7月18日~20日の3連休は仕事があってどこにも出掛けず、7月25日~26日もコレまた仕事があって出掛けず・・。←ウソだろ?とか言わない様に。時には社会人として一生懸命働く事もあるのです^^;
まあ夏の暑い時期はキャンプ場も混んでいるし、焚き火も暑くてしたくないしって事で、鬱憤が溜まる訳でもありません。
さて、子供がやっている部活動の大会が7月30日(木曜日)に旭川から260キロ離れた室蘭(むろらん)であるという。妻はそれを見に行くとの事。
私は平日で仕事があるので行けないなぁ、と最初は聞き流していたが、「まてよぉ ・・これは100年食堂チャンスじゃないか!」
(↑子供の応援は二の次か?とか言わない様に)
札幌圏にはお一人様で行くのが非常に困難な100年食堂が幾つかある。室蘭の話に便乗して妻に一緒に100年食堂へ行って貰おう!と閃いて平日29日(水曜日)と30日(木曜日)に仕事のお休みを頂きました。
折角なのでドライブがてら、ちょっと遠回り。日本海側、オロロンラインを南下して本日最終目的地の札幌に向かいます。
上画像は道道94号、増毛ー稲田線の御料峠。ロードスター助手席に妻が乗っているという非常に珍しい画像。長距離同行は昨年の帯広以来2度目だな・・昨年も子供関係だった・・。
妻「日焼けするし、乗り心地は悪いし、狭いし、何でロードスターなの?」
私「だってHPのタイトルが ロードスターで旅する じゃん」
妻「・・・」
といった心温まる会話^^;
JR北海道は赤字路線の留萌線(深川ー増毛)の廃止検討をしており、特に留萌ー増毛間については利用者がとても少なく、2016年にも廃止にする検討をしているらしいのです。
上の画像は私の好きな映画、高倉健主演の「駅 STATION(1981年) 」の舞台にもなった増毛駅。終着駅です。 非常に、非常に寂しいですね・・。
メチャメチャ暑かったので日本最北の造り酒屋「國稀」さんの向かいにあるカフェ「ふるふるトマト」さんに寄って、いちごミックスソフトクリーム(324円)を頂きました。
地元増毛で苺やトマトなどを生産している「古村農園」さんが夏季のみ営業しているお店との事で、店の前のウッドデッキでの一服が気持ちイイのです。また真っ黒いラブラド―ルが看板犬として店番をしております。賢くてかわいいです。
雄冬を通過。
気温は30℃近く。太陽は照ってはいないが、蒸し暑い。暑くてたまらん。
夏の海岸をオープンカーで走るってのはCMでも良く見る定番シーンかも知れないけれど、実際は焼け死にそうな位に不快。若い頃はそんなのも楽しかったが、オッサンにはちとツライ。
しかし、雄冬あたりから頻繁に現る長大トンネルに突入すると、ビックリする位に冷え冷えで気持ちイイ。暑い⇒寒い の繰返しを直に感じられるオープンカーならではの楽しさです。交通量は極めて少なくノーンビリ。
PM1時半、予約していた石狩の「金大亭」さんに到着。
ここは完全予約制で、予約はお二人様から・・という料亭です。
そして北海道を代表する郷土料理「石狩鍋」発祥のお店でもあります。
amazonで発見、購入した
「あのメニューが生まれた店
/菊地武顕著」
石狩鍋発祥の店として、こちら「金大亭」さんも紹介されています。
驚いたのは帯広の豚丼の「ぱんちょう」で豚丼のメニューの松竹梅が梅竹松になっている理由は創業者の夫人の名前から来ている事や、そもそも店名の由来が中国語の「飯亭」である事。さすが本にするだけの取材をしております。
北海道を代表する川「石狩川」の河口にあるお店です。
では、いざ!
1880年(明治13年)創業。現在4代目が切り盛りをされております。
信じられない事に建物も創業当時のままで、一歩足を踏み入れると一気に135年のタイムスリップであります!
