キャンプと言えば「焚き火」が最も楽しい行事なのですが、調べてみたら何と昨年6月からやっていません。
・疲れて寝てしまう
・団体さんに一人焚き火を見られるのが恥ずかしい
・片付けが面倒だ
・雨が降って来た
・強風 等々色々な理由があるのですが、これではいけないですよね。
しかし、買ったものの全く使っていない焚き火台が現在2つもあり、棚の肥やしになっております。
スノーピークの焚き火台L(Sはたま~に使っている)は何年も前に買ったきり、重くて持ち歩きたくない(じゃあ買うなよって・・)
UNIFLAMEの薪グリルsoloは買った事をすっかり忘れていました^^;
現在最も使っているのが上のUCOの焚き火台。軽いし、畳むと薄っぺらくなるので気楽に使えるのです。ロードスターにはなるべく軽量でスペースを取らない道具を積みたいという希望にピッタリなのです。
さて、今回の旅の主目的は音威子府の畠山製麺さんの生蕎麦麺を買って来ようというものです。
畠山製麺さんと言えば音威子府蕎麦。しかし後継者問題で、どうも今年の夏を持って閉業してしまうらしいのです。
今迄何度頂いたか分からない畠山製麺の音威子府蕎麦。本当に残念です。
今回の宿泊地は中頓別のピンネシリオートキャンプ場です。
コチラはキャンパーが少なく、各サイトがとても広く、更に温泉がすぐそばにあるので私好みのキャンプ場です。
途中、士別市多寄にある「淳真」さんに寄って蕎麦を頂きます。
この蕎麦屋さん、「旧たくぎん」の建物を再利用しており、建物の内外に当時の面影が残り、見ていて楽しいです。
内装も結構そのまま残っており、窓口っぽい名残もありますよ。
(お客さんがいたので撮影出来ず)
自分はお一人様用の壁向きのカウンター席に座りました。
たよろ盛り蕎麦(880円)を頂きました。温かい稲荷寿司が1個付いて来ます。真ん中の白濁した液体は蕎麦湯。
蕎麦は太目でコシのあるタイプ。とても美味しいです。ツユは程良く甘じょっぱくて鰹が効いております。これも最高。
今迄も何度か食べた事があるのですが、コチラは本当にオススメのお店です。
ただ、店内は10人チョイも入れば一杯の広さなので、お昼時を少し外すと良いと思います。
名寄市の郊外、智恵文(古くからの国道40号線)を走ります。大抵の人がバイパス(こちらも国道40号線)を走る為、交通量はほぼナシ。
お陰でただの国道なのに気持ちイイ道路です。季節もイイ。オープン日和。
最近来ていないな・・。美深の井上食堂さん。特にラーメンのオーダーシステムが凄いのです。説明するのが大変なほど凄い名物店です。食べログをご覧下さい。
通り掛かる度に停まって眺めてしまう「旧丹波屋旅館」。
1999年に国の有形文化財に指定されました。建物の右側、和風の部分は1914年築なのだそうです。100年以上の歴史。
中頓別のピンネシリオートキャンプ場に到着しました。受け付けは隣接する道の駅で行います。ここは過去に一度だけ利用した事があります。
今回は電源あり、水道ありを借りました。
オートサイト電源付きで2,000円と破格です。
北海道でこれ以上安い所は無いのでは?しかも空いている。
空いている理由は恐らく近隣に観光名所や海や飲食店が無いから・・?
今回コチラを利用した方は私を含め僅か5組でした。
電源はテント内の明かりや暖房に使います。
タープは張りません。面倒になって・・。
何か焚き火に暗雲が!??
普段は健康の為に余り炭酸飲料は飲まないのですが、今日は気温が25℃位になっており、テントを張って汗だくになったので思わず「ドクターペッパー」を飲んでみました。アメリカで最も古い(1885年誕生)炭酸飲料です。コレが結構好きです。
このキャンプ場の素晴らしいのは
ピンネシリ温泉がキャンプ場向かいにあるところです。
私が入った途端に入浴者全員が出て行かれたので貸切となりました!
