ある日の事・・
☎「トゥルルル・・・」
私「はい」
お客様「釧路の〇〇だけど、仕事の依頼があるのだが・・」
私「では観光も兼ねて(このパターン久々だな) 7/1(金曜日)に伺いますね」
そのお客様は土日が忙しいので平日に行かねばならない。
せっかくの釧路。私は遊びも視野に入れ^^;、金曜日に伺う事にしたのです。
妻はアウトドアがキライだ。普段キャンプに誘っても中々乗り気にはならない。
しかし、今回は「新型コロナの道民割引」を使ってお得にホテルを利用する事とし、ホテル泊ならと一緒に釧路に行く事となりました。
私の仕事は1時間位なので、その間街でもぶらついていて貰います。
画像は国道39号線、愛別入口あたり。いつも撮影する所。
層雲峡温泉街あたり。フォレスターで行くのが一番ラクなんだけど、一応このHPタイトルがロードスターで・・となっているので。。
気が向いたらオープン走行をします。
国道39号線と国道273号線は重複区間になっているが、石北峠手前、それぞれ枝分かれして三国峠に向かい間もなくの場所。
ここは朝走るととても景色が綺麗。朝の光がいい感じで道路周辺の白樺を照らし、また正面には忠別岳が残雪を残しているのがクッキリと見えるのだ。
(画像では分かり難いですが、肉眼ではハッキリと見えます)
三国峠はあいにくの濃霧でした・・
道道468号線清水谷足寄線。ここは近道としてよく走るものの、私が知る限り北海道で一番クラックの不快指数が高い道路(鉄道みたいに走っていて激しくゴトンゴトンを繰り返します)。
不快を通り越して怒りさえこみ上げてくる程のクラック衝撃の強さ・・。ただ最後の数キロはとても好きな道路なんですよね・・
クラックの激しい道を走り切り、ヘトヘトになった後半では一体どこを走っているのだろうかという、不思議な感覚に見舞われてしまうのです。
そしていよいよ最後の交差点では画像奥の木陰にあの標識が・・
一体いつ作られた標識なんだろうか?
忘れ去られたままの様にも見える。
1874年(明治7年)創業。北海道最古の蕎麦店。1953年(昭和28年)には当時の天皇陛下と皇后陛下がお見えになり、蘭切り蕎麦を召し上がったそうです。天皇陛下はその際にお代わりまでされたとの事。
1984年(昭和59年)には皇太子殿下(現在の上皇)と美智子妃殿下(現在の上皇后)がお見えになったという事です。素晴らしい歴史ですね。
300円を支払ってお部屋を借りました。
落ち着いていて大変良い雰囲気です。
本日は蘭切り蕎麦(左)と盛り蕎麦(右)を注文しました。蘭切り蕎麦は卵をツナギに使っている為、若干黄色いです。右の盛り蕎麦はその昔、新蕎麦の色合いをいつの時期にも提供したいと、当初は蕎麦の若芽を練り込んで緑色を再現していたらしいのですが、今日ではクロレラで着色しているそうです。
蘭切り蕎麦は画像で見るより遥かに薄盛りで、あっという間に食べ終わるので、注意が必要です。かつて天皇がお代わりしたというこの蕎麦ですが、味というより皇室の一員になったつもりで食べる楽しさですね。
盛り蕎麦は色は緑色ですが、特別変わった味はしません。いたってノーマルです。
特筆は汁で、鰹をたっぷり使い、甘じょっぱくて、実に私好みです。
ある部屋には皇族の方々の来訪記念写真が飾られていました。
これを見に来るだけでも価値がありますね。
何と言いますか、ここは蕎麦を頂きに来るというより、歴史を楽しみに来る場所ですね。ご馳走様でした。
