さあ、そろそろ春に買ったフォールディングバイク(折り畳み自転車)、Horizeを駆って出掛けるかぁ・・って事で、ドリンク&スマホ ホルダーをamazonで購入し装着。
前に乗っていたメトロと違い、スピードメーターや荷物載せのキャリアは装着しない。スピードや距離は今ではどうでも良い感じだし、キャリアは付けるとホライズ独特のデザインがスポイルされるような気がして。
週に一度はネットで買い物をするのだが、失敗も多い。何日か前に買ったTシャツは何だか縁起が良い気がして勢いで買ったものの、コレ着ないわなぁ・・^^;
さて・・
過去に3度失敗したチャリンコでの白銀荘への道・・・
1stチャレンジ・・・■2013年 白金温泉 輪行
2ndチャレンジ・・■2014年 体力の極限 輪行
3rdチャレンジ・・■2015年 3度目の正直 輪行
往路だけは自力で白銀荘に到達するべく挑戦し続けていたが、
結局3回連続失敗。全て8キロ手前の白金温泉でキャンプをしている。
失敗している理由はラスト30kmにわたる坂道と体力不足。
兎に角 坂道がキツイ。
余りの辛さに2015年を最後に挑戦を中止していたが・・
今年、この挑戦に終止符を打つ!
(全然カッコよくないけど・・)
白金温泉から白銀荘までは あと8kmなんだけど..。
山道は勾配が厳しい!
出発前日、持って行くものを準備。極力軽量化を目指す。
シュラフは直前にイスカのもっと軽いものに変更した。
EPIgasのOD缶は小ぶりな110g。
■テント:MSRスキニーワン(1,500g)
■シュラフ:ISUKA ウルトラライト スリーピングバッグ(630g)
■マット:MAGIC MOUNTAIN トレッキングエアーマット ウルトラライト180 (430g)
■ストーブ(コンロ):EPIgas REVO-3700(111g)
■テーブル:snow peak オゼン SLV-170(330g)
■その他:PRIMUS イージークック P-CK-K102、 mont-bell コンパクトヘッドランプ、
VARGO ステンレスチョップスティック、
UNIFLAME FDシリコンスプーン、洗面道具、着替え
早朝、妻に撮影してもらってから出発。
AM7時、自宅から数キロの旭川駅に到着。
今回アレコレ熟考してみたが、
私の体力で白銀荘に自力到達するのは無理と判断。
今回は上富良野駅まで鉄道を利用する!
12kgのバックパックと12kgの自転車を鉄道に持ち込む。
JR北海道の場合、手荷物は2つまで持ち込み可能。
■JR北海道HP内のQ&A・・手荷物の制限はありますか?
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル(長さは2メートルまで)
つまり基本的に私の荷物はOkなのだが、混んでいたりすると他の乗客の方に迷惑が掛かるので要注意。今回は夏休み期間中なので空いている。
AM9時、出発地点の上富良野駅。
ここからゴールの白銀荘迄はたったの!?19km、標高差は800m。
行くぜ!
今迄は美瑛の白金温泉経由でゴールの白銀荘を目指していたが、
今回は上富良野駅から最短距離でゴールを目指す。
過去3回は自宅から60kmも走る必要があったが、
今回は軽く行けるハズ!!・・
上の案内看板の「吹上温泉」っていうのが今回の目的地。
「吹上温泉保養センター白銀荘」っていうのが正式名称。
「北の国から」の撮影時には田中邦衛も利用したという「フラヌイ温泉」
私も一度利用した事がある。いい温泉だ。
出発して数キロ地点。一面のトウモロコシ畑。まだこの辺りでは体力に余裕があって、トウモロコシの生育状況などを見て楽しみながら走らせている。
このモジャモジャは何か分かるかな? 春に収穫されるアスパラガスの株。
朝採れのアスパラガスはホッコリ瑞々しく甘くて美味しい。
ただ、収穫は種から育てて3年は掛かるので大変。
総行程は19kmだが、実は走り始めて6km位からほとんど自転車を押して歩いた。
なにせ勾配がキツイ。美瑛側から登るより距離が短いのだが、その分勾配がきついのだ。
例えるなら、家のローンを30年で支払いたいところ、20年で無理やり支払うって感じだ。(合っているかな?この例え!?)
今回、背中に12キロあるバックパックを背負っているのもバテる原因。当たり前だが荷物は自転車にくくり付けるのが良いのだ。
原始林を横目に、熊のウンコは時々道端に落ちていて怖いし、バテバテだし、Uターンして帰ろうと1,000回位思ったが、前にTVで見た第二次世界大戦の日本軍インパール作戦の行軍に比べたら、こんなの大した事ない!と自分に言い聞かせ、半歩でも0.1歩でも足を前に進めた。
時折、ロードバイクに乗った人達に追い越されたが、ホント凄いね。自転車や荷物に違いがあれど、凄い健脚。感心したよ。
ほとんど全域で歩いているので、自転車はもはや鉄の塊に過ぎない。キャリアを装着していたら、重いバックパックを背負わずに済んだのに・・何度も後悔。。
スタートからここ迄でアクエリアスを1ℓ飲んだ。
横を追い抜くクルマのエンジンは唸りを上げており、通り過ぎる度にエンジン補器類の焼ける臭いが漂うのだった。
PM1時、直進すると十勝岳温泉、左折すると白銀荘の所までやってきた。出発から16kmの距離を何と4時間も掛けて到着した。。平均時速4kmって・・
左折したらバス停があった・・ワォ!!(゚∀゚屮)屮
ゴールの白銀荘まであとたったの2.4kmなんだけど、もう足が動かん・・
バス停の時刻表を見ると町営バスがあと15分でやってくるらしい・・
雨もポツポツ降って来たし、ここでバスに乗ろう。
自転車を畳んで輪行袋に入れる。
PM1:20 標高1,048mの「白銀荘前キャンプ場」に到着!
