■ソロソロ&強烈蕎麦店×2

 

 8月のある日・・

 

 ☎:トゥルルルル・・・

 私:はい

 ☎:az君 久しぶりだな、俺だ。

 私:あっ、師匠!

 ☎:10月13日、14日は予定を空けておくように。

 私:えっ!?

 ☎:ツー ツー ツー ・・・

 

解説しよう。師匠’とは

「北海道ソロキャンプ連合」を主宰する人物で、

「焚き火インターナショナル」の北海道支部長でもあり、

「師匠のキャンプマナー塾」という書籍も刊行している、

北海道のキャンパーで彼を知らぬは

モグリと言われる程のお方なのである。

 

今回の呼び出しは最近のキャンプブームによる

キャンプの大衆化で、キャンパーのマナーが

急速に腐敗している事を憂い、

私を含む師匠ファミリーが呼び出され、

その啓蒙活動についてのお話が有るらしいのだ。

 

そろそろソロキャンパーの集い・・

略してソロソロなのだ。

(ペッパー氏がイメージアップの為に優しい名称にした)

ちなみに師匠のお姿はほぼ老子です!?

場所は赤平(あかびら)の「エルム高原家族旅行村」。

通年でキャンプが出来る北海道では珍しいキャンプ場であり、

特に冬季に師匠ファミリーが活動する場所でもある。

(私は虚弱体質なので冬はお休みを頂いております)

機嫌が良い師匠にササっと挨拶を済ませ、テントを張る。

(師匠の撮影は基本御法度な為、画像はありません)

 

師匠に喝を入れられる会議は夜で、

それまでは自由な時間を与えられる。

という事で、赤平市内にある

「珍来(ちんらい)」さんに来てみた。

こちらは蕎麦やラーメンを食べる事が出来る大衆食堂だが、

メニューを見ると様々に凝ったものが見られる。

 

その中でも極め付きは・・・

強烈な盛り蕎麦、その名も「チョモランマ」(1,300円)だ!

見よ、この高さを! 数多ある蕎麦山の頂点を誇る標高だ。

5人前らしいが、一般店の大盛り5人前もある超メガ盛りだ。

私と一緒に来店した師匠ファミリーのぬま氏とDAI氏。

ぬま氏は私と同じくチョモランマを注文。

DAI氏は冷静にカツラーメンを注文。

(カツラーメンも珍しいね)

 

ぬま氏が正座をして蕎麦を喰らっている。

実は私も自然と正座をして食べていた。

この姿勢でなければこの量を食べられないと

本能的に判断するのだろう。

私・・惨敗。およそ2人前を残し・・

まだ食べる事も出来なくは無いが、

今晩は師匠からのお告げを拝聴し、

テントで眠らなければならないのだ。

無理は禁物。

 

余った蕎麦はお持ち帰り用の

容器を頂いて持ち帰った。

ぬま氏は堂々と完食!素晴らしい胃袋だ。天晴れ。

この集まりではメンバー同士が

持ち寄ったお菓子や地元のお土産を交換したりもする。

私はたい焼きを焼いた。

(わざわざノボリも作って来た^^;)

管理棟には懐かしい三輪車が。

左の赤いのが「BUBU503」

確か開発は光岡自動車のハズ。

 

右のオレンジ色のが

イタリアのスクーターで有名なベスパの

「ベスパカーP50」

 

いずれも1980年代前半のものだろう。

しばし、ほのぼのとした交流の時間・・

今回はカップルや夫婦を含め二十数人集まった。

気付くと師匠が今回新規でファミリーに加入したP氏に

キャンプ道とは何かについてお説教をしているようだ。

P氏は師匠の言葉を一言も逃すまいと、

腰を曲げ耳を傾けている。

 

他のファミリーは心配し、遠巻きに様子を伺っている。

我々は基本ソロキャンパーだが今回は特別だ。

焚火台を一列に並べ、晩御飯の準備を開始する。

円陣を組まないのは‘煙’の問題だ。

私はおでんを作る。

茹でたタコの足を切るの画。

タコ・餅巾着・大根・タマゴ

チクワ・ゴボウ巻き・揚げカマなどの具。

 

実は昼間の蕎麦でお腹が一杯で、

殆どを皆に食べて貰った。

延長20mに連なった焚き火台は壮観だ。

オラオラー!

