■北海道唯一のレトロ自販機     2022年3月6日

資格試験の勉強もひと段落し、ワカサギ釣りか、冬キャンプにでも・・と思っても、「新型コロナ」の「新型」が相次いで発生し、万一の事を考えると迂闊に出掛けられません。

 

TVを見ながらボチボチとキャンプ道具の修理をしていたら、懐かしいレトロ自販機復活のニュースをやっていて、美瑛の商店前に新たに蕎麦・うどんのレトロ自販機が設置されたいう事。

この手の自販機は北海道ではこの1基しか現存しないらしい。

珍しモノ好きな私は早速妻を誘って行ってみる事にしました。

おっと、その前にお気に入りの道具の修理の話。

長い事アウトドアを趣味にしていると、いつの間にか道具がたまってきます。

最近はもうほとんど物欲も消え、購入する事も少なくなりましたが、、(最近テント買ったね・・そう言えば・・^^;)、そんな道具たちの中でもお気に入りが色々とあるものです。

 

上画像はプリムスのフォールディングトースター。これは使い勝手が良く、かなり気に入っていて、10年以上前に1,500円程度で買ってからずっと使っているんだけど、最近はアマゾンで5,000円もするらしい。どういう事?

このトースター、持ち運びしやすく、非常に使いやすいんだけど、使い始めて間もなく底の輻射の網が焼き切れ、面倒なのでずっとそのまま使っていた。

真ん中に穴が開いている。

新品を買うのも5,000円もするし、こんなんで捨てるのも勿体ないので、ホームセンターで材料っぽいのを買って来て補修する事にした。買ったのは「油跳ね防止ネット」と「極細針金」、総額500円位。

当初は切り売りしている金網を買おうとしたが1,000円以上するのでコチラの方が安上がり。

網を引っ剥がして・・

油跳ね防止ネットを四角く切り、極細針金で縫って装着。

この通り。復活です。

まだまだ頑張って貰おう。これで食パンを焼くと美味しいのだ。

家でもたまに使っている。

ではレトロ自販機を目指して出発。

ロードスターは冬眠中なのでフォレスターです。

画像は美瑛。奥の方にケンとメリーの木が見えます。

美瑛は旭川の隣町なので、気軽に来る事が出来ます。そしてレトロ自販機があるのがココ「花輪食品さん」です。花輪食品さんは一般的な小売店ですが、ココの敷地にあるとの事です。

ありました。レトロ自販機が設置された建物が。法律上、別棟に自販機を入れる必要がある為、400万円も掛けて建物を用意したそうです。

何と一部(127万円)はクラウドファンディングで資金調達しております。

218人もの方からの資金提供があったそうです。→コチラ

早速建物の中に・・ありました、ありました。

かなり綺麗な自販機ですね。「懐かし自販機」さんという専門サイトを見ましたところ、商品名は「富士電機めん類自動調理販売機」というそうで、ボタンを押してから僅か25秒で商品が提供される素早さとの説明です。

1975年から製造が始まり、1995年までに約3,000台が生産されたそう。

 

昭和生まれの私はもちろん見覚えのある機械で、恐らく片手ほどですが使った事があります。昭和から平成初期の頃はこの手の機械がズラリ並んだコインパーキングが幹線道路沿いにかなりありましたよね。

 

しかし2022年現在、レトロ自販機は北海道にこの1台しか稼働していない上、TV報道もされた為、お客さんがひっきりなしに訪れ、残念な事に私の前の方で「売り切れ」となってしまいました。

 

やむなく、ひとまずは近場の飲食店で昼食を頂く事にします。

この自販機は24時間営業なので、再び稼働するに違いありません。

1時間ほど時間を置いてから来る事としました。

美瑛の市街地にある、bi.yell cafe 内の「koiya」さんに来てみました。

「bi.yell」とは、美瑛町の町長が代表理事となった「一般財団法人 丘のまちびえい活性化協会」が、使われなくなった施設をリノベーションした建物で、お洒落な小売店や飲食店が入ったり、様々なイベントを行っているようです。

「koiya」さんではハンバーグランチ(980円)を頂きました。

ハンバーグはふっくらしてジューシー、素揚げされた野菜も甘く、さらに白米も良いものを使っているようで大変美味しかったです。

そして税込みで980円は安いと思います。

 

このお店ではご年配のご夫婦が運営されており、少しお話ししたところ、2年位前まで美瑛駅前で同じ呼び名の飲食店を営業していたらしいですが(食べログで調べましたらとても立派な飲食店でした)、新型コロナの影響で店仕舞いし、昨年から再びこちらで営業再開されたそうです。

 

店内も洒落ていてオススメのお店です!