方法はともかく、チャリ挑戦4度目にして初めてココに到達した(涙)
上富良野駅から4時間20分も掛かってしまった。
白銀荘でキャンプの受付をし、何かと便利なテーブルエリアをGET。
(キャンプ場利用料は500円)
これから雨の予報なので自転車にはカバーを掛けた。
スキニーワンの内部。調整前で張りが足りていないが・・。
入り口はメッシュで反対側の窓を開ければ換気は良い。
実はこのテント、天井がメッシュでその上に天井裏がある。
入り口と反対側には内側から開け閉めできるスラントした窓が付いており・・
星空を眺めながら眠りにつく事が出来る。
前室も結構広い。そして本日の食料。カップ麺やコーヒーは白銀荘で調達。
晩御飯はカップヌードルのチリトマトとサタケの梅じゃこ飯。梅じゃこ飯はアルファ米を使った保存食で、お湯で15分、水でも60分あれば食べられる状態になる。
値段は350円位でちょっと高いが、味はとても美味しく、大変満足。
■アルファ米とフリーズドライ米の違い■
◇アルファ米◇
炊いた後に急速乾燥させている。食感はフリーズドライより良いが、食べられる状態に戻すのにお湯でも15分掛かる。
◇フリーズドライ米◇
蒸した後に急速冷凍し、真空釜に入れ水分を飛ばしている。米の場合、モチモチ感がアルファ米に劣るが、お湯だと3分あれば食べられる状態になる。
PM6時、白銀荘に入浴に向かう。入浴料600円。
ここは100%かけ流しの良質な温泉なのだ。詳しくはHPを。
風呂上り、白銀荘の売店でビールと缶詰のおつまみ、
そして明日のおやつにチョコレートを買ってきた。
ビールを飲んでから2時間ほど昼寝をし、PM8:30に2度目の白銀荘入浴に向かう。それほどココの温泉は素晴らしい。キャンプ場を利用しているので何度入浴しても構わない・・ではなく、毎回600円支払う。
自販機も充実しているし、休憩室にはマッサージチェアなども完備。
温泉はPM10時まで利用できるが休憩室の利用時間はPM9時まで。
上画像撮影時はPM9時20分頃だが、職員の方が掃除をされていた。
カップヌードルは売店と同じ価格(200円)で、
お湯を使い、休憩室で食べる事が出来る。
PM10時まで白銀荘で粘ってから(テント内は狭い為)、
テントに戻り、グッスリ睡眠。
おはようございます。いきなりだけどAM5時、出発。
天候が不安定で起床したAM3時から雨雲レーダーとにらめっこ状態。
今日は別な予定があるので、極力早く帰りたかったのだ。
一瞬、雨がやんだ際にテントを撤収!
(物音を立てて周囲に迷惑が掛からぬ様に・・)
濡れたテントを片付けるのが面倒だった。
さあ、昨日の夜から楽しみにしていたダウンヒルだ!
登りがきつかった分、相当楽しめるハズ。
さらば!白銀荘!
コチラ、吹上温泉露天の湯。白銀荘からすぐの所にある、無料で24時間入浴出来る露天風呂。「北の国から」で田中邦衛と宮沢りえが一緒に入浴した事でも知られている。今迄何度も来た事があるのと、先を急いでいるのでパス。
急坂なので、かなりイイ感じでスピードが出る!
というかハンドルを両手で握りしめていないと超危険。
かなりのショートホイールベースだから不安定。
道路の凸凹だけで自転車がぶっ飛んでいきそうになる。
一方、往路の苦労が早くも走馬灯のように思い起こされるのであった。
全ての景色を覚えている・・何せ殆ど歩いていたからな・・
行きは4時間以上掛かったのに、帰りは僅か38分で到着してしまった。
いかに上り坂がきつかったかお分かり頂けよう。
上富良野駅の駅舎内にブロンプトン乗りの方がいて、荷物の整理をしていた。大阪から飛行機で千歳入りをし、輪行をしながら既に知床方面を楽しんできたとの事。
今日は上富良野の町営バスに乗り、十勝岳に向かうと言う。
最初この光景を見た時、「行商の人?」と思う程の荷物の量だった。
ブロンプトンは100kgの荷重も問題にしない頑丈さと、折り畳んだ時のコンパクトさが魅力だという。
ブロンプトンP6Rは私のホライズの倍以上の価格の自転車なので購入対象にした事が無かったが、調べる程素晴らしい。
頑丈さもさることながら、タイヤサイズが20インチと16インチの差があるものの、畳んだ時のサイズが60×60×30cmと大変コンパクト。(私のホライズは85×68×43cm)、更に壊れやすいディレイラーが完全に内側に収納され、移動時に安心なのには驚いた。
輪行袋に入れただけでも手荒な海外の空港の扱いを問題にしない程だという。
見た目はホライズの方が断然好きだが、実用性で言えば断然P6Rだ。
そして、これならロードスターにも積載出来そうだ。
さあ、家に帰ろう。
鈍行列車にノンビリと1時間ほど揺られ・・
AM7時、地元旭川に到着。
とりあえず目標達成した。
もうこんな体に鞭打つチャリンコ山登り企画はゴメンだ。^^;
良かった。シリーズ4回目で終止符を打つ事が出来て・・
ではまた・・^^/