お正月に放送された「マツコ&有吉の怒り新党」内のコーナー「新・三大○○調査会」で紹介されていた`素人にはオススメできない神社'の内の一つ、せたな町の超崖っぷちにある「太田山神社」に行く事にした。
ついでに奥尻島にロードスターで上陸する事も計画。
※上記画像及び以下の同様のテレビ画像ははブログ「ホテルマンの幸せ」さんより許可を得て借用させて頂きました。元甲子園球児のダイスケさん、感謝致します。あれ?許可を得る所はテレビ局かな?・・・
本年初のロードスター旅という事で、数日前からオイル交換等のメインテナンスを済ませ、アマゾンで車内で聴く音楽も調達。
ジョージ・ウィンストンは「新・三大○○」内で流れる曲。
その他今回は70年代から80年代のダンスミュージックで纏めてみました。
午前2時、旭川鷹栖インターから高速に。
午前中に400キロ彼方のせたな町に到着し、神社へ挑戦。その後奥尻島へのフェリーに乗船する予定の為こんな時間に出発。
ALEPH -FIRE ON THE MOON
かつての名曲。こんな時位しか聴かないけど、懐かしくてイイ。
流れ続ける曲を口ずさみながら走れば眠気も全く起きない。
小樽まで高速に乗り、余市⇒岩内経由で日本海側をせたなに向かう。
苫小牧経由や中山峠経由も考えたが、久々のロードスターなので日本海側の海岸線を多く走ろうって事で。
日本海側は風が強かったが、晴れ間が覗いていてまずまずのドライブ日和。
せたなの市街地を超え、道道740号線を南下。ここは2013年に開通した新しい道路なのだ。トコロドコロ道路が極端に狭くなり、昔ながらの集落がある。
ここでジョージ・ウィンストンの`Longing/Love'を聴いて精神統一。
まずは山の麓にある「太田神社」を訪れる。
「太田山神社」は後方の山・・というか崖にある。
入り口に到着。さてここで軽く「太田山神社」をアンサイクロペディア、ウィキペディア、NAVERまとめ、で見て頂きたい。1400年代から続く歴史ある由緒正しき神社なのである。
ここは「せたな町太田地区」なのだが、今年の4月に人を襲ったヒグマがこの界隈に潜んでいる可能性があるらしい・・「2014年 せたな町 ヒグマ事件」
一度人間を襲い、自分の方が圧倒的に強い事を知ったヒグマは、再び人間を襲う可能性が高い。今回人を襲ったヒグマも昨年人間を襲って殺めている事が分かった。(残留DNAで判明)
という事で、今回 鉈(ナタ)を腰にぶら下げて行く事にした。ヒグマに死んだふりは効かない。もし対峙してしまったら戦うのが最も助かる可能性が高い(高いと言っても他の何もしない方法より助かる見込みが少し高いというだけ)
※ただ99.9%のヒグマは人間を避け生きています。
楽しくヒグマについて勉強出来る「あいらぶヒグマちゃん」
登ろうとしていた時に若者達がこちらに近付いてきた。ラッキー!
上画像は一緒に登る事になった若者3人衆に撮影して貰いました。
これでヒグマ問題も多少解決。ホッとした。
(万一の際、人より早く逃げる自信がある^_^;)
私、一応 登山靴を履き、登山ステッキを持っています。
まずはスタートの鳥居の所から石段を撮影。うーむ・・角度が強烈。45度以上あるとの事。スキーのジャンプ台で40度位らしいのでとんでもない急角度。
登るには手すりとロープを多用する。万一足を踏み外したら、転がり落ちて死ぬか、生き長らえても骨の10本は折れる重傷を負うだろう。
途中で振り返って撮影。ロードスターが見える。景色が良い。
石段を全て登ったところ。距離は43m(せたな町公式サイトより)
恐怖ポイント:石段の縦幅が異常に狭く、足を完全に乗せ切れない。
石段が終わると過酷さが一段と増す。兎に角目的地に向かって最短で道があるのだ。普通登山道って割とジグザクに走っているものだが、ここの山道は地面に対し垂直を目指しているのではないかと思うほど。
従ってほぼ全域補助用ロープが張ってある。
安政3年(1856年)に松浦武四郎=北海道命名者 がここを訪れた際に「オニカミノボリ(鬼神登り)」と手記に残したらしい。
女人堂に到着。かつて女性はここまでしか来る事が許されなかった。
そして遂に本殿の鳥居が見えた。もうバテバテ。
私は毎日5キロから10キロのジョギングをしているのだが、していなかったらココまで辿り着けなかったかも知れない。
※若者3人衆の内1名が余りの過酷さに途中でリタイアした
そして垂直に切り立った崖の壁面にアンカーとワイヤーで取り付けられた心もとない吊り橋というか吊り梯子!?を登る。。
角度が急で危険なのは勿論、手すりの高さは腰ほどで、バランスを崩せば谷底へ真っ逆さま・・。
