えー、先週は2泊3日で道東巡りをし、今週末は大人しく旭川にいようと思っていた。金曜夜飲み会から帰ると、高校生の子供が部活の全道大会へ行った際の私への土産で「ヤマメのイラストが入ったスノーピークのチタンマグカップ」を買ってきていた。
「おいおい一体幾らしたんだよー」と言いつつも大喜び。これを早速使うという口実で旅に出掛ける事に。前回思いついた「日本秘湯を守る会会員宿巡り」をしようっと。
前日飲み会があった為、早朝には起きられず8時に自宅を出発した。
最初の目的地は八雲にある銀婚湯。ナビで計算したら一般道だと7時間以上掛かるとの事。銀婚湯は午後4時で日帰り入浴終了なので、大事をとって高速を使う事に。
高速道路は退屈で余り好きではないんだよなー。時間が掛かっても景色を眺めながら走りたい。
野幌のサービスエリアで小休止。秋晴れで暑くも寒くもなくオープンカー日和。
しかしずっと高速道路を走るのは戴けない。その理由は・・
①登別室蘭辺りで片側一車線になる
⇒高速道路で片側一車線はありえない。
最高速も時速70キロ制限だったり、高速車両に後ろからせっつかれて
ノンビリ走れないではないか
②高速道路が遠回りし過ぎ
⇒例えば一般道の中山峠経由で走るより40kmも多く距離を走らねばならぬ
③そもそも退屈
⇒私はオープンにして田舎の風景や街並みを見ながら走るのが好きなのだ
という事で、今回は千歳ICでおりて、支笏湖・洞爺湖横のコースを走る
(中山峠経由は札幌市内で混むのと、今年2度そこを走っているのでやめた)
道央自動車道→道道77号→国道36号→道道16号→国道453号
→国道276号(支笏湖横)→国道453号(洞爺湖横)ってな感じ。
国道276号、支笏湖横を通過。支笏湖は良く見えないが、緑に囲まれ、とてもノンビリとした走り易い道路だ。
洞爺湖を30秒眺めて出発。
国道37号線、静狩あたり。左は噴火湾。雲が多くてイマイチの風景。
国道5号線。ずっと向こうには駒ケ岳が見える。何だかスカっとしない風景だなあ。
八雲の街を超え、落部から道道67号線に入る。
道路と山林の間の僅かなスペースに田んぼがある。
ちょうど10キロほど走ると見えてきました「銀婚湯」
趣のある石畳の上を通行す。昭和初期から中期に掛けては、山でこういった石を切り出してきて道路に敷いたり、倉庫の壁に使ったりしたんだね。
助手席側には大きな池があり、金魚が大群で泳いでおりました。
では駐車場にロードスターを停めて参りましょう。
うむ。ナカナカの重厚感です。
そしてお馴染み「日本秘湯を守る会」の提灯。
館内の様子。老舗感が漂います。
廊下には掛け流しシステムの図が。ややこしいけど 凄いのは分かる。
ではいよいよ湯浴みに・・
内湯(の一部)。結構広くて20人位はゆったりと入浴出来そうです。
露天風呂。周囲の環境の手入れが行き届いており、心安らぎます。
廊下。建物自体は古いはずですが、内部はピッカピカであります。
さあ、お好きな椅子でお寛ぎ下さい。
秘湯を充分楽しんだ後は、本日の宿泊場所を決めねばならぬ。
日本海側に行きたかったのだが、行きたいキャンプ場は遠く、時間が押しており、手っ取り早く「噴火湾パノラマパークオートリゾート八雲」に。
センターハウス。このキャンプ場は基本オートである。
入場料大人1,000円、カーサイトは土曜祝日前日は2,500円~3,500円と結構いい値段。(ちなみに7月20日~8月20日までは更に500円高い)
キャンプ場は年間を通じて同一価格が殆んどだと思うが、こちらの価格設定はかなり細かく、ホテルの様なシステムです。
最初は高くてもオートサイトを利用しようと思っていたが、丘のてっぺんにあるキャンプ場の為(海が見える見晴らしが売り)、近隣が丸見えで一人で利用するのに抵抗が・・。しかも良いと思ったオートサイトのそばのロッジでは若者が沢山いたので騒音で夜眠れない事も予想。
5分ほど歩き回って結局キャンプ場外れで空いているフリーサイト(1,000円)を借りる事に。
入場料+サイト利用料=2,000円也。まあ綺麗なキャンプ場なので納得です。
オートサイトを借りたら合わせて4,500円とかだもんねー。
さて、場所も決まり、八雲の街に行き食材を調達。
またしてもジンギスカン^^;!
最近話題になったキリンラーメンは家から持ってきたもの。
結局食べなかったですが・・
ご飯を炊く。レトルトより断然美味しいので多少手間が掛かっても炊く。
最近連続して炊いているので段々慣れてきて、ご飯のクツクツ煮える音でご飯が今どんな状態なのか分かる様になってきた。
炊きあがったらメスティン(鍋の名前)をひっくり返して10分ほど蒸らす。
で、ジンギスカン定食の出来上がり! ジンギスカンにはモヤシとうどんを入れております、ご飯の炊きあがりも完璧です。当然ビールはサッポロクラシック!