DAI氏と緑氏が炎のチャーハンを

餅つきの要領で息もピッタリ作り上げる。

夜も更けた所で、師匠監修のもと、

ペパさん司会で粛々と会議が進められた。

難しい会議は僅か3分で終わり^^;

アルコール全開の宴が再開。

料理はどんどん生産され、配られる。

 

チャーハン、焼き鳥、焼きつくね、サンマのかば焼き、

牛焼き肉、葛餅そして師匠にはピザを何枚頂いた事か。。

 

皆さん、ご馳走様でした。

 

しかし、この焚き火システム群。ワイルドで凄いね。

まるで室蘭の工場夜景だ。

               室蘭市のHPからの借り物画像です
               室蘭市のHPからの借り物画像です

おはようございます。

昨夜は飲み過ぎて、AM6:30まで寝てしまいました。

気温は氷点下1℃でメチャ寒い!

テントのボトムもバリバリ。

 

そう言えば、昨日突風が吹き、

このピルツのセンターポールが破断してしまった。

師匠やエビ氏がすぐに同等のポールを持って来てくれ、

無事復活、事無きを得た。

C=(^◇^ ;

師匠、エビ氏、有難うございます^^

では早朝の散歩と見学。

 

上画像はゴッツ氏。

EXILEのヒロに激似の素敵な方。

 

画像奥のビールの缶、

ペグで地面に重ねて

打ち付けているのがカッコイイ。

エビ氏のUNIFLAMEの薪グリル。

これイイワー。気に入ったワー。

珈琲屋さんのOnwey聖火焚き火台+ゴトク。イイね。

同じく珈琲屋さんのコディアックキャンバス。

居住性が良さそうなテントだ。

余り見掛けないのもイイ。

ぬま氏も持っているらしい。

GP氏の東ドイツ軍用テント(デッドストック品)

これイイワー。シブい。

生地を組み合わせて様々な形に変形出来るらしい。

では朝ご飯にしますか。

軽く炙ったライ麦パンにマヨネーズを塗り、

カゴメのトマトを載せる簡単パターンで。

秋になるとスーパーに並ぶトマトの品質が一定化せず、

つまり余り美味しくないトマトが出回るようになるが、

カゴメのトマトならいつも安定して美味しい。

昔はよくこれを食べていたので懐かしい。

牛乳は昨日のたい焼き材料の残り。

 

 

この後、暫く皆さんと雑談し、

見送られてキャンプ場を出発したんだけど、

まさかの画像ゼロ。すいません。。

 

師匠の様々なアイディアが施された

自作ストーブも紹介したかったが、

撮影していなかった・・。

 

 

帰り道は深川の蕎麦店「ななつほし」さんに寄って行く。

今回の強烈蕎麦店訪問の2店目だ。

旨いと評判の店なのだが・・クセが強く・・

入り口のかしげた案内ボードからして

何か良からぬ暗示なのだが・・

 

ちなみに暖簾に「帯広畜産大学同窓会」とあるが

こちらのご主人、名門の国立帯広畜産大学出身者である。

ご本人にお聞きしたら、獣医師を目指したのではなく、

畜産学部農業工学科に在籍し、

卒業後は土木関係の会社を興したとの事。

 

さて、何故この店を‘強烈’と言うかといえば・・

座席に座るなり店主のこういったトークが始まるからだ。

 

店主:あなたはウチの店は初めて?

私:はい初めてです

店主:あなたは蕎麦が好きなのかい?

