本州では連日30℃台の猛暑が続いていますが、北海道はもう秋が始まっています。今日は秋晴れ・・虫も余り見掛けなくなったし、外寝&虫嫌いの妻を誘ってキャンプ旅に出掛けます。
ただ、妻は腰の調子がイマイチで、今回はロードスターではなくフォレスターで出発です。
まずは富良野市山部(やまべ)の
「小さなログカフェふらわ」さんに来てみました。
国道を眺めながら食べられるテーブル席に座り、
チョコアイスにラズベリーソースが掛かったものを
頂きました(メニュー名は失念)。
キャンプ場は二風谷(にぶたに)ファミリーランドオートキャンプ場を予約していました。
こちらはチェックインが13:00で、1時間程早く到着したので、教養を深める為、近くの文化施設を訪問します。
まずは平取町立二風谷アイヌ文化博物館です。ここは妻は初めてですが、私は息子と一度来た事があるので、2回目です。
二風谷は数百名が住む地域ですが、その過半数はアイヌとの事で、最もアイヌ比率が高い地域だそうです。穏やかな沙流川の畔で古代から栄えていた地域なのです。
白老町に「ウポポイ」という相当立派な国立博物館が出来ましたが、こちらの施設も充実ぶりでは相当なものです。
昔のアイヌ人の生活が手に取るように分かる品が、詳しい説明と共に展示されており、非常に興味深く観て回る事が出来ます。
まな板と切ったものを入れる器が合体した調理器具。
機能的でありながら美しい。
向こうには丸太を手彫りでくり抜いた船も・・
アイヌにまつわるかなりのモノが網羅されているようです。
この2足の靴は凄いです。左が鮭の皮、右がエゾシカの皮で作られています。エゾシカの靴はともかく、鮭の皮で靴が作れるなんて驚きです。
私は読んだ事がありませんが、
北海道はゴールデンカムイを応援しているそうです。
単行本もズラリ並んでいました。
本当は是非買って読みたいのですが、
最近は仕事の本を毎日読まねばならず・・
続いて隣接する沙流川歴史館です。この歴史館の傍を流れる沙流川(さるがわ)はアイヌの神々の故郷、つまり先住民にとっての神の領域らしいです。
こちらの建物もかなり立派です。
私はどんなジオラマでもジックリ見入ってしまいます。
上のジオラマはアイヌの砦跡を発掘するシーンです。
上は専ら黒曜石(私が北見に住んでいた子供の頃は普通の砂利道で結構沢山拾えて、コレクションしていた)を使った矢じりです。よくこんなものを矢の先端にガッチリ装着し、その上で動物を仕留める事が出来ますよね。本当に感心します。
土器も様々なデザインがあって楽しいです。
北海道の様々な樹木や動物の解説コーナー。
一部の動物は電動で動きます。
アイヌのコタン(集落)を再現。
■ペペレセッ■ 春の猟で子熊を生け捕りにし、上画像の丸太小屋でイオマンテ(熊の霊を天上に送り返す儀式)迄の1~2年大切に飼育します。
最終的にその子熊はその儀式で殺されてしまうのですが、その魂は神々の世界に帰ります。北海道ではイオマンテの儀式は1955年に北海道知事名による通達で事実上禁止されていましたが、2007年に「動物による祭式儀礼」として、通達を撤回しています。
そして本日のキャンプ地、
二風谷ファミリーランドオートキャンプ場へ・・
PM1時、予定通りチェックイン。電源ありのBサイト(3,000円)に設営。トイレからは遠いですが、端のサイトなので静かでイイ感じです。
さて、テントを張ってゆっくり・・・なんかしていられません。前々から行きたかった「いずみ食堂」さんに向かいます。キャンプ場から約24キロ先です。
こちらは創業1960年。食べログランキング北海道そば部門で第4位に入る名店なのです。通常食べログで上位に入る為には立地が人の多い都会でなければ難しいのに、片田舎である日高町のそば店に一体どんな魅力があるのか!?
お昼の部ギリギリのPM3時直前に行ったので、カウンター席にはお客さんがおりませんが、他の席は盛況でした。芸能人の色紙が一杯です。
まず、私達が座る予定の席は前の客の食器が残っていましたが、女将さんがアルバイトと思われる若い子に「そちらのお客さんがお待ちになっているので、早く片付けてね」と優しくもキビキビと指示を出します。
こういうのなんだよなあ・・。あなた達の事はしっかり見ておりますよ・・という事を自然に知らせてくれる。。活気がある店は仕切っている人がとても気持ち良いのです。
更に女将さんが「漬物は如何ですか?」とさりげなく持って来られました。
流石です!唸ってしまいます。
そして注文した品は「たこかき揚げ天ざる蕎麦(1,200円)」です。私は蕎麦の味を楽しむため、普段もり蕎麦を食べる事が多いのですが、かき揚げが余りに美味しそうだったので・・。
で、たこ入りのかき揚げも勿論美味しかったのですが、問題は・・
この蕎麦。太い上に捻れて縮れている。今だかつて見た事が無い姿。
蕎麦の食感と言い、メニューの魅力と言い、店の活気と言い、たとえ立地が田舎であっても、お店の気合いが随一の人気を生み出すのだ。
本当に勉強になりました。有難うございます。
蕎麦をたっぷり楽しんだ後は、炭火で炙る「ししゃも」を買いに鵡川にやってきました。ししゃもと言えば「カネダイ大野商店」さんです。TV出演も多数!
