■網走日帰り旅  2023.8.12

お盆休みは8月11日~15日。せっかくの連休なので泊まり掛けで遠出したいところですが、墓参りなど色々と予定も入っておりますので、今回は妻と日帰り旅行に行って参ります。

北海道は広い。我が街旭川の日中の最高気温は30℃台ですが、羅臼や稚内は20℃前後と非常に冷涼。

今回は涼しい感じの網走方面に向かいます。

 

私の英知をフルに使い、1日のスケジュールを当日朝に考えました。

オホーツク海側に向かう訳