落ち着いた部屋に通され、庭を眺めながら順番に運ばれるお料理を頂きます。
壁際の調度品も相当の歴史を感じます。
こちらの料亭の最大の特徴は鮭・鱒専門であるという事。全て鮭と鱒料理です!
今回は七品3,000円(2人で6,000円と結構なお値段)の「花」コースを頂きました。他には九品の「月」コース、十二品の「雪」コース、最上級十五品の「寿」があります。
頂いたお料理を順番に紹介しますと・・
一品目・・イクラの醤油漬け
二品目・・氷頭(ひず)のなます (鮭の鼻っ柱が多数入ったなます)
三品目・・メフンの塩辛 (鮭の背の血合の塩辛)
四品目・・ルイベ (鮭の凍った刺身)
五品目・・焼き鮭
六品目・・焼き白子
七品目・・鮭なべ (石狩鍋)
私も妻も好き嫌いが殆んど無いので楽しく頂く事が出来ましたが、子供を連れての訪問は厳しいでしょう。大人向きの内容です。
どれも大変美味しかったのですが、鮭なべ(石狩鍋)は山椒がアクセントになっていて、とても美味しいです。
七品の一番安いコースでも(と言っても高いけど)お腹一杯です。ご馳走様でした!
最後に物腰柔らかな女将さんにご挨拶して帰りました。
かつて様々な政治家や芸能人が訪問したようで、廊下の壁には著名な方のサイン色紙が掛けられてありました。
PM3時。今回の主戦場、札幌はススキノのラッソアイスバーグにチェックイン。
最近外国人観光客が増え、ホテルの宿泊価格が高騰しているというニュースを良く見るけど、どのホテルも満室で、予約段階で探すのが大変だった。
上)100年食堂(赤字)は一極集中しているので楽ちん。
ホテルから数百メートル内に点在します。
PM3時半。本日2店目、創業1875年(明治8年)の「東寿司」さんです。
お店はビルの7階,8階にあります。
うーむ、どれも美味しそう。とりあえず「北のにぎり」(3,000円税別)を注文。
ホテルに車を置いて来たので、ここからアルコールOKです。
ススキノの街並みを窓から眺めながらの食事は大変気分が宜しいです。丁度目の前の見下ろす位置にススキノ交番があって、警察官の方が出たり入ったりして忙しそうです。
お寿司のお味?普段食べ慣れている回転寿司とは手間の掛かり方が全く違っており超美味しかった。(そんだけ?とか言わない様に)
最近の回転寿司は美味しいよね~、これで十分とか良く言いますが、完全な思い違いでした。それ位美味しいです。(コメントもう終わり?とか言わない様に^^;)
ビール飲んだり何だりで、福沢券がパタパタと飛んで行きました^^;
PM5時、本日3店目「酒とそば まるき」さんに。
金大亭さんから間を置かずに食べ続けているので、若干お腹が膨れています。妻はここで離脱宣言。買い物に行ってしまいました。しかし、私がここで歩みを止める訳にはいかない。入店です!
