今回、大樹(たいき)町は歴船川に行ってきました。
北海道で「素人」が砂金掘りをするなら歴船川が最も沢山採れる様です。
こちらでの砂金掘りは今回で3回目。今年も気合いを入れて頑張ろう。
※余り知られておりませんが、金は地球外、つまり宇宙から地球にやってきた金属だという学説が主流です。(間違っても人間が錬金術で金を作る事は出来ません)
従って砂金は世界中どこでも、そして日本全国どの川でも採取出来る可能性があります。あなたの家の横を流れる川でも採取出来るかも知れません。
(川で採取するのは人力採取の効率性からです)
早朝、3時半に自宅を出発。霧の中を走る。
こんなに早く出るのは目的があるからです。
旭川空港前。
ニッポンレンタカー等沢山のレンタカー会社がひしめき合っています。
中富良野の田舎道で・・
早朝にロードスターを走らせるだけでイイ気分。
今回は荷物を極力減らし、トランクには何も載せていません。
砂金掘りでテントを長時間不在にする為、防犯としてです。
狩勝峠を登る途中。
クルマは余り通らず、自分だけのシットリとした道路。
AM6:35、帯広は「市場食堂ふじ膳」さんに寄って朝食を頂きます。
こちらは名前の通り、帯広地方卸売市場内にある食堂で、AM6:30からオープンしています。何度も利用した事がありますが、安くて美味しいお店なのです。
何より、早朝行動する私にとって最高の飲食店。
ブログも毎日更新中です→ふじ膳さんのブログ
早朝に家を出たのはどうしても食べたいメニューがあったから・・。
人気のメニューですぐに完売してしまうのです。今日は食べられるか・・。
開店10分後・・到着。
こちらは食券を購入するシステムです。私の目的は上から2段目、一番左の「朝の海鮮丼700円」です。今迄何度もこちらに来ましたが限定20食なので、毎回すぐに売り切れてしまっており、一度も食べた事がありません。
アレー~、今日も駄目だったか・・やはり30分くらい前に来て並ばないとダメなんだなぁ。昨年は15分位前に来たんだけど駄目だった・・。
でも、すぐ下の「朝の握り寿司1,000円」が残っている。今日はコレに決まり。
市場だけにネタは新鮮でプリプリ。
カニの出汁が効いた味噌汁も最高。
早朝からご馳走様でした。
昨年来た時から店内のレイアウトが変わったな・・
小上りも出来ました。
皆テーブル席で食事をしており、私がこのスペースを独占。
食事後、ふじ膳さんがある2Fから市場を撮影。
野菜から魚介まで何でもアリ!
激安海鮮丼はまた次回にチャレンジ。
一路キャンプ地であり、砂金採掘場所の大樹町へ。
私はキャンプや観光も勿論好きですが、
ロードスターでの移動が一番なのかも。
幌を開け放ち、好きな音楽を聴きながら、
自然の香りに包まれたストレスフリーの道をゆっくり走る。
しかし・・今時期の北海道の田舎道によく見られる「エゾニュウ」は天に向かって高く伸び、花は花火の様に煌びやかに開き、とても魅力的な植物だ。
いつか自分の家の庭に植えてみたいものだ。
花の付き方が独特。
途中コンビニで昼食などを買い、本日のキャンプ地、大樹町はカムイコタン公園キャンプ場にAM8時過ぎに到着しました(チェックインは正午から)。
まずはこのキャンプ場の隣を流れる歴船川で砂金を採取するのです。
このキャンプ場、かなり広大な面積で、A~Cまでのサイトがあります。
A→林間セミオート B→完全オートサイト C→川岸のセミオート となっており、キャンパーのお好みで選択可能。
利用料金は安く、一人600円(但し一人利用の場合は1,000円)、小中学生は無料。
歴船川での砂金掘りは今から400年近く前の寛永12年(1635年)から始まったとされています。明治時代には数百人もの砂金掘り師がこの川で一攫千金を争ったとの事です。最盛期には1日に100gもの砂金を掘る掘り師もいたとか。
砂金の純度は80~90%らしいので、現在の金の相場がg/8,000円とすると、
8,000円×100g×80%(純度)としても640,000円もの金額になります。
たった1日で現在の相場で64万円も稼ぐなんて、そりゃあ日本全国から集まってきますね。
現在は・・というと採取は出来ますが、資源は枯渇し(昔の砂金掘り師は物凄く長い年月をかけて堆積した金を採取していたので)、それで生活をする事は出来ません。
最後の砂金掘り師は昭和46年(1971年)に引退しているそうです。
私の砂金掘り道具。ほとんどをamazonで調達しております。
青い椅子は大昔にガソリンスタンドで景品で貰ったもの。
これに腰掛けて川の中でパンニングをするのだ。
高さと言い、軽さと言い、ピッタリ。
砂金掘りの道具は概ね上のモノがあればOK。スコップは家にあるだろうし、全部買い揃えても1万円ちょいかな。鍬の様な道具はあっても無くても良いです。
金は地球上でもかなり重い部類に入る金属で、鉄や銅の倍以上の重さがあります。
この特性を利用し、水の中でパンニングし、金を探し当てます。
Youtubeでしっかりとパンニングの予習をします。ただ、動画では簡単に見えますが、そう容易いものではありません。
①土砂を掘る作業が重労働 ②土砂を運ぶのが重労働 ③パンニングするのが重労働 ④長時間集中力を保つのが重労働 といった具合で、兎に角重労働なのです。
最終的には土砂の中から・・
こんなチリの様な砂金を発見するのです。
比重の違いを利用し、土砂から金を見付け出します。
こんな最終状態のパン(皿)から・・
ゴミの様な金片を探すのは結構集中力が必要です。
恐らく小学生には無理だと思います。
通り掛かりの砂金掘りインストラクターの方に声を掛けて頂き、砂金掘りの極意を手鳥足取り教えて貰いながら作業する事が出来ました。
インストラクターの方はほとんど自作の道具を使っています。このパン(皿)は揺り板と言い、柳系の木材から切り出しているそうです。
この板自体に浮力があるので、水の中のパンニングは私が使っているプラスチック製のものより楽かも知れません。
尚、上の画像にも金が写っていますよ。↓の画像で拡大します。
真ん中に金が見えますか? インストラクターの方は3回に1粒ペースで砂金を発見していました。手際も良いのでどんどん採取していきます。
インストラクターの方の自作の「ふるい」。市販のモノに満足出来ず、ポリタンクで作り上げています。
ただ、砂金掘りの趣味は35年も続いており、ガレージをこれらの道具で占拠してしまっている為、奥様にはいつも苦情を受けているそう・・。
さすがに35年も砂金掘りをやっていると相当の砂金を所有しているらしく、一度奥様に「これで指輪かネックレスでも作ろうか?」と持ち掛けたところ、「いらない」と断られたそうです^^; (日頃の怒りが原因!?)
