■北に行くしかない!

お盆休み、妻は長期間実家へ遊びに行き、子供達も帰省せず、私は一人。函館か知床にでも行こうかと思ったら、北海道の下半分は台風が来るってさ。選択肢は唯一晴れている稚内一択になってしまった。そう、天候の都合上「北に行くしかない!」のだ。

今年4回も稚内界隈に行っているから、ちょっと飽き気味だけど仕方ない。

 

晴れている内に出掛けようと思ったら、出発して30分も経たない内に雨だとさ・・。出掛ける度にクルマが激しく汚れて洗車が大変。。

その後、天気は急速に回復。やはり夏はこうでなくては。

美深の井上食堂。何日か前にこの食堂がTVで紹介されたので、ただでさえ混んでいるのに更に凄い事になっていた。数千種類のラーメンメニューと極小から特大までのソフトクリームメニューが凄い。

豊富のパーキングシェルター。吹雪の時に避難する施設だ。

駐車場の他、トイレや電話が設置されている。

230キロ走って午後2時頃キャンプ地の「宗谷ふれあい公園キャンプ場」に到着。北海道立なので施設は兎に角立派です。4時間以上オープン走行してきたので、暑くて若干熱射病気味になっていました・・。オープン走行に直射日光は厳しい。

前日にキャンピングカーサイトを2泊予約して借りました。

入場料1,000円+サイト料3,500円=4,500円(2日分だと9,000円)。

この時期が最も高いですが、閑散期は安く借りられます。

天候の事もあり、気が変わったらキャンセル出来る様に勧めてくれ、ひとまず1日分を支払って連泊するかどうか翌日まで考えて良いとの事でした。

(2泊分支払ったらキャンセル出来ないんだって)

 

色んなキャンプ場に行きましたが、このサイトは本当に素晴らしい。かなり広いですし、樹や草に囲まれ、近隣を気にする事なくノビノビ使えます。

通路は私専用なので、ど真ん中に停めてOK。

数年ぶりに今は無きカナダのインテグラルデザインのタープを張りました。

このタープ、シルナイロンで作られており、2009年頃に買いましたが劣化がほぼありません。軽いし最高。

テントを張って一息ついたら元気が出てきたので、宗谷丘陵に出掛ける事にしました。キャンプ場から24キロ位の距離。

上)宗谷岬駐車場。コロナ禍とは言え、かなり沢山の観光客で溢れていました。ついつい最北を目指してしまう人間の習性って面白いね。

本土最北にある飲食店や土産店。

宗谷丘陵:2万年前の氷河期に形成された丘陵地帯。明治期の山火事によって樹木が消失したが、気温が低く強風が吹く為、樹木が再生できなかったらしいです。現在は牧場や発電風車施設に利用されています。

まあ素晴らしいとしか言いようのない緑・青・白のミックス。

そして宗谷丘陵の名物、「白い道」。ホタテの貝殻を砕いて撒いた道で、全長は約3キロあります。平成23年に稚内市の観光課のアイディアで作られました。

画像では見難いですが、後方には沢山の風車が見えます。

ここは日本なのか?というような景色です。

画像では人の気配はありませんが、

結構ひっきりなしにクルマが通るので撮影も大変です。

画像奥の水平線に利尻富士が見えます。

キャンプ場へ帰還。

ロードスターは雨に続きホコリまみれになりました。

前日にピカピカにしたのに・・^^;

汗を流しにシャワールームに。

24時間無料で使え、大変素晴らしい。

シャワールームは男女4つずつあり、

シャンプーやボディソープも備えてあります。

北海道立パワー。

今日の食料。期限が切れそうな保存食も家から持って来ました。

旅人御用達のセイコーマートのジンギスカン200gにもやしを入れて。

外でビールを飲みながら食べるジンギスカンは最高に美味しい。

絵面は殺風景ですけれどもね。

PM6時~PM9時まで 地元STVラジオで「MUSIC★J」という歌番組をやっていて、キャンプの時はその番組を楽しみにしている。

パーソナリティは松崎真人(まつざきまこと)氏で、1970年から90年代の邦楽を紹介しながら曲をフルで聴く事が出来る番組だ。

 

この松崎氏の知識が深く、その曲の時代背景、作詞・作曲者の紹介などが細かく紹介される。ちなみに今回紹介されたのは山下達郎の「さよなら夏の日」井上陽水&安全地帯「夏の終わりのハーモニー」等のベタな曲から、藤井一子の「チェックポイント」など、自分の十代の頃にドラマの主題歌や歌番組で聴いたっきりの涙モノの曲まで幅広い範囲から名曲が流される。

 

しかし藤井一子とは・・懐かしいわ~。「チェチェチェチェックポイント!」

何年か前、TV番組のあの人は今・・で、結婚してイタリアンの店をやっているって紹介されていたな。

 

テントの中のオッサンはこの曲が流れるひと時、

中学生になりました(´A`。)

 

ラジオって思いもよらない曲を聴く事が出来るのがイイね。

思いもよらないと言えば下の曲・・

番組内、お盆という事で、突然こんな曲が紹介された。

北海道限定の盆踊りの曲で「子供盆おどり唄」(1952年)。

これが北海道だけで使われているとは全く知らなかった。小学生の頃、参加賞のお菓子目当てでお祭りの時は踊っていたなあ等とテントの中で腕を組んで聴いてしまった。。

 