画像で見ると角度が分かり難いが、ようやく伝って登れるレベルなのだ。
おっと前方に先客がいらっしゃる。30代位のご夫婦だった。
で、最後の最後に「北尋坊の崖」を命綱なしで登るのだ。
この鉄輪は体操の吊り輪の様にぶら下がっており、つまり横に広がる訳で、手足で鉄輪を引き寄せながら登る必要がある。
子供の頃、木登りをしたり危険な高い所へ登った記憶が蘇って来た・・
まさか子供の頃の経験がここで生きるとは思わなかった。気合いを入れ、自分の握力と体力を信じて登る! ここはハリウッド映画の世界では無い。現実だ。
ご夫婦登るの図。ご主人がおっしゃっていたが、ちょっと前ににココに来た時に、道中すぐそこに小グマ2頭が遊んでいるのを見て、慌てて引き返したという。
小グマの傍には間違いなく神経を尖らせた母グマがいるのだ。ヒグマとの遭遇シーンとしては最悪パターン。恐ろしや恐ろしや・・。
そして遂に本殿に到着。満面の笑顔が恥ずかしいので小さい画像で・・
殆んど休みなく登って来たが、大体40分弱掛かった。
洞穴には本殿の社が鎮座していた。洞窟の広さは6畳間位か。この時5人の人間がここにいたが、あと2~3人は大丈夫な感じ。
本殿がある洞窟から下界を見る。当然落下防止の柵なんぞは無く、恐ろしくてすぐ下を覗き込む事は出来ない。海岸線に道路が見えるが、よくぞここまで登って来たものだ。海の向こうにうっすらと奥尻島も・・
鉄の輪の下りは登りより怖かった・・・
さあ、帰ろうか。。ほっとしながら下って行くが、下りも危険・・
さて、ここで私から。参考になれば・・
Q.体力的にどんな人が登れるのか
A.子供は小学校高学年位からでないと難しいと思います。
山の急坂なので登る体力の他に怪我をしないで登るという注意力が必要です。
上は一般の方の場合、60歳位が限界かなと。しかもよく運動している人。
勿論三浦雄一郎の様な人は例外ね。
Q.掛かる時間は?
A.順調に歩いて登り40分、下り20分
Q.装備は何が必要か?
A.運動靴でも登れない事もないですが、足元が湿っていたり
ガレ場で滑り易いので、登山靴を強くおススメします。
登山用ステッキがあれば尚ラク。下りで膝をいたわります。
そうそう、軍手は必要です。これがないと怪我をします。
また吸血昆虫対策が必要です。
Q.他の注意点
A.ここはヒグマの生息地です。ヒグマは通常人に近付きませんが、
それなりの注意が必要です。マムシやダニにも気を付けましょう。
(私は昨年草むらでダニにやられて病院に行きました)
※私は決して太田山神社参拝を勧めている訳ではありません。
冗談抜きで命の危険があります。全て自己責任でお願い致します。
さーて、続いて せたな港から奥尻島に上陸だ!と思ってフェリーターミナルに来てみたが・・・甘かった。GWで混み合っていて、行きは予約が取れるが帰りの予約が一杯らしい。
つまりGW中に家に帰られない可能性が高い。(キャンセル待ちは7台だった)
そして何より懸念していたのが悪い天気予報だった。風速10m/秒という強風が吹くらしい。キャンプでの最大の敵は雨でも寒さでもなく「風」である。
テントの設営、撤収、焚き火、全てに大きく影響する。
無人の砂浜でキャンプを目論んでいたが諦めた。
クルマで上陸すると往復で23,340円の運賃が掛かるしね。
それでテントも張れないんだったら意味が無い。また今度。
丁度昼時だったので北上しながら食べ物やさんを探す。
最初は前にも来た事がある「浜の母さん=(有)ヤマヨ斉藤漁業)」に来てみたが、モノ凄い混雑。
5分ほど店の前で考えて諦めた。席が相席になるんだよなー。
まあこの先色々あるさ。
この橋の名前・・「五郎ベエ沢橋」五郎部さんという苗字は聞いた事があるけど、五郎ベエ・・って。。ジャングル黒べえ を思い出した。
PM2:20、寿都町の海岸にある「日本海食堂」に到着。
営業時間はAM11:00~PM3:00までと看板に書いてあるが、既に閉店・・
たまたま外を歩いていたオーナーに聞くと「もう終わったぁ」
ま、のんびり次行こ。
その後さっぱり良い店も見つからず、とりあえず岩内のオートキャンプ場に到着。テントを張ってからゆっくり考えよう。まずは居住地の確保。
予想通り中々雰囲気の良いキャンプ場だぞ・・。
入場料1,000円と電源なしサイト2,500円の合計3,500円を支払い入場。利用はしませんでしたが、シャワールームは無料で使えます。
うむ、眼下に岩内の街と日本海が広がっていて素晴らしい。。
後方にはまだまだ白い岩内岳が。
テントを設営後は「岩内温泉サンサンの湯」へ。ちょっと熱めの源泉掛け流しの湯が自慢らしい。