前にここでお会いした別のインストラクターの方は確か指輪を作って家族に配ったと言っていました。
私のペースでは1,000年経っても無理だな・・
まあ、そんなこんなの楽しいお喋りをしながら砂金掘りをする訳です。
インストラクターの方と私で掘った穴。金は重い金属で、川底の岩盤に向かいどんどん潜って行く為、基本的には深く掘った方が発見し易くなります。
ただ、岩だらけなので、とても大変。
何だかんだでPM3時迄作業をしました。日に焼けて体は真っ赤。
取れ高はこのページの最後で紹介します。
汗だくになった体の汚れを落としに、大樹町の公衆浴場に来ました。
近場に温泉はないのです。激安で200円!でした。
私のサイト。今日は久々にピルツ7を設営しました。いやぁ、やっぱりピルツ7はいい。軽い、立てやすい、広さが絶妙。片付けが楽。マイベストテントだな。
自炊はしません!疲れています。大樹町のフクハラさん(スーパー)で買ってきたひつまぶし(うな丼)をラガービールと共に頂きます。
労働後!? 外で食べるうな丼は最高。
テントの中から「神威大橋」が見えます。6月頃はツバメの巣がビッシリなんだけど、もう巣立っていて静かです。
アブや蚊など吸血昆虫はそれなりにおりますが、キンチョール噴射&蚊取り線香で対処します。
(砂金掘りの時は全く大丈夫です。川の上まで吸血昆虫が飛んで来ないのです)
夜になり、蝋燭の光で晩酌をしながらする事は・・
日中の成果の確認です。ビンをひっくり返したり、回したりしながら自己満足の世界に浸ります。(すみません。余りの小ささに夜は砂金を上手く撮影出来なかったので、このページ最後で成果をお見せします)
で、PM8時半に就寝・・zzzz
朝はAM3:30に起床。疲れていたせいでぐっすり眠れました。私は毎朝この位の時間に起きて活動しているので普通です。
朝食は昨日コンビニで買ってあったおにぎりセットを食べて・・
AM5時に出発! どうしても230キロ離れた旭川に昼までに帰らなければならない予定があるのです。忙しい、忙しい。
しかし・・なんて長閑な朝のドライブ・・
こんなのを知ってしまうと、日中の人のいる時間帯にクルマを走らせるのはナンセンスになってしまう。何にもない景色だけど、オープンにしていると花や草や牧場などの色んな匂いがしてきて実に楽しい。
いつまでもゆっくりと走っていたい。
私も人並みに日常での考え事がありますが、
ロードスターで遠くに来ると、ひと時でもそれを忘れてしまう。
そうですね・・地元から100キロも離れると
少しずつ日常から解き放たれて行きます。
自宅に帰る途中で、帯広の「ホテル光南」さんに立ち寄ります。ここではAM6時から日帰り温泉をやっているのです。さすがは温泉の街帯広。ありがたや・・。
旭川にはこんな温泉は皆無。羨ましい限り。
しかも入浴料は450円と銭湯価格です!
早朝からモール温泉でツルツルスベスベ。最高です。
実はここでは朝食バイキングもやっていて温泉とセットで1,050円で提供されているのですが・・先を急いでいるので今回食事は我慢。
三国峠手前の北海道開発局が提供しているトイレを借ります。コチラは綺麗なのでおススメです。(この先数十キロ先の大雪ダム近くにも同様の施設があります)
白樺ロードを駆け抜け・・
松見大橋を駆け上ります・・
サイコー!
三国峠を過ぎたあたりで小雨が降り出し、
残念ですがここでオープン走行は終了。
まあまずまず良い天気が続いて良かったです。
さて、肝心の砂金はと言うと・・
何?小さくて見難い?
では拡大します。
いかがですか?AM8時半からPM3時迄の作業の成果は?
一番大きいので全長1.5ミリ位かな?
全部で10粒位は採れました。
こんなものかって?
いいんです。楽しければ!
ではまた!^^/