新型コロナウイルス問題が中々収束せず、出掛ける事が好きな私にとっては本当に悩ましい限りです。非常事態宣言が解除されても、今迄同様気軽にお出掛け・・とはなりません。
医療や福祉関係者の方は今でもご自身やご家族に様々な形で負担が掛かっています。万一私自身が感染してしまったら周囲に迷惑を掛けてしまうし・・
でも一方で観光・飲食産業はこのまま客が来なければ近い将来完全に立ち行かなくなってしまいます。
鈴木知事は「新北海道スタイル」を提唱されました。
私はこの新北海道スタイルに留意して今回出掛ける事にしました。
今回の目的地は稚内。大きくなった子供たちは相次いで家を出て行きましたので、これからは妻と二人で出掛けるようにします。
ただ妻はアウトドア嫌い(虫が苦手)の上、新型コロナ問題をして、レジャーに出掛けて良いの~?と聞いてきます。
確かにその通りだけれども、細心の注意を払い、アルコール除菌液を持ち、極力人の少ない所へ行ってみようと話し合い、行先は稚内、日本海側を北上する事になりました。
上画像は「道の駅 おびら鰊(にしん)番屋」です。数年前に建て直されてからは来た事が無かったのですが、立派な建物です。
美味しそうだったので、おやつの菓子パンを何種類か購入しました。基本、食い倒れの旅ですので、美味しいと思ったものは購入します。(二人ともダイエット中なのに・・)
途中、美味しいうに丼が食べられるお店に行ったものの、新型コロナの影響で閉店していた為、私が好きな羽幌(はぼろ)の「北のにしん屋さん」に立ち寄ります。
海鮮物が安価で食べられる人気店です。
いつもはとても混んでいる店内も今日は・・
新型コロナの影響がここにも。。
うに丼(2,500円)を頂きます。
ウニはキタムラサキウニと思われますが、中々濃厚で美味しかったです。エビのお吸い物や付け合わせのおかずも普段は食べられないお味で大満足。
オトンルイ風力発電所です。3.1kmの距離に28基の風車が並んでおり、壮観です。
高さは99mもあり、実物は写真で見るより巨大に感じます。
日本海オロロンライン(一般的には小樽から稚内までの日本海側の道路を指します)は北海道でも有数のドライブルートですが、特に天塩から稚内までのルートはガードレールはおろか電柱さえ無くなってしまう区間が相当あり、我々北海道人でも最果てに来たんだなぁと感じるのです。
天気が良ければ海の向こうに綺麗な利尻島が見えるのですが、今回は残念。
妻をノシャップ岬に立たせて撮影。人はほとんどいませんでした。人が多いとお互いを撮影し合う事になりますので、注意が必要です。
(妻から姿をネット上に出すのはNGとの指令が出ています)
稚内のお菓子屋さんと言えば「お菓子司 小鹿」さんです。ここでは稚内牛乳竹炭シュークリームやモカ小福など色々とお菓子を買い込み、夜長に備えました。
稚内港にある「北防波堤ドーム」。1936年に完成した建造物で、この埠頭が旧樺太航路の発着場として使われていた際に道路や鉄道に波飛沫が掛からない様にする為に作られました。
延長427mの防波堤ドームの設計者は北海道帝国大学(現在の北海道大学)を卒業し、道庁に勤めて3年目だった土木技師の土谷実氏です。
芸術的にも港湾建造物の傑作と言われ、2001年には北海道遺産にも認定されました。
最近ではエクリプスクロスのCM(下)に使われるなど、昔から盛んにCMに使われてきた場所です。
本日の宿泊地は稚内中心部から数キロ離れた所にある「北海道立宗谷ふれあい公園」です。
ここは私が毎年の様に来ている複合公園で、特にキャンプ場はとても奇麗で気に入っています。アウトドアが苦手な妻もココなら大丈夫だろうという事です。
管理棟内の風景。道立パワー(税金パワー?)を感じます。
私がいつも(一人でも)借りる「キャンピングカーサイト」。延長50m以上の範囲で貸し切りになるのです。(水道と電気付き)
価格は時期によって3パターンあるのですが、本日は通常料金、サイト利用料2,000円、大人一人500円×2名の計3,000円でこのサイトが貸し切りになります。
テントは最近購入した小川のヴィガス。他のテントと色々迷いましたが、メッシュ面が多く、タープ兼テントとして使える事、室内高が最大192cmと高く、夫婦二人で使うのに丁度良いだろうと・・。
いつもの三角テントにはないノビノビ感があります。
コットを並べて、チェアとテーブルを並べて余裕の空間。インナーテントも付属していますが、今日は虫が見当たらなかったので使いませんでした。
夕食はキャンプ場で自炊・・ではなく、稚内の美味しいものを食べに外食しようと街に繰り出したのですが、目を付けていたお店が休みで、では温泉にでも入ってバーベキューの食材を買って帰ろうと計画変更。
しかし、目指していた複合施設、稚内副港内の温泉「港の湯」は、今年3月31日に閉店していました。
元々経営不振だった上、新型コロナの影響で完全にダメになったようです。
露天風呂の雰囲気が良かったので好きだったのに残念です。
早く引継ぎ会社が現れれば良いのですが、報道によると簡単では無い様です。
地元西條さんで(イオンのようなショッピングセンター)夕食の食材を購入し、キャンプ場へ逆戻り。キャンプ場のシャワーを利用します。
施設はとても奇麗です。シャワーは広い脱衣所から個室ですし、何度でも無料で利用できます。またシャンプーやボディソープも備え付けがありますので、タオルだけ持って行けばOKです。