この施設はもっぱら地元の人達が使う銭湯的存在ですが宿泊もできます。
脱衣所で一緒になったおじさんが(自分もおじさんだけどさ)、「仕事で連泊しているんだけど、道民割が使えるので1日あたり600円で宿泊(素泊まり)出来るんだ」と言っていました。
今思えば脱衣所でお互いマスクをしたまま会話していたな。おじさん2人が裸にマスクで会話・・妙な光景だった。
温泉は冷鉱泉です。露天は無いけどサウナがあります。
このピンネシリ道の駅やピンネシリオートキャンプ場は、元々JR敏音知(ピンネシリ)駅があった場所を再利用しています。1989年に合理化を理由に天北線が廃止となり、廃駅となりました。
キャンプ場横に当時のホーム跡があります。
上)1977年の敏音知駅。下)今の同じ場所。昔は住宅も多かったですね。
湯冷ましにキャンプ場内を散策。立派なコテージがあります。
気温が高いせいか虫が多く、ブヨもいたので、気温が下がる夜迄焚き火をせず、まずはテント内で食事をする事に。今日はセイコーマートのジンギスカン(1人前)です。その他の食料は明日の朝食を含みます。
自分は多分キリンラガービールがビールで一番好きな銘柄かも知れない。
テントの中の様子。コット(ベッド)の上にサーマレストを敷いて、シュラフで寝ます。枕は普通の枕(そば殻)を使います。アウトドア用枕も幾つか買いましたが、普通の枕には遠く及びません。当たり前だけどね・・。
ラジオはソニーICR-S71。防滴仕様でアウトドア向き。電波受信性能が高いのが特長です。キャンプを始めた頃からの相棒。かつては2016年に廃止された灯台放送を聴く事が出来ました。
購入当時新品で確か5,000円程度だったと思いますが、絶版になってから値段がグングン上がっていて、前に約4万円で未使用品が売買されていました。驚き。(ペトロマックスのオイルランタンを10年前に2,000円程度で購入したのに、こちらも数万円の値が付いています。これにも驚き) もうこれらも盗まれる恐れがあるので外にぶら下げておけないな・・
ただ、AM放送はNHKを除き数年後になくなりFM化されるらしいです。寂しいですね。
何でこのご時世にラジオ?と思うかもしれません。確かに私は普段ラジオを聴きません。ただ、キャンプ場で流れるラジオっていいんですよね。
AMラジオで受信しにくい電波を工夫して受信したり、不意に外国の放送が聴けたりして、そんな事が良い暇つぶしになります。
ちなみにキャンプの際に楽しみにしている番組は土曜日25時から入る「オードリーのオールナイトニッポン」です。
夕食のジンギスカンを食べ、ビールを飲んだら急激に眠気が襲ってきました。
これはいかんぞ!・・
私は試験勉強していた頃の名残で今でも午前3時に起きて午後9時か10時には就寝する生活をしています。(今も勉強をしたりランニングに出掛けています)
この日も午前3時に起きておりましたので、眠くなるのは必然・・。
仮眠をとってからシッカリ焚き火・・と計画し、午後8時にちょいと横に。。
大丈夫。今日、焚き火をきっとやるぞ。
ZZZZ・・・
朝の4時です(^^;
日頃の疲れが溜まっていたのでしょう。
午前1時に目が覚めたものの、さすがに真夜中の焚き火は無いって事で、ラジオを聴きつつゴロゴロしていました。
焚き火計画失敗・・
朝焚き火?次の行動計画が気になってやる気出ず。
駄目ですね。
トイレに行きがてら場内の散策です。
昨日紹介したコテージの他にトレーラーハウスの様なコテージも2棟あります。前回のキャンプの時には無かった筈。
今回、テント内で白熱灯を使いました。LEDに比べ発熱温度が高く、ちょっとした暖房にもなります。フィラメント部分で約2,000℃、ガラス部分で約100℃位になるそうで、小さいテントだと結構暖かくなります。火傷や火事に注意ですけれどもね。
これとは別にセラミックヒーターも持ち込んでいますが、今回は夜中でも外気温が10℃位までしか下がらなかったので使いませんでした。
