今回の旅は仕事で留萌に行った後に決めるノ―プラン。一人だと計画なんて何とでもなります。で、その仕事が終わったのがPM1:30。候補は幾つか考えている。
・増毛のオートキャンプ場にテントを張って増毛の飲食店を食べ歩き
・留萌から北上して苫前あたりのオートキャンプ場で夕日を眺める
・施設は綺麗だがキャンパーの許容数が極端に少なく貸切が見込める
ほろかない湖公園キャンプ場
ほろかない湖公園キャンプ場は行った事が一度も無いので賭け的なものがある
が、駄目だったら朱鞠内湖畔キャンプ場に行けばいいさと気楽に考えて行って
みる事にした。
留萌の千望台にて。天気が良いと港町はいいねー。遠くに天売・焼尻島が見える。
空気が澄んでいると利尻島まで見えるそうだ。今迄何度かここに来た事があるけど、大好きな場所だ。
PM3:30頃 目的地の「ほろかない湖公園キャンプ場」に到着。向こうに見える建物が管理棟。第一印象はナカナカいい感じ。
このキャンプ場で注意をしなければならないのが、管理人さんは日中いらっしゃるのだが、現場管理事務所に電話が無い事!
こちらはオートサイトが2台分、フリーサイトは10張り程度しか張れないのだが(しかも平らな面積が狭い)、来てみないと利用出来るかどうか分からないのだ。
私はオートサイトを利用するつもりなので、競争は激しい!?とも考えられる。
利用料はオートでもフリーでもテント1張りにつき200円の均一価格で、信じられない夢の様な価格設定なのだ。
管理人さんはとてもやさしい年配の方で、かれこれ8年位ここの管理を任されているそうで、私が到着した時は草刈りをされておりました。
実は私,スーツのまま来てしまったので、
私「あのーキャンプをしたいんですが・・・」
管理人さん「誰がキャンプするの?」
私「私です・・^^;」
管理人さん「へぇー一人で?」
私「一人です」 というちょっと恥ずかしい会話・・
それ程広くない場内を軽く一回り。とても綺麗に整備されており、しかも他のキャンパーは期待通りゼロで、今宵はこの素晴らしい環境を貸切で楽しめる とほくそ笑んだ。
湖に向かってパノラマ撮影をしてみた。「ほろかない湖」と言ってもグーグルの地図では「雨煙内貯水池」とも記載されており、どちらが正式名称なのか調べてもいないので良く分からないが、幌加内町のHPや現場の看板には「ほろかない湖」と書かれている。
雨煙内ダムで堰き止められた幌加内湖が正しいのかな?
湖畔にはカヌーの乗り出し場の様な場所もあって、その趣味の方も楽しめそうだ。
上の画像の左の方にチラリとロードスターが写っているが、そこがオートサイト。
目の前に見えるのがコタハウスという焼肉ハウスで、ここは500円で借りられる。但しバンガローではないので宿泊は出来ない。右手には炊事場と水洗トイレがあり、どちらもとても綺麗な設備。詳しくは幌加内町のHPを見てね。
サイトの表面は砂地。管理人さんが丹念に整備されているようで、とても綺麗。
北海道の北方であるこの地でも6月の声が聞こえるとブヨ(ブユ)という小バエに似た吸血昆虫が発生しており、テントを張っている最中は数十匹にまとわりつかれ、参りましたー^^;
今回はインナーテントを張るのをやめ、WILD-1印のコットをセット。
ブヨは夜になったら活動停止(蚊と逆)。蚊はまだギリギリ活動する時期ではない(夜間の気温が15℃以上が吸血活動の目安らしい)。多分この日を最後にコットは秋までお預けで次回からはインナーテントを使う事になるだろう。
私は小川のピルツ7の模型を作っており、何かを買う時はそのミニチュアを作って確実にテントに収まるかを確かめている(アナログ的・・^^;)
トンガリテントはフロアは結構広いが天に向かって急速に狭まるので油断は禁物なのだ。WILD-1のコット(品番WCB-10176)を選んだのも、これ以上高さがあると体がテントに触れてしまい、結露で体が濡れてしまうから。
このコットは値段も求め易く、サイドのフレームをバラさずにそのまま折り畳めるのが素晴らしい。
左は炊事場。中央手前がトイレ。中央奥の建物が管理棟。どれもいい感じです。