こちらは1889年(明治22年)創業の札幌で最も歴史のある蕎麦店です。このお店の特徴はサイドメニューと言うか、蕎麦と一緒にお酒を飲みましょうメニューが非常に豊富です。
この店で終わりであれば私もお酒と様々なお料理を注文したのですが、この次があるので我慢我慢。
蕎麦屋でお酒(日本酒)のルーツは江戸時代に遡り、創業400年豊島屋酒造の豊島屋十右衛門が仕掛けたそうです。当時江戸っ子に人気のあった蕎麦屋で、蕎麦が茹で上がる前にちょいと一杯というスタイルが最初に確立したようです。
多分、今で言う洒落た居酒屋のようなものですね。粋な感じがしますねぇ。
ざる蕎麦(680円)を注文。さて!感想ですが・・ 私も色々と蕎麦を食べ歩きましたが、こちらの蕎麦屋さんがもしかすると今迄で一番好きかも知れません。
(蕎麦そのものと蕎麦店としての総合力を含みます)
蕎麦は二八の中細。冷たい水でキュッと締められており、コシがあって、小分けで器に乗っています。薫り良い蕎麦を流れる様に頂く事が出来、気持ちが良い。蕎麦はヤッパリ喉越しですねぇ。
そして、私が麺の次に重要視しているのは薬味のネギ。(蕎麦つゆではない)
ネギの刻み方が非常に繊細で、ネギの爽やかなエキスが蕎麦つゆに良く馴染み、蕎麦と絡めた時に最高のハーモニーを奏でるのです。
そしてそして、店内の雰囲気が最高。都会的で若干薄暗い店内には静かにJAZZが流れ、これぞ正に理想の蕎麦店。タバコの分煙も地下と1階で分かれております。
蕎麦を食べ終わった時に店員さんがさり気無く蕎麦茶を持って来てくれ、ふうっと一息入れて蕎麦の味を回想します。堪らないです。
今度来た時には、蕎麦呑みをしたいな。
続きましては1914年(大正3年)オープンの「ビヤホール ライオン狸小路店」です。
見難いですが看板にもsince1914と書かれております。
このお店、大元は1899年(明治32年)創業の㈱サッポロライオン(つまりサッポロビール系の会社です)に属しておりますが、サッポロビールの歴史と共に歩んできた訳ですね。
ここで妻と合流。店舗の外観がいい雰囲気ですねぇ。
店内にお客さんが沢山いて、一瞬のチャンスで体を捻って撮影したので斜めっていますが、天井にパネルがぶら下がり、このビヤホールの1世紀以上の歴史が紹介されておりました。
残念ながら夫婦揃って結構お腹が一杯・・。とりあえずクラシックと枝豆、ソーセージのセット等を注文。今日は暑かったのでお腹が空いていたら最高だったんだけどね~。
エビスの黒生、ファインアロマホップを3倍使ったというエーデルピルスなどを注文。これでもかとお腹に押し込んだのでした。
途中、酔ったのか、お腹が一杯でフラフラしたのか良く分からない状況に・・。
僅か半日で費用もかなり掛かった・・
翌日・・・
翌朝AM4時・・。昨夜はドライブ&食べ疲れで早々に就寝。そして早起き。
何故にこんなに早起きをするかって? 早起きはいつもの習慣なのですが、早朝のある建物を見に行こうと思いました。(勿論一人で。妻は寝ています)
普段はクルマの往来が途切れない札幌中心部。早朝はこんなにも静かなのです。
さて、ターゲットの建物、見えますでしょうか。。
そうです。日本三大がっかり名所と言われて久しい「札幌市時計台」です。
が、しかし、この大都会 札幌の高層ビル群の中にポツンと健気に建っている様は、どこかホッとさせられる懐かしく貴重な存在です。
1878年(明治11年)竣工。札幌農学校(現在の北海道大学の前身)の演武場として建てられました。1970年に国の重要文化財に指定されております。
クルマの全くいない「さっぽろテレビ塔」付近。私が出先で早朝出発が好きなのは交通量の事が大きいです。大通り公園のベンチには酔って寝てしまったのでしょうか、沢山の方が熟睡されておりました。
という事で、100年食堂札幌圏の旅はこれにて終了。
北海道100年食堂、25店中23店に訪問しました。遂に残りあと2店です。
思ったよりも苦労しますね~。あと2店もナカナカのハードルの高さですが。
何とか今年中には終了させたいです。⇒100年食堂まとめサイト
室蘭まで来たついでに行った事の無い虎杖浜温泉なんかにも行ってみたかったのですが、妻と一緒だったので「化粧が・・」とか何とかで断念。代わりに高速を途中下車して三井アウトレットパークで買い物をして来ました。ま、これはこれで楽しいけどね。
ではまた・・^^/