余談ですが、こちらの社長はNA8ロードスター、ボディフルカーボン仕様にお乗りです。
オスと卵入りのメスが10匹ずつのセットになって1,600円です。これを今宵の酒の肴にします。
尚、ししゃもは世界中でも北海道太平洋側の内浦湾から厚岸湾の沿岸地域にのみ生息するものだけです。スーパーなどで売られている‘ししゃも’の多くはカペリンと言って、違う種類の魚なのです。
本物のししゃもは最近漁獲量が激減し、貴重なものになっております。
さて、一回りしてキャンプ場に帰ってきました。
本日夜のイベントはお仕事でお付き合いのある方から頂いた「白樺のスウェーデントーチ」を燃やす・・です。明るい内にセッティング。かなりゴツイな。
私はスウェーデントーチを自ら燃やした経験はありません。果たしてすっかり灰に出来るのでしょうか?
その前に夕食と(外食ですが何か?)、入浴を・・
まずは夕食を・・先ほど「いずみ食堂」さんで食事をしてから2時間位しか経っていません。結構お腹一杯ですが・・
平取(びらとり)に来て「平取牛」は外せない。「平取ステーキ丼(1,600円)」を頂きました。本当はステーキ(4,000円)を注文しようと思いましたが、お腹が一杯で無理でした。
A5ランクの平取牛のお味はモチのロンで最高です。妻は食べ切れず、1/3位残したのでお肉だけ私が頂きました。
お腹が一杯になったらお風呂です。加温循環ですが、大変綺麗で、広く、露天風呂は雰囲気があり、素晴らしい温泉でしたよ。毎日でも来たい温泉です。
という事で夜の部であります。
スウェーデントーチに着火剤を挟んで火付け。。
気温は14℃位。
虫は全くと言っていい程出現せず、
虫嫌いの妻は安心して火遊びをしております。
火吹き棒を巧みに操っております^^
お酒のお供は「カネダイ大野商店」のししゃもです。
美しい・・
楽しい宴でした。
こういう時は一人より二人の方が楽しいね。
この日は中秋の名月だったのですが、
私達のサイトからは樹木が邪魔して見えませんでした。
PM10:30頃就寝・・zzz
AM5時、おはようございます。気温は13℃。清々しい朝です。
場内の様子。
向かいのサイト以外は全て埋まっていました。
夜中に妻が寒がりだしたので、セラミックヒーターで暖房。これって一酸化炭素中毒の心配もないし、ホント便利。暖房能力は高くはありませんが。。
今回は小川のヴィガスを使いましたが、天窓があって、
外の明るさがハッキリ分かるので意外と便利。
久々に作ったトーストトマト載せ。私はこれが大好き。妻も喜んで食べていました。圧縮してしまうホットサンドよりも炙ったトーストに何かを単純に載せる方が美味しいかもねえ・・。
「いずみ食堂」さんで買って来たタコライスも・・
朝からお腹一杯です。
ではボチボチ帰ります。
この辺はお馬さんの牧場地帯でもあり、
心和む風景も。
道の駅 樹海ロード日高で
何か面白いものがないか物色。
国稀をバックに牛乳ソフト。
続いて占冠道の駅にある「青巌峡そば」さんに・・。
食べログなどを見ると「本当に十割なのか」とか「乾麺を使用しているのではないか」等という謎的コメントがされていますが、まさかそんな事があり得るのでしょうか。(違っていたらかなりの営業妨害)
さあ入店と思ったら「貸切?」店内にはバラバラで入ったと思われる客がチラホラ。本当に貸切?しかし諦めざるを得ない。お腹も空いていたので残念です。
「こだわりの十割」をここまで前面に出して営業しているので十割蕎麦に間違いはないと思いますが、また今度。
という事で、流れ流れてやって来た蕎麦屋さんは「富良野は山部にある」「薫風庵」さんです。民家を改装したホノボノ系のお店です。
このお店はご夫婦で運営されており、調理は奥様がほぼ全てをやっている模様。
開店3年だそうです。
私の前の待ち客は2組位だったのですが、待ち始めてから食べるところまで何と1時間10分掛かりました・・。調理風景が意識せずとも見えてしまう席に座ったのですが、どうしてそんなに時間が掛かるのか・・。先のお客さんも同様で、みんなで「いつ来るのかな~」状態。途中ホントに石臼で蕎麦の実を挽いているところからの調理かと思いましたよ。
お蕎麦自体は二八蕎麦で美味しかったです。
そしてこの旅最後は・・
美瑛の「ジェラート工房丘のMilge」さんで締め括ります。
のんびりとした美瑛の丘を眺めながら、
ミルジュセット(ジェラート&ソフト 500円)を頂きました。
という事でこの旅は終了です。
最近仕事が忙しく(大谷君を上回る三刀流)、
本当はこんな風に出掛けている場合ではありません。
しかし、寝る時間を削り、仕事をし、また出掛けます!
では^^/