そんなこんなで稚内の夜は更けていくのであった・・( ˘ᵕ˘ )zzz・・・

 

AM4時。おはようございます。

ロードスターはホコリでボロボロ。

見るに堪えない。

後で洗車しよう。

テントの背後で何かがうごめく音がして、慌てて外に出てみたらエゾシカの群れ。小さなバンビも見えます。撮影の為、近寄って行ったら、お母さんジカが「何だよ。こっち来るなよ」って態度で私の方に数歩にじり寄ってきました。子供の為なら母は強し。

私は北海道のキャンプ場でココが一番好きかも知れません。毎年のように来てしまいます。今年はGWのコテージ利用に続いて2回目です。

 

理由①

他のサイトも良いのですが、特にこのキャンピングカーサイトのプライベート感が最高。この一本道全てが私の占有です。

 

理由②

施設が全体的にとても綺麗。シャワーが24時間浴び放題。

サイトの入り口側から。私の為のサイト感がイイ。

今日の朝ご飯はホットサンド。一体何年ぶりで作るだろうか。具は以前子供がお土産に買って来てくれたK&Kさんの「ホットサンドの具」。今は空前のキャンプブームでこんなのがあるんだねえ。

他にパエリアの素も持って来ていました。

1合のご飯と一緒に炊くだけの超簡単メニュー。

ホント、キャンプブーム恐るべし。

久々のブービーバード(カツオ鳥)。頂きます!

食事が終わったら洗車。

折り畳みバケツやタイヤワックスも持ち歩いています。

 

グチャグチャだったのでスッキリした。

汚いままでは走る気になれない。

早朝シャワーで自分もキレイサッパリ。

本当は2泊の予定だったんだけど、宗谷丘陵も堪能したし、明日には天気が崩れるという予報だったので、1泊で切り上げて帰る事にしました。

日本海側のオロロンラインではなく、オホーツク海側から帰ります。

またまた宗谷岬。

ライダー、チャリダー、徒歩ダー、キャンピングカー、

朝から沢山の人で溢れています。

この場に来ると少し熱い気持ちになります。

皆、色んな事情を乗り越えてここに来たんだろうなあ・・と。

バイクのナンバーを見ると九州や四国のナンバーもチラホラ。

皆さん最北の地を訪れ、達成感でいい笑顔です。

北海道に住む私でさえ特別感がありますからね。

やっぱり観光地はこうでなくては・・。

ではノンビリドライブです。

今日は晴れ&曇りでオープンカー日和。

オホーツク海岸側は日本海側のオロロンラインに比べ、気温が低めです。海岸線は砂浜が多く、私はこちらの景色の方が好きかも。

海岸で飛ぶように走る今年生まれた子ギツネ。

近くに巣でもあるのでしょう。まだ独り立ちが出来る状態ではなさそうですが、少し大きくなって、両親が餌を探しに行っている間、好奇心で巣の周辺に遊びに出掛けているものと思われます。

(逆さの長靴はもう片側も近くに同じ様な状態であったので、近くの釣り人が干しているようです)

ホタテで有名な猿払村にやって来ました。

この「さるふつまるごと館」さんでは、

美味しいホタテ料理が食べられます。

カニとホタテ丼(1,980円)。ホタテは新鮮で甘みがあって超美味しい。さすがは日本一とも言われる本場猿払産。そしてカニは珍しく毛ガニを使っています。

毛ガニはタラバに比べて身が細かくて繊細な味がイイ。真ん中にイクラのアクセントもあります。

布海苔(ふのり)の味噌汁も美味しかった。私もアチコチで海鮮丼を色々食べているが、満足度高し! これで御飯が酢飯だったら120点だった。

 

続いてやってきたのはエサヌカ線。

両サイドは牧草地帯で地平線が見える直線道路。

ここは北から南に走る方が景色がキレイ。

ずっと向こうの山がいいアクセントになっている。

道路に三脚を立てて自撮り。

近くでライダーが何人かこの様子を見ていて

アクセントの付いたポーズを決められなかった。

 

ここも結構クルマの往来が多く、撮影するのも一苦労。

雨は降ったりやんだり忙しい。

大雨に降られ、ロードスターはグチャグチャに。

そして到着したのは音威子府の道の駅。

道の駅内にある飲食店「天北龍」さんと言えば・・

そうです。8月末で製麺会社の畠山製麺さんが廃業するので、

本当に最後の音威子府蕎麦になってしまうのです。

(最後、最後って今年何回来ている?とか言わないよう)

お土産は売り切れ・・残念。

番号札を渡され、30分くらい待ちました。月見蕎麦(570円)。これが本当に最後の音威子府蕎麦になりそうだ。。。

とか何とか言ってNEW音威子府蕎麦とか、音威子府蕎麦ver2.0とか新たな製麺会社が出て来そうだな。。このまま終焉なんて余りにも勿体なさ過ぎる。

当初は食傷気味でウンザリと思った稚内方面への旅でしたが、終わってみればとても楽しいものでした。ゆったりとしたキャンプ場、猿払の海鮮丼、音威子府蕎麦、そしてオホーツク海側のノンビリオープンドライブ。良い想い出になりました。

 

「人生は想い出が宝物」 今関安雄

 

ではまた・・^^/