午前4時過ぎ、朝食です。アマノフーズのビーフシチューとセイコーマートのナポリタンを食べました。寒い朝は暖かいものが美味しいです。パンはお持ち帰りです。
食後に二度寝をしました。普段は起きたら極力早く出発するのですが、今日は目的がある為、出発を午前9時頃にしなければなりません。その理由は後ほど。
ロードスターのトランク。そう言えば今迄お見せした事は殆ど無いと思います。
シュラフ・テント・ピロー・コット・チェア、焚き火台、そして一番上に薪のケース・・。今回薪はただの荷物だった。。
尚、クーラーボックスは助手席に置いています。トランクルームはマフラーの熱で異常な高温になる為です。
ちなみにNA型ロードスターはスペアタイヤがトランクルームに搭載されているのですが、スペースを確保する為に簡易パンクキットを積んでいます(トランク内右上)
これをする事でかなりスペースが広くなりますのでオススメ。
コチラも普段あまりお見せした事のないトランクの上の様子。
キャリアはキャンプ旅をする際に買ったもので、アメリカのSURCO製を使っています。今迄色々なキャリアを見てきましたが、一番作りが良いと思います。
アメリカって車の様々な外付けパーツが開発され、売られていますね。ロードスターのパーツも色々あります。さすがはクルマ大国。
そしてその上にRIMOWAのスーツケースを載せています。これはSURCOのキャリアにピッタリ積載出来る事、キャリーハンドルやキャスターが付いていないものを探しました。これが最近のスーツケースには中々ありません。必然的に数十年前の(良く言えばヴィンテージ)ものになりました。
尚、トランクフード(ロードスターのトランクのフタ)は実は中古で同じ色のものを買って使っています。このロードスターは10年以上前に全塗装しており、トランクキャリアを付けると歪んだり傷ついたりするのでは?と心配したからです。
実際はそんな事もなかったのですが。全塗装した際のピカピカのトランクフードは保管しています。
ハードトップも綺麗に塗装してそのままガレージに保管しているのですが、使いもしないこれらが置く場所のスペースをメチャメチャ取るので結構大変。
午前9時チョイ前にキャンプ場を出発します。
中頓別町郊外にはペーチャン川で砂金を掘る人が描かれた構造物があります。ここはその昔、ゴールドラッシュで沸いた地でもあるのです。
私も中頓別では過去に砂金掘りを2度挑戦しています。
いや~、しかし気持ちイイ。
クルマの往来ほとんどナシ。
これぞ北海道の田舎道。
GWの時もこれ位天気が良かったらなぁ~。
帰りも「丹波屋」さんに寄ってみます。
右の和風の部分の建築年が1914年、
左の洋風の部分が1927年築だそうです。
色々調べていると2020年に「NPO法人旧丹波屋旅館保存活動プロジェクト」が発足しているらしく、HPも立派なものがあります。
現在、この建物には誰も住んでおりませんし、当然商業使用もされておりません。玄関の灯油タンクの上にお知らせの紙が置いてあって、その紙には「当館内を見学する事が出来ますが、事前にお電話下さい」という趣旨の内容が書いてありました。
次回は是非建物内部を見てみたいですね。
旧丹波屋さんを出発してすぐに廃校らしきものが見えたので立ち寄ってみました。画像は学校の入り口です。周囲の街並み・・というか過疎を絵に描いたようなこの部落には不釣り合いなほど立派な校舎がありました。
左の門扉には「小頓別中学校」
右の門扉には「小頓別小学校」というプレートが。
グラウンドの隅には開校70周年記念の石碑が建っていました。
平成21年にこの小中学校は閉校になったそうです。
それからもう13年、しかし体育館は比較的キレイな感じです。
子供が出入りする校舎の門には
小頓別小中学校の木の板を彫ったプレート?が
掲げられていました。
いや~、しかしややこしい。
「中頓別町立小頓別小学校」と「中頓別町立小頓別中学校」。
「中頓別町立小頓別小中学校」
どれが正式名称なの?