本日の宿泊は「ラビスタ釧路」です。ここは釧路市を代表する幣舞橋(ぬさまいばし)のほとりに建っていて、大変景観が良いのが決め手でした。
ワクチンの接種証明書又はPCR検査陰性証明書で今回の宿泊費1人につき5,000円引き(平日)という特典があり、大変お得でした。
更に1人2,000円のクーポンが貰えました。
飲食店などで使えるものです。
使う人にとっては嬉しいですが、全部税金なんですよね・・。
うーん、素晴らしい景色。そして幣舞橋(ぬさまいばし)は北海道民にとってとても馴染みある橋なのです。例え釧路に行った事が無くても、ニュースや天気予報で釧路の映像が出る場合、かなりの確率でこの景色が映るのです。
お部屋は初めて和風のを借りてみました。
ベッドよりも床でゴロゴロくつろげて良いです。
仕事も無事終わり、妻と市内散策をしました。まずは釧路駅。老朽化が進み、早ければ2029年には建て替え工事が開始されるかも知れないという事で、今の景観は目に焼き付けておかねばなりません。
この駅は1961年(昭和36年)、民衆駅として建てられました。
民衆駅とは国鉄と地元有力者が共同出資して建てたもので、駅の中に商業施設が入りました。かつての札幌駅や旭川駅、帯広駅もそうでした。
これらの駅にはステーションデパートが入っていました。懐かしいですね。
改札口です。2004年(平成16年)に釧路駅からステーションデパートが消えてしまいました。調べましたら我が街旭川のステーションデパートもほぼ同じ時期に消滅していました。
今は1Fに何件か飲食店などが並んでいます。
ところでこの「なつかし館」釧路市内のアチコチで見掛けたなあ・・。調べてみますと同じ会社が運営していました。
立派なHPもあるではないですか→コチラ
釧路市民にはお馴染みのお店なのでしょう。
駅構内が見える場所で飲食出来そうなので、入店してみました。
撮影は出来ませんでしたが、店内は昭和の物で一杯。それを見るだけで楽しいです。コーラフロートを注文。
懐かしい駅の風景を眺める事が出来ました。いいね。こういうの。
夕食は幣舞橋そばの釧路名物「岸壁炉ばた」で頂きます。
開店直前の様子。炭で色んなものを焼いて食べます。
最近はキャンプに行っても外食ばかり。
炭の香りはやっぱりいいね。
釧路川を眺めながら・・夜の方が雰囲気出るね。多分。
思い思いの食材を持って来て焼きまくります。
精算方法は一番最初に100円、200円と綴られたチケットを買い、
それぞれのお店の店員さんに渡して食材や飲み物をゲットする形です。
とにかく色々焼きまくった。2人合計5,000円でお腹いっぱい。
翌日、早朝。霧の町に相応しい景色です。
釧路は真夏の日中でも濃霧になる事があります。
このホテルには屋上に露天風呂があるのですが、
早朝に入浴した際には貸し切りでした。
そしてこの霧の中の入浴は格別。
霧というか、細かいミストが顔に降って来て気持ち良いのです。
眼下には幣舞橋が見えますし、雰囲気最高。
ラビスタ釧路の目玉はバイキング形式の朝食です(一人2,300円)。
撮影の為についつい沢山持って来てしまいました。左下の海鮮丼をご覧下さい。イクラ、ズワイガニ、ホタテ、甘エビ、ネギトロが盛り放題です。勿論お代わりOK!
イクラは色んな方からタダで頂く事が多いので(北海道あるある)、今回はカニをモリモリに盛ってみました(カニをタダでくれる人は北海道でも滅多にいない)。
あとは一般的なおかずでしたが、どれも美味しかったです。
※まだまだ色んなメニューがありますよ!