ちなみに画像奥に見えるのはグリーンパークいわない。
最初はグリーンパークいわないの駐車場に行ったのだが激混みでこちらに来た。
施設内の様子。建物自体は古いですが、とても綺麗ですし、オーナーご夫妻がとても丁寧に対応して下さいます。
温泉は露天風呂は無いですが、熱めの湯と通常の湯の2槽の風呂があり、地元の漁師のおじさん達と楽しくお喋りしながら入りました。
早朝にコンビニでパンを食べたっきりだったので、岩内市街に繰り出して食事とする。キャンプしているんだろ?自炊しないのか?とか言わない様に。
これがソロキャンプならではのフリーダムだっ!
ちょいと写真が斜めっていますが、修整するのが面倒なのでこのまま。
岩内町のパンフレットで決めてきた「あづま鮨」に。
店内の様子。感じの良いお二人の職人さんと楽しく雑談しながら食事。
寿司とアワビの刺身と酢の物のセット。2,200円。アワビが美味しかった。
PM6:30 テントに戻り・・
コンビニで買って来たビールとツマミと「VIP STYLE」。VIP STYLEなんて何年ぶりに買うのだろうか。コンビニに読みたい本が無かったので久しぶりに購入。
今はクルマ雑誌と言えばカーマガジンとベストカー(高校生の頃から愛読)を毎号と気が向いたらカーグラフィック等を買っている。
昔はOPTIONとかCAR BOYとか、ノスタルジックヒーローも随分長い間購読していたなあ。
VIP CARの問題点はジグザク走行・爆音・威嚇性にあるが、こと芸術性や執念においてレストアジャンルのクラシックカーにもひけを取らないと思う。
ただVIPと標榜するのはどうかと思うが・・(現在ではヤンキーという言葉がそうであるようにVery Important Personとは意味合いが違っているけど)
遡ればY30型セドグロでグレードにブロアムVIPっつうのがありましたな。
懐かしい話だ。
クルマを散々弄った後には廃車という流れが待っている訳で、クルマが可哀想な気がするが、諸行無常って言葉もあるし、情念を燃やし朽ち行くクルマも幸せなのかも知れない。
三日月が見える。結構寒いのに子供連れキャンパーが結構おりますな。
この時点での気温は10℃(現場実測値)。
岩内の夕暮れ
寝床の様子。シュラフはモンベルの#2(マイナス15℃対応)。マイナス15℃対応となっているが普段着での快適温度はプラス10℃位です。
20分間の軌跡撮影。現場は照明が多く、写真が撮り難い。
それに道中雨に降られてクルマも少々汚い・・
このキャンプ場は景色が素晴らしくて、綺麗で家族で来るなら大変良いが、やっぱりソロキャンパーの私としてはもっと隣近所を意識しなくて済む所がいいなー。
虹別オートキャンプ場とかサヒナキャンプ場とかね。
突如強風が吹き出し、あちこちのテントやタープが倒壊する状況に。。多分10m/秒以上はあったと思う。我がテントも全箇所張りロープをしていたんだが、かなり湾曲してアルミポールが折れそうな危険を感じたので急いで撤収した。
ずらっと並んだキャンパーさんのテント達(コールマン4割、スノーピーク4割、その他2割位)を観察し、数あるテントの中でスノーピークのドックドームが並みいるライバルの倒壊やその寸前の状態であるのを尻目に抜群の安定感で立っていた事に驚いた。山岳テントとしても使えそうな頼もしさ。
いい値段(税別12万3千円)は伊達ではありませんな。
本当は各施設(温泉など)の営業開始時間に合わせてキャンプ場を午前9時位に出発しようと考えていたが、暴風のせいで結局いつもと同じ様なAM7時頃にキャンプ場を出発。
日本海側ではホッケ釣りの釣り人が磯に大集合。(上画像の小さな突起は人間)
そう言えば自分も奥尻で釣りをしようと釣り竿を持って来ていたのだが、もうそんな気持ちはサラサラない。
次に行く所を決めているからだ。
とりあえず時間潰しの為に積丹半島をなぞって走る。この道路は非常にトンネルが多く、しかもそのトンネルが長大なので、実はドライブコースとしては余り楽しめない。でも時間潰しだから・・。
神威岬に来てみた。ここは岬の先端まで行った事はないので今回行ってみる。
突端まで通常の歩行スピードで片道18分位掛かるらしい。
ま、予想通りの綺麗な風景。
そして小樽の街へ向かう。目標は・・・
電線が邪魔して見難いかも知れないが、「工藤珈琲事務所」である。
松田優作、成田三樹夫、竹田かほり、ナンシーチェニー、懐かしいな~。子供の頃、再放送で見ていたんだよなー。松田優作がカッコ良かった。
そして、工藤珈琲事務所では その工藤探偵事務所が再現されているのだ!!