それに「中」と「小」の文字が入り乱れている。
建物の裏手に回ってみました。何ともお花畑な雰囲気です。
画像では分かり難いですが、校舎の屋根の軒先が折れています。
こうなってくると一気に損壊が進みます。心配です。
広大な敷地はパークゴルフ場となっていました。
廃校舎を見ると、マチの隆盛と衰退を垣間見る事が出来、
何とも切ない気持ちになります。
今迄北海道のアチコチを走り、沢山の栄枯を見てきました。
このマチに再び子供達の元気な声が聞こえる日は来るのでしょうか。
しかし気持ちの良い日だ。新緑は眩しく、セミが鳴き競い、ヒバリが上空で忙しく縄張りを示す声を上げ、ウグイスが「ホ~、ホケキョ♪」とさえずっている。一番好きな季節だなあ。
大変見難いですが、キタキツネがいます。
最初は道路にいたのですが、停車したところ、慌てて崖を駆け上って行きました。さすがは野生動物です。身のこなしが凄いです。
恐らく今時期は子育てに大変な時期だと思います。巣にいるまだまだ小さい子ギツネ達の為に、毎日何往復も餌を捕りに出掛けているのでしょうね。
さて、キャンプ場から約30分、午前9時半にオープンする「おといねっぷ道の駅」を目掛けて走って来ました。その目的は?
道の駅に入っている食堂「天北龍」さんに
「音威子府蕎麦」を食べに来たのと・・
申し上げた通り、音威子府蕎麦(生蕎麦)を購入する為です。
音威子府蕎麦は蕎麦の身の甘皮も挽いてしまう製法で、それゆえ麺がとても黒く荒々しい美味しさです。
そしてこの麺を製造している「畠山製麺」さんが今夏をもって閉業してしまうという残念なニュースがありました。
実は昨年2021年に音威子府駅内にあった蕎麦店「常盤軒」さんのご主人がお亡くなりになり、畠山製麺の麺を使った音威子府の駅蕎麦が消滅してしまいました。その後を追う様に畠山製麺さんまでもが閉業とは・・。残念でなりません。
確か何かで見た記事には「技術を中途半端な形で継承したくない為、閉業する事に決めた」と畠山社長(77歳)が仰っていたと思います。
本当に本当に残念です。
という事で今回は何が何でもこの道の駅で畠山製麺さんの生麺を購入したかったのです。
私が9時半開店と同時に入り口に到着すると、既に何人かの方が並んでおりました。
店員さんは「本日はお一人様5本まででお願いします」と購入本数の上限を告げられました。(1本当たり、2~3人前)
私は迷わず5本上限を買い、蕎麦汁(4倍濃縮)も購入しました。
生麺を購入と共に、月見蕎麦も頂きました。(こちらのお店では冷たい蕎麦はメニューにありません)
私は暖かい蕎麦の場合、月見が一番好きなんですよね。黄身と麺を絡めて食べると最高です。
しかし・・今迄何度食べたか分からない畠山製麺さんの蕎麦がなくなるなんて・・信じられません。
帰宅途中、今迄気になっていながらも一度も来た事のないキャンプ場を見に来ました。「天塩川リバーサイドパークキャンプ場」です。
天塩川温泉に隣接するキャンプ場です。私は温泉に隣接するキャンプ場が大好きなのです。
階段の上にサイトがあります。
とても綺麗な芝生。
そして小高い所にある為、見晴らしも素晴らしい。
温泉は隣だ。
これはいつか利用してみたいですね。
さ~て、今回最後の立ち寄り処。美深の「菓子司すぎむら」さんです。ココは午前8時から開店しており、早起きの自分にピッタリのお店です。
残念ながらココにはポンタケーキはありませんが、名物のカボチャパイがあります。美深産カボチャを使った軽ーい感じのカボチャパイ。
くどくなくて美味しいのです。
何とも言えないホンワカパッケージ。
素人の絵ではないですね。
という事で今回の旅はお終い。
またその内 音威子府蕎麦を食べに行くかもなあ。
今度は「一路食堂」さんにでも・・
ではまた・・