オートサイトはたったの2つしかない。私は手前のサイトを利用した。
一応家から薪を持って来た。本日の読み物はアマゾンで調達した「酷道を走る/鹿取茂雄著」と古本の「Daytona」。デイトナは何年か前のモノだがワタナベホイールの記事があったのでこの日の為に入手した。夕方だったので影が面白いね。
で、いつかやろうと思っていた一人すき焼きを実践。途中のスーパーでそれなりの北海道産牛肉と、焼き豆腐、シラタキ、椎茸、長ネギ、玉ねぎを調達してきた。
虫を嫌ってテントの中で黒ラベル北海道限定と共に頂く。GWの旅で函館の阿佐利さんのA5ランクの肉を使った素晴らしいすき焼きを食べたけど、テントの中でのコッソリ!?すき焼きも色んな意味で格別に美味しい。
ただ、肉は250gで丁度良いのだが、豆腐一丁にシラタキ一袋、椎茸5個、長ネギ2本、玉ねぎ1個に白飯1合は一人が食べるにしては量が多過ぎで、この後夜食、翌日の朝食まで延々と食べ続けたのであった・・^^;
捨てるのは勿体無いので。。
予報ではPM9時から雨が降るってんで、食べ過ぎで横になりたかった気持ちを堪えてPM7時位から焚き火を開始。
画像ではノンビリに見えるかも知れないが、木の組み方をあーでもないこーでもないと変えてみたり、風向きが変わって煙で涙目になったり、パチッとはぜた時の焼けた木片が飛んで来てビックリしたり、意外と忙しいのだ。
既に管理人さんは帰宅しており、今宵このキャンプ場は私の別荘地となった。
雨の予報にも関わらず星が綺麗だったので、天に向かって星空を撮影してみた。
30分の撮影でこんな感じ。中心部分に直線の軌跡がある。人工衛星かな?
雨が降りそうになってきたのでテントに潜り込む。午後9時、気温は12℃。
少々肌寒いが、両ポケットにカイロを入れてコットに寝転がって読書。
夜が進むと段々風が強くなってきて、雨が降り出し、テントが揺れたり雨の叩く音などから少々心細くなる。
周囲の物音がとても気になる。テントの上の木の枝が折れ、幕体にぶつかると飛び上がる位ビックリする。
ヒグマは出ないだろうか・・キツネがテントの周りをうろついているのではないだろうか・・時折エゾシカの甲高い鳴き声が森に響き渡る。何なんだよこの鳴き声の意味は!?
鳥目なんて言うが、夜だってテントの上をギャーギャー鳴きながら何かの鳥が飛んでいる。翼竜かよ!って思う位の迫力。
テントが強風で揺れるので幕体にフワフワ揺れる影が何とも不気味。
大きな森の中でちっぽけなテントに潜む私はまるで肝試しをしている感じだ。
このドキドキ感が実はたまらないのだが・・
現代ではイイ大人が外敵に怯えるなんて日常では殆んどありえない。
これがソロキャンプ、キャンプ場貸切状態の面白さなんですね~。
ラジオの音を大きくして誤魔化す。そんなこんなで10時過ぎに就寝・・・zzz
あ~あ、良く寝たなぁ~と思って起きたらまだAM0:30。とりあえずインスタントコーヒーを飲む。キャンプ場でのお決まり「オードリーのオールナイトニッポン」を聴きながら「酷道を走る」をジックリ読む。
酷道とは荒れ果てて普通の人は通らない・通れない国道の事を言い、詳しくは著者のHP=「TEAM酷道」をご覧ください。彼らは現代の冒険家です・・凄いです。
結局AM4時過ぎまで掛かって「酷道を走る」を読み切り、二度寝。一週間の仕事の疲れもあり、起きたらこんな時間になっていた。気温はさほど下がらなかったというか私はこれ位が丁度良い気温。
朝の清々しいサイトをちょいと散歩。私にとっては素晴らしいキャンプ地だが、許容できるキャンパーの数、フリーサイトの平坦な部分が少な過ぎで、管理棟に電話もないとなると、ファミリーやグループで利用するのは少々難しいかも知れない。
AM8時、撤収。ちょうど管理人のおじさんが出勤してきたので挨拶し、帰宅の途につく。家に到着したのがAM9時。体に優しい距離だなあ。ここは私のお気に入りキャンプ場に登録させて頂きます。
ただ皆さんがココを利用する時は先に述べた理由から注意が必要です。
普通の方は朱鞠内湖畔キャンプ場を利用するのが無難かなぁと思います。
道北も田植えが終わりました。ではまた^^/