食事後に再び花輪食品さんに戻りますと、花輪食品 三代目店主の花輪さん(38歳)=写真 がたまたまいらっしゃいまして、色々お話をさせて頂きました。

 

この機械の入手先などは?

当別で2014年に当別町で廃業したコインパーキングさんから無償で譲り受け、レトロ自販機マニアの魚谷祐介さん(上のリンク先HPの運営と下画像の本を出版しています。他にも鄙びた温泉旅館の本などの著作もあります)の協力を受け、数年間の時間を費やし修理に成功、2021年12月に稼働となったそうです。

花輪さんに当HPに掲載する場合に、くれぐれも注意して頂きたい事を告げられました。まずレトロ自販機愛好家の魚谷祐介さんはレトロ自販機の修理業者でも何でもないレトロ自販機の愛好家であり、修理は完全な好意で協力して頂いたという事。そして無理な修理依頼、その他の迷惑行為が絶対に無い様な記事にして欲しいという事。

また、この自販機の設置に掛かった費用400万円は全て設置の為の建物費用であり、令和という時代にあってはお金さえ払えばレトロ自販機が直ちに修理稼働出来るものではないという事。

パッと会った私にこの様なお話しをされるという事は、何か色々な事情があるようですね。

さて、早速いただく事にします。そうこうしている間にもお客さんはひっきりなしに来ます。

店主の花輪さんによると、この自販機内に商品は最大83食用意できるのだが、12食連続で販売すると、お湯が無くなり、売り切れ状態になるそう。先ほどの私の状態らしいです。しかし本当に綺麗な本体ですね。

本体内部ではこのような調理がされております。

結構豪快です。

驚くべきはやはり25秒で商品が提供される事でしょう。

カップ麺より早い!

 

そしてカウントダウンのニキシー管表示が泣かせるね~。

ニキシー管が何かって?下の動画をご覧下さい。

昔は電卓やスーパーのレジスターなど、

色々なデジタル表示に使われていたのです。

ニキシー管は熱線が光っているのではない。

中のネオンガスが発光しているのだ。

LEDや液晶が無かった時代はこうやって文字を光らせていた。

今迄アマゾンでニキシー管を使った時計を何度も買おうか悩んだ。

3万円位する上に寿命が短いらしいので引き続きずっと悩んでいる^^;

個人的には日本の企業が1966年に開発したVFDも好きだ。

昔のオーディオの表示部分に良く使われていた。光り方が鮮やかで、LEDに比べ、どの角度から見ても綺麗なんだよな。

ついさっき、ハンバーグランチを食べたばかりだったが、予想を超える美味しさで、一気に食べてしまった。それもそのはず、蕎麦粉は旭川江丹別産を使い、野菜たっぷりのかき揚げも素晴らしいクオリティだったのだ!

汁もあっさりしているが本格的。

妻はうどんを注文したものの、食事直後でさすがに食べ切れず、

半分位は私が頂いた。こちらも非常に美味しかった。

これで350円は破格でしょう。

ハッキリ言って儲からないと思います。

店主の心意気価格です。

我々は感謝して大切に利用させて貰いましょう。

 

これから美瑛に行く楽しみが増えたな~。

花輪さん、いつまでも頑張って下さい。

続いてはフェルム ラ・テール美瑛さんにやって来ました。こちらでパンやお菓子を買って帰ろうという目的です。

美瑛の丘に洒落た建物。いつの季節もイイ感じです。

ここでホワイトデーのお返し物や自分用のパンを色々購入。

美瑛、パッチワークの丘をイメージしたお菓子。

色々選んで箱詰めして貰います。

パンも美味しそう。

パンも色々購入しました。

お菓子やパンだけでなくレストランも併設されています。

ちょっぴりお高目ですが、窓からの景色も良いし、非常にオススメです。

ところで、2022年のGWは5月2日に休みを取れば

1週間位休めそうだ・・これは久々の北海道1周に行ってやるか!?

 

それまでにコロナ問題が落ち着いていて欲しい・・ では^^/