私:好きですよ

店主:うちの蕎麦はマズいから帰った方がいいよ

私:・・・・

店主:なぜまずいかと言うと・・

 

という具合に

長~い講釈を聞かされるのだ。

(まあ想定内だけどね)

 

 

私の後の2組の客も全く同じ台本で進行していた^^;

 

そして店主が出してくるのが、

食べログで有名なライターが作った資料。

 

600店舗もの北海道の蕎麦屋の評価が記載された

手作りの冊子を一枚めくり、

「このライターのおすすめ店リストを見たまえ!」

「ウチは最高に旨い蕎麦を出すから安心してくれ!」

 

で、私は大盛り蕎麦(1,000円)を注文したのだが、

店主は何度も「なんこつ蕎麦」も勧めてくる。

(これも想定内)

 

私はそれほどお腹が空いていなかったので

キッパリ断ったが、後の客にも同様に勧めており、

女性客2人は遂に根負けして

店主が勧める2種類を注文していた。

 

気の弱い方は十分注意しないと、好きな注文で

食事する事は出来ないよ^^;

すると、店主は次に

「蕎麦が出来上がるまで私の晴れ姿を見ていてくれ」と

過去の様々なTV出演したVTRの上演を始めるのだ。

 

ちなみにご主人の撮影やHPで紹介する事については

どんどんやってくれとの事だった。

相当な数の取材を受けている。

それは単に蕎麦が美味しいというだけではなく、

注文を受けてから、そば粉を練り始め、

客に提供されるまでの時間が

尋常ではないスピードであるからだ。

TV番組内では何と4分を切っている。

この速さ、店主自ら日本一を自負しているだけある。

 

「蛍」という暖簾の話は長くなるので割愛。

そして、事前情報で得ていた通りの雑然とした店内。

間違っても初めてのデートで行ってはならない。

もうこの事実はこの店にとってネタなので

ハッキリ申し上げて問題無し。

 

さあ、勢いよく店主が蕎麦を持ってきたぞ。

 

そしてご丁寧にも蕎麦の食べ方を

細かくレクチャーするのだ。

 

「最初の一口は汁を付けずに食べてくれ」

「そして山わさびを蕎麦にのせて食べてくれ」

ネギは汁に入れず直接口に入れてくれ???

・・・等々

 

ネギのくだりは聞き間違いと思っていたけど、

家で調べたら他にも同じ事を言われている人がいたので

まず間違いないだろう。

ハッキリいってウザいが、郷に入っては郷に従え。

ご主人の勢いに負けてしまうのだ。

 

話の合間に撮影するものだから、

お盆の上の水滴が拭けないなど、

イマイチの画像になってしまった。

実は注文してから蕎麦が提供される迄の時間を計っていた。

7分55秒と平凡!?なタイムだったが、

(普通は蕎麦打ち、切りで30分は掛かるので、ありえない速さ)

こちらのお店は一人で切り盛りしていて、

私の後にも客が来ており、

それに対応する必要があった為、

時間が掛かってしまった。

 

で、肝心のお味は・・

蕎麦の香りも素晴らしく、

汁は今迄に食べた事のない複雑で深みのある味で、

そのままゴクゴク飲めるほど美味しかった。

 

ご馳走様、また今度来ます!

今回、みんなから頂いた差し入れ。

合い間合い間に何かと食べ物を頂いたのだが、

食べ切れず、半分くらい持ち帰ってきた。

 

特筆は画像右のロッテの板チョコとパイの実。

 

師匠から頂いたものだが、

今回の為にLOTTEを動かし、

特別パッケージのお菓子を作成、

参加者全員に配ってくれたのだ。

さすがです。師匠。

 

さて今回のソロソロの詳細については

ペッパーさんのブログ

レポートされておりますので

そちらをご覧下さい。

 

最後に。今回お誘い頂いた師匠、ペッパーさん、

そして全ての皆さん、ありがとう。

 

では また・・^^/

 

※尚、今回のソロソロキャンプに登場する人物や団体、

話の内容は殆どフィクションです??

信じるかどうかはあなた次第です。