(上画像)竹老園東家総本店
北海道で最も古い蕎麦店は「竹老園東家総本店」である。
北海道中に40店舗以上あると言われる東家の大元なのだ。
竹老園東家総本店は1874年(明治7年)、伊藤文平が創業。
小樽で屋台の蕎麦店を始めたのが最初です。(2019年時点で145年の歴史)
その後二代目の伊藤竹次郎・リツ夫妻が函館で開業。しかし店が大火に巻き込まれ、港が整備され始めた釧路にて再度出店をしたのです。
伊藤竹次郎は蕎麦の普及を目指し、沢山の弟子を受け入れました。
また、竹次郎は妻リツの甥である星野徳治を養子に迎え入れ、東家本店の経営を任せ、自身は春採湖畔で「沼の端東家」を開店。そのお店は暖簾分けした弟子たちが敬意を込め「東家総本店」、通称「竹老園」と呼びました。
竹次郎は1938年(昭和13年)に亡くなるまで蕎麦一筋の職人として過ごしました。
今回は札幌にある竹老園東家総本店から暖簾分けされたお店が創業100年という事で2軒訪問致しました。
1軒目、札幌市中央区南4条西1丁目6−1にある「東家本店」の初代佐藤孫次郎は東京などで菓子職人の修行をしておりましたが、姉が竹老園の女将をしていた事もあり、釧路に渡り蕎麦職人になりました。そして1919年(大正8年)、竹老園東家総本店からの暖簾分けで釧路に店を出しました。その後、佐藤孫次郎の子、佐藤正義の代になり、札幌に東家本店を開業したのです。
2軒目、札幌市中央区北2条西27丁目にある「東家寿楽」は「東家本店」によくいらしていた三笠宮様(昭和天皇の弟君)のご提言により開店した店との事です。
いわゆる支店ですね。「東家本店」は他にも何店舗も支店を出しております。
伊藤竹次郎・リツ夫妻から始まった東家の系譜。今や東家は北海道中にその名を知らしめ、また北海道に於ける蕎麦の普及に大きな影響をもたらしたのです。
前置きが長くなりましたが、本日は妻と一緒に札幌と北広島の三井アウトレットパークに買い物であります。そして、その合い間に2つの蕎麦店を訪問するというスケジュールです。
まずは1軒目、「東家寿楽(じゅらく)」さんです。
そして画像奥に見えるのが本日の移動車両、フォレスター。
納車後何度か高速道路を走りましたが、メチャ楽。
ハンドルにさえそっと手を添えていたら、旭川→札幌間を勝手に走り抜けてくれます。(ハンドルに手を添えていないと自動運転が解除される)
ハンドルは勝手に動くわ、アクセルブレーキも勝手にオンオフしてくれるわ、よそ見していたらよそ見するなと警告されるわで、ホント一昔前では信じられない技術です。
AM11時、オープン直後の訪問でしたが、その直後からお客さんが混み合い、大変な人気店である事が伺えます。
私は今迄何度かこのお店を利用した事があるのですが、もしかするとこちらの蕎麦が私の沢山経験したの蕎麦店の中で最も好みかも知れない・・・。
蕎麦、建物の雰囲気、店員さんのお気遣いまで全てが繊細なのです。
上画像を見て下さい。ざる蕎麦(800円)ですが、例えば海苔が奇麗な▲の形をしていて、しかも整然と蕎麦の上に乗っているなんて、そんな店がありますか?
そして「東家本店」さんです。こちらにはPM2時近くに伺いました。
こちらは札幌二条市場のそばにあり、建物の外観を見て分かる通り、庶民的な活気があるお店です。
やはりこのお店も観光客ではないお客さんで大変混んでおり、100年もの間地元の人々に愛された事が伺えるのです。
こちらのお店の特徴は東家寿楽さんより全体的にリーズナブルである事!
ざる蕎麦680円です。
で、三井アウトレットパークでゲットした私のモノ。帽子とTシャツ。
キャンプブームのせいか、画像のTシャツみたいなのが色んな店で散見されました。
では^^/