食べ過ぎた為、小一時間ほど部屋で休憩。幣舞橋と・・
駅の方面を撮影してみました。
釧路に来たからには釧路湿原は外せません。釧路湿原は日本最大の湿原で、その面積は26,000ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)。
その中心部の7,863ヘクタールがラムサール条約で特に保護されています。
ラムサール条約はワシントン条約などと共に学生時代から良く聞く条約だと思いますが、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」の事を言います。北海道では他にもクッチャロ湖やウトナイ湖などが指定されています。
細岡展望台からの広大な眺め。
画像では見難いですが、釧路川がクネクネと湿原の中を走っています。
一見殺風景な景色にも見えますが、鳥類200種、哺乳類39種、爬虫類5種、両生類4種、魚類38種、昆虫類1,100種、植物700種が確認されており、まさに自然の楽園なのであります。
細岡ビジターズラウンジに立ち寄りました。
朝早いせいか、人影はまばら。
展示物や販売物は僅かで、専ら休憩の為の場所です。
ついついソフトクリーム(バニラ&ぶどう)を買い・・
釧路湿原の説明VTRを見ながら頂きました。釧路湿原はその昔海の底だったらしく、その後海水面が下がったものの、湾口で砂州が発達していた為に水はけの悪い土地として残ったそうだ。
湿原の中の沼の一つ、シラルトロ沼。
今日は天気が良いのでオープン走行をしております。
余りに天気が良いので多和平にやってきました。
ここの景色はザ・北海道と呼ぶに相応しいのです。
上の建物はグリーンヒル多和と言い、
レストラン兼売店兼キャンプ場受付となっております。
展望台からの風景。360℃地平線が見えます。
私も一度利用した事があるのですが、ここ一面キャンプ場です。芝がとても綺麗に整備されており、素晴らしい美しさです。
ただ、平らな部分が少ないのでテントを張る場所を選びます。
見渡す限りの綺麗な景色はただの芝生ではなく、牧場です。最近ヒグマの目撃情報が報告されています。注意しましょう。まあ、北海道ではどこにいても注意が必要なんですけれどもね・・。
グリーンヒル多和内で、美味しそうなカレーの香りに誘われ、食事をして行く事にしました。メニューは豊富です。私は2019年に一人でキャンプをした時には炭火でジンギスカンを頂きました。→道東ぶらーっと旅
星空の黒牛ビーフカレー(1,200円)とコーラ(350円)を注文。
大変雰囲気の良いテラス席で景色を眺めながら食事が出来ます。
見た目に洒落た感じはありませんが、美味しかったですよ。
屈斜路湖の湖畔をオープン走行。日差しが強く暑い日。こういった森の木陰の中を走るのは涼しいし、緑真っ盛りで実に楽しい気分になれます。
右手は屈斜路湖。美幌峠に登っていく道も日常離れしていています。
サイコーの天気でオープン日よりです。
道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠に到着。
美しいです。季節も一番いい時期かも。
この道の駅のショップは一つ一つの商品に説明書きが細かく書いてあって実に面白い。根性で書いているのでは?と言ってもイイほど。
という事で、ここでお土産を色々買ってしまった。。
美幌の街方面に行く側の道路も楽しい道。
この季節の北海道の田舎道はどこを走っても楽しい。
温根湯道の駅に併設されている「北の大地の水族館(山の水族館)」に来てみました。私は2度目ですが、妻は初めて。
北海道の様々な淡水魚を中心に自然を模した展示になっています。
私は渓流釣りはしませんが(子供の頃は親に連れられ、ヤマメやニジマス釣りに行きました)、魚は色々飼育しました。見ていて飽きません。
上の水槽もかなり大きくて、しかも流れがあります。
そしてこの水槽自体は建物の外にある為、
冬は水面が凍り、氷下の魚を観察する事が出来ます。
躍動と呼ぶにふさわしい。魚の群れ。
体長1mオーバーのイトウも・・。スゲー。
これ位のクラスだとネズミやヘビも食べるらしい。
最近温暖化の影響で変死している個体が
道北の河川で沢山見つかっているというニュースを見たが・・
オープン走行で汗をかいたので、締めくくりに「塩別つるつる温泉」に立ち寄って終わりとします。かれこれ10年以上来ていないなあ・・。
源泉かけ流し。大変気持ちよく入浴出来ました。温泉施設名の通り、アルカリ泉なのでお肌がツルツルになります。
露天風呂は裏山に溶け込んでおり、その雰囲気も〇。
私は風呂上りには牛乳を飲む事が多いです。サッパリします。
余談ですが、明治さん、2019年までは瓶入りフルーツ牛乳も生産しており、
当時は勿論自販機に入っていましたが、現在は販売されていません。
懐かしの瓶入り明治フルーツ牛乳。
リンゴ・バレンシアオレンジ・パイナップル
洋ナシ・バナナ・レモンの果汁入り。
1958年から2019年まで61年もの歴史があったのですが、
今はペットボトルになってしまいました。
環境保護に逆行していないでしょうか?
尚、雪印さんは今でも瓶入りフルーツ牛乳を販売しております。
という事でこの旅は終了。
妻に感想を求めると、
「自然もいいけど都会が好き」・・でした^^;
ではまた!^^/
そうそう、キューブをRV化する為に載せるものが続々届きました。
また今度報告します。