AM10:50頃、近くの有料駐車場をようやく探して(GW中で激混み)駐車してココまで来たが、どうも開店時間が大体12時頃らしい。張り紙に「頃」と書いてある。
1時間以上時間があるので、傍の寿司屋に行く(昨夜に続いてまた寿司屋。
実は当日夜も自宅で寿司の予定^^;
2,500円のコース料理を頼む。イカソーメンにはウニと卵と出汁をmixしたタレを付けて頂きます。握りはマグロの赤みをスタートに、どんどん握ってくれる。
ウニの軍艦巻きまでどのネタも非常に新鮮で美味しい。ウニはミョウバンを使わない塩水ウニで、醤油を付けずに頂いた。
画像の他に茶碗蒸し(イクラ入り)も出てきた。
小樽激戦区の寿司屋はやっぱり旨い。 ★寿司処 旬 HP
手宮線跡地 時間潰しの為、ちょいと散策をした。
1Fのガラス屋さんが「来ないかも知れないよ・・」なんて事を言う。
① もしこのまま12時まで待っても来ない場合、恐らく12時30分まで待つだろう
② それでも来ないとすると、私の時間と有料駐車場の代金ばかり無駄になる
③ 総合的に考えて次の目的地に行った方が賢明 と考えて今回は諦めた。
あの~、北海道のお店って時間にゆるい所がたまにある。昨年なんてあるキャンプ場でHP上では営業している筈なのに、行ったら「もう冬だから閉業した」・・と断られた所があったり・・。
ま、これが北海道の大らかさの一端と捉えるしかないか・・
続いて、「カフェ ハリウス」に。たまーにココを通り掛かる度にエンスー的クルマが停まっていて気になっていたのだが、何せ割と高速走行する国道5号線のカーブの途中にある店なので、気付いても一度も停まる事が出来なかった。
今回はコチラを目的地にやって参りました。
ロードスターと売りモノの新旧MG-B達。1960年代からあるオープンカーだが、左の古いマルーン色の方が右の新しい(と言っても1970年代ものだが)ウレタンバンパーより雰囲気がいいね。
中古車情報を見たら どちらも100万円ちょいで買えるんだ・・左のが欲しいな。
正に英国紳士って感じだね。しかしワイヤーホイールが似合うなぁ。
喫茶店の裏手にはこんな風景も。ミニやら914やらが無造作に置かれている。
店の雰囲気が大変良い。私は先程寿司を食べたばかりだったので、ケーキセットを頼んだ(850円)。寿司を食べた直後によく食べられるなって!?^^;
クラッカーがかかったチーズケーキが美味しかった。
ミニのリアを切ってストーブにするなんて。。なんてお洒落・・
この喫茶店は面白い。また今度来ようっと。
銭函ICから高速に乗り一路旭川へ・・。
もうGWでごった返している札幌市街を走る気持ちになれない。
最後に岩見沢SAでソフトクリームを食べた。美味しかった。が、砂川SAの全国SAソフトクリームランキング第2位の岩瀬牧場のものと間違ってしまった。
(砂川のソフトクリームも昨年食べたのだが、勘違いして岩見沢に来てしまった)
最後の最後にドジってしまったが、岩見沢のもクリイミィで美味しいです!
■今回の振り返り
太田山神社参拝・・・成功
奥尻島上陸・・・・・失敗
美味しい食事・・・・岩内と小樽の寿司店で
温泉・・・・・・・・岩内の掛け流し温泉、サンサンの湯
工藤珈琲事務所・・・訪問断念(次回は必ず)
喫茶ハリウス・・・・訪問成功
ロードスターのシーズンが始まりました。
では!また。^^