買ってきた肉を適当に焼いてビールで乾杯。今年で子供達が全員家から出て行ったので夫婦2人でキャンプに来たのですが、2人でキャンプは初めてなのです。何とも不思議な感覚です。これからは2人でアチコチ出掛けようと思います。
これは太るな~、1か月半で6キロ以上痩せたのにな~。
(さすがにおやつは2日に分けて食べましたけれどもね)
また毎日ひたすら10キロ走ろう。モカ小福が特に美味しかった。おススメ。
AM3時半に起きてコーヒータイム・・・勿論妻は睡眠中。
私はいつもこの時間に起きて、その後ランニングに向かう。
超早寝早起きなのだ。
キャンピングカーサイトの広々さがお分かり頂けるでしょうか。
向こうに見えるのは炊事棟やトイレ。
キャンピングカーサイトは全部で4つあり、上記画像の通り縦長に分かれています。サイトの間には鬱蒼と茂る樹々が植えられており、隣の様子は見えません。
キャンピングカーサイトにロードスターは不釣り合いですけれどもね。
公園全体の案内板です。サッカー場やパークゴルフ場やコテージ群も含まれ、その広大さがお分かり頂けると思います。
このキャンプ場は基本オートキャンプ場なのですが、その中でも注目はフリーサイト(乗用車用)、上の画像です。駐車場にはサイト番号が振ってあり、後方の芝生にも同じ番号札が立っており、好きな駐車場&サイトのセットを場所代500円+入場料大人一人500円で自由に選んで使えます。つまりここは一般的に言うところの格安オートサイトです。
そしてフリーサイトにはもう一つのフリーサイト(徒歩・自転車・バイク用)があり、こちらは入場料だけで指定された範囲内の好きな場所にテントを張れる一般的なフリーサイトとなっております。ややこしかった!?
この日のキャンプ場全体の利用者は私を含め全5組で、ハッキリ言って今日はこのフリーサイトを使うのが最もお得で満足度が高いと思います。
私は過去に何度かコチラを利用していますが、この広大なキャンプ場で貸し切りになった事があります。(閑散期の土曜日)
AM9時半にキャンプ場を出発し、やってきたのは「樺太食堂」
1975年開業のうに丼や海鮮丼で有名なお店。
店内はこの通り。通常時は壁に張ってある白紙の台紙とマジックを渡され、思い思いの事を書いて貼ってもらうシステムですが、現在は新型コロナの影響でそのサービスは中止しています。残念。 日本中から旅人が集まってきています。
昨日に続いてのうに丼。何と贅沢な・・。小ぶりのうに丼(2,808円)を注文。うに丼を食べるともれなくお盆に載ったステッカーが貰えます。
小ぶりと言っても結構な量。5,000円オーバーの巨大なうに丼もあるが、私は多分食べ切れないと思う。
ウニはキタムラサキウニとの事でしたが、濃厚な味わいでしたよ。
稚内市の高台にある稚内公園内の稚内開基100年記念塔。登ろうかと行ってみましたが、有料との事でやめときました・・。^^;
その駐車場からの風景。海が青かった。。
その後はオープンにして宗谷丘陵を駆け抜け・・
(この地でこんなに天気が良いのは珍しいのでは?)
宗谷丘陵・・宗谷岬南部に広がる丘陵地帯。明治期の山火事が原因で樹木が消失、その後の過酷な環境で現在も樹木が回復していない。
これにより2万年前の氷河期に形成されたと言われる周氷河地形を見る事が出来る貴重な場所になっている・・との事です。
海に繋がる一本道。
散々砂利道を走り・・(だからロードスターのマッドガードが壊れる・・。今回はゆーっくり走ったので大丈夫だった)、日本最北端のガソリンスタンドで給油。
コチラのスタンドで給油するともれなく証明書と記念品が貰えます。
宗谷岬に立ち寄り・・この場所、妻は初めてでしたが、観光客同士、記念碑の前でお互いを撮影し合う風景を見て、身の危険を感じ車から降りず・・。
帰りはオホーツク海側から南下します。今日は本当に良い天気。日本海側に比べ、圧倒的に海岸漂流物(つまりゴミ)が少ないので、ドライブしていても楽しい。
「道の駅さるふつ公園」で買い食いをします。何せ食い倒れなもんで。
ところで道の駅さるふつ公園は現在上の画像の通り、小さめの建物に移転しております。以前は真正面にある立派な建物でしたが、現在は宿泊施設になっているようです。
こちらではコケモモソフトクリーム(350円)を頂きました。コケモモとはツツジ科の植物で英語ではリンゴンベリーと呼ばれています。コケモモはマイナス40度にも耐えられる植物で、逆に暑さに弱いらしいです。ほのかに香るベリーの風味が爽やかで美味しかった。この他に猿払ではコケモモワインも作られております。
コケモモの実
エサヌカ線に入る前のこの景色が好きなので、いつも立ち寄ってしまう・・
エサヌカ線
猿払村の村道で全長16km。直線は向こうが霞んで見えるほどで、周囲は牧草地でこれぞ北海道という景色が楽しめます。
食い倒れの最後は「音威子府(おといねっぷ)蕎麦」
音威子府蕎麦の特徴はそばの甘皮まで挽いているので蕎麦の色がとても黒く、味は大変荒々しいものです。この蕎麦は「JR音威子府駅」や「道の駅音威子府」で頂く事が出来ますが、今回は「一路食堂」さんで頂きます。
うーん、荒々しくて美味しい! という事で今回の旅はこれにてお終い。
妻もそれなりに楽しんでいたようで ε-(´∀`) これからも時々は誘ってみよう。
ではまた・・^^/