午後8時、歯を磨いて寝る準備に。
耳元にはラジオ、コンビニでこれといった読みたいものが見つからなかったのだが前から気になっていた「立入禁止」という本を買ってきて読書。
10分もしない内に睡眠・・
眠っていると何だか遠くで騒がしい声が・・案の定若者が騒いでいるようだ。と言っても一過性の騒がしさで、その後は静かだった。
時間は・・・午後10時半。まだこんな時間だったのか・・。
とりあえず起きてコーヒーを淹れる。子供がお土産に買って来たスノーピークのチタンマグで気分良く戴く。
受付の際に受け取った分厚いご利用案内を開く。
運営・・・「小学館集英社プロダクション!?」 そうか、だからセンターハウス内にドラえもんやBE-PALが並んでいたのか。
へぇーこんな事もしているんですねぇ。
午前0時、歯を磨いて(歯だけはキッチリ磨きます)再び眠りにつき、今度は午前2時、物凄いエンジン音が遠くから聞こえて来て目が覚める。
漁船であります。それもかなりの数が競い合う様に大海原を目指している模様です。
私は物音に割と敏感なので目が覚めます。しかもキャンプ場のすぐ横には高速道路が走っており、夜間にはトラックなどの騒音も少し聞こえます。
目が覚めたので起きて昨晩の残りのジンギスカンうどんを温めて頂きます。
最近夜中にこのパターンが好きです。この為にうどんには殆んど手を付けておりません。うどんに味が染みて美味しいのさー。
またまた眠りについて起きたのが午前5時半。カメラ片手にちょいと散策。
円状の炊事場であります。お洒落です。センターにはキャンプファイヤー場が。
昨晩の鍋を洗いに来ました。このシンクが上手く考えられていています。
隣の汚水が流れてこない構造です。ステンレスを生かしたデザインも良いです。
トイレは便座に暖房のあるタイプです。ウォシュレットは今やキャンプ場では良く見ますが、便座暖房はまだまだ少ないです。寒いこの時期にはありがたいですね。
別荘の様なコテージ。
この先、噴火湾が望めます。
エゾリスが走りまわっておりました。
センターハウス内。コインランドリーやシャワールームがあります。
レンタル出来るものが多い。多いと言うか何でもアリ。完全手ぶらで来てテント設営さえもスタッフ任せプランがあります。
スノーピークのテントも借りられます。一泊二日で4,500円です。素晴らしい充実っぷりです。
午前6時、朝食。甘さ控えめブルーベリージャムをトーストに塗って頂きます。午前2時にジンギスカンうどんを食べたのでパンは1枚。
近くの尾張小牧ナンバーの初老のおじさんが話し掛けて来て30分位お喋り。
これからご夫婦で道内を回るらしく、キャンプ場ガイドブックを見せてあげてアドバイス。北海道のキャンプ場の多さに驚いておりました。
午前8時、出発。
本日の目的はニセコ昆布温泉「鯉川温泉旅館」(日本秘湯を守る会会員宿)だ。
ここから約100キロの道のりです。
天気は曇り。ノンビリ行きましょう。
国道5号線を走ります。道の駅、黒松内か、、ここを走るのは実は初めて。国道5号線といえば都会を繋ぐ国道ってイメージだったが、こんな田舎を走っているんですねー。
蘭越駅前。何となく撮影。
さあ、いよいよニセコです。昆布温泉まで2キロ!
ニセコの道路は結構走りまわっていたんだけど、いつも通る道にひっそりとその温泉はありました。ここにあったんだ・・・
鯉川温泉に到着!
入り口に「日本秘湯を守る会」の提灯が見えますでしょうか。
館内の様子。建物は古いですが、とても綺麗です。良い雰囲気であります。
昭和40年代の懐かしさ・・ノスタルジーですな。
奥行きある廊下がまたイイ!
午前10時に日帰り入浴開始で、何人か同時に入場したのですが、誰よりも早く服を脱ぎ捨て、湯船を撮影。
これが名物の露天風呂です。玉だれの滝が向こうに見えるでしょうか。
サラサラと上品に流れる滝を眺めながらの湯浴みは最高であります。
オリンパスの防水カメラで水面ギリギリから撮影。湯温も丁度良く長湯出来ます。
何人かの入浴客と歓談しながら楽しく過ごしました。
宿自慢の湧水飲み場です。湯気が立ち込めていて上手く撮影出来ず・・
さーていい湯に浸かって気分爽快!旭川に帰りましょう。
今回は初めての国道393号線を通ります。ここは小樽と倶知安間で平成20年に開通した割と新しいルートです。
道路は新しくてクラックは少ないし、とても爽快なドライブを楽しめます。交通量は若干ありますが、皆さんノンビリと景色を楽しんで走らせているようです。ただ、パトカー3台と白バイ1台とすれ違いました。
この道路は気に入りました。今後も使いましょう。
毛無峠。ここの景色が素晴らしい。小樽の街が眼下に広がります。おススメ!
私のカメラの腕が大問題ですが、本当に綺麗です。皆さんも是非。
小樽の街を抜け、
国道337号線、石狩のトラック団地から国道275号線に入ります。このルートは道路が広々していてとても好きです。
しいたけ飯店(樺戸郡浦臼町浦臼内174−40)に寄る予定だったが、クルマから降りるのが面倒になり、スルー。
滝川市に入ると、空にはグライダーが・・。気持ち良さそう。