっけ・・・。ホットサンド(パンを2枚使う)を食べるほどお腹が空いていなかったので。。
ハムを使わず魚肉ソーセージを使う理由は冷蔵不要だから。それと魚肉ソーセージが好きなんです(マルちゃん=東洋水産 が特に美味しい)
コーンスープと共に頂きます。チープだけど美味しいのです。これが。
午前7時に余裕をもって出発。
ここから65キロ先の浦河で午前8時30分からマラソン大会の受付があります。
天気は曇り。まあ雨よりマシです。
午前8時15分頃、浦河優駿ビレッジアエルに到着。広大で綺麗な施設です。
マラソンの横断幕がスタートラインに。気分が盛り上がって参りました。
AERU(アエル)には立派な宿泊施設や温泉施設があります。立派で綺麗!
建物や周囲の雰囲気がお洒落なのです。
出走前に息子と記念撮影
開会式。浦河町長などの挨拶がありました。力が入っています。
今回の参加者は385名でした。ちなみに旭川からの参加は我が親子2人のみ!
多くは地元やその周辺の方、札幌の方でした。
大会はハーフ、10キロ、5キロ、2.5キロ、1キロに分かれています。
上の画像はハーフのスタート。
さて問題の我々は・・・5キロ・・^^;です。
息子は普段部活で鍛えているので余裕でしょう。問題は私。9月までは2~3日に一度は5キロ朝ランニングをしていましたが、10月に入り、日が昇るのは遅いし寒いしで全く走っておりません。本当に本当にただの運動不足の中年です。
ましてや昨日からのドライブ・キャンプ、寝不足で体調は・・・・。
まあ5キロなんで、適当に走れば何となく終わるでしょ。
ケガだけはしないように・・。
カメラの入ったリュックを背負ってマイペースで走る。
JRAの施設内を走るのでサラブレッドがいたりしてとても楽しい。
はい!5キロの折り返し地点。カメラ片手に走っているので、重くてもうバテバテです。(言い訳)
何と5キロコースの人にも給水所が!
カッコつけて走りながら飲んだらTシャツ前部がベッチャベチャに。大人しく立ち止まってゆっくり飲みました・・って息切れして全然飲めない!
バッテバテでゴールイン!
ゴール直前にはマイクを持った主催者の方から「はるばる旭川から来て頂きましたazさんです!」とアナウンスして頂き、盛大な拍手の中、両手を挙げ、気分はメダリストでゴールイン!
凄く気持ち良かった・・舞い上がってその時の写真を撮れなかったのが残念・・
走り終わったら豚汁のサービス。美味しかった。。
ゼッケンに計測チップが付いているので、ゴール後すぐに記録証を頂けます。
31分50秒・・・荷物を背負った上、給水の時や撮影で何回か立ち止まった割には満足の出来です(言い訳^^;)
10位ですが5キロの部、大人は14人しか出走しておりませんので^^;
ちなみに息子は21分42秒、中高校生の部10人出走で6位でした。
全参加者385人で最も多い出走は小学生2.5キロの部、次にハーフだったと思います。5キロは家族の付き合いで来た人か、お遊びの人ばかりなのかも・・。
マラソンが終わったら無料でアエルの温泉に入れます。至れり尽くせり!
綺麗な温泉で汗を流します。息子が「温泉たまらんなぁ~。う~・・」と湯船で目をつぶっておりました。温泉にウットリする息子を見たのは初めて・・^^
そして抽選会がありまして、10人に1人くらいの確率で地元物産をプレゼントして頂けます。何と息子がお菓子をゲット!
息子が当たったお菓子と大人の参加賞だった鮭の切り身とタコの足。
豪華な参加賞に感激であります。素晴らしい!浦河ピスカリマラソン!
子供の参加賞はネックウォーマーでした!
豚汁に温泉に参加賞。もう一度言います。浦河ピスカリマラソン万歳!
せっかくココまで来たので息子に襟裳岬を見せてあげる事に。
襟裳岬は山岳を除く全国900カ所の観測点で年間平均風速が最もある所です。
この日も暴風に近く・・・凄かった。息子はビビっておりました。
ココは日高山脈が海に落ち込んで行く所なんだよ・・という私のありがたい解説も余りの強風に聞いておらず・・
続いて黄金道路(道路に黄金を敷き詰めるほど開発にお金が掛かった道路という意味が込められている)を走る。
ココはトンネルや覆道が多くて意外と楽しくないのだが・・
黄金道路、時折波しぶきが道路に降ってきます。太平洋からの風が強い!
国道236号線沿いにある「道の駅 忠類(ちゅうるい)」に立ち寄る。
ここからは疲れとの闘いである! 休憩を多めに取って帰途につきます。
山わさび(西洋わさび)ソフトクリ―ムを初めて食べました。
山わさびは清水に育つわさびと違い、畑やその辺のあぜ道にも強靭に生えるわさびで、北海道では良く食べます。
刺身以外にも摩り下ろして醤油にまぶし、ご飯に掛けて食べたりもします。わさびの味がほのかにあり、舌が若干ピリピリしてナカナカのお味です。おススメ。
渋滞の帯広市街を抜け・・
糠平温泉街を抜け・・・
三国峠で休憩。雪が結構積もっています・・・。
ドライブマシンの名を欲しいままにしている私も、今回はさすがにマラソンの疲れが圧し掛かって来ております。
息子もグッタリしておりますが時折飛び出してくるエゾジカに親子でビビって全く眠くなりません。
今の時期のオスジカは体格も良い上に角が天に聳え立ち迫力があります。
あんなのと衝突したら可愛らしいロードスターはひとたまりもありません。
自宅には午後8時に到着。マラソンを終えて約8時間ほとんど走りっぱなしは疲れた~。途中休憩で道の駅以外にもコンビニに3回寄り、間食&間食で何とか走り切りました。
さて、今回の668キロ旅の感想です。
浦河ピスカリマラソン、主催者の方々の素晴らしい意気込みが感じられる良い大会でした。また是非来年参加させて貰いたいと思っています。
判官館森林公園キャンプ場も満足でした。太平洋側ドライブは天気がイマイチだったのが残念でしたが、最果て感が感じられる襟裳岬や黄金道路を久々に走り、昔の事(北海道一周)を思い出して楽しかったなぁ。
息子との良い思い出にもなりました。
という事で本年度のアウトドア旅行はここで打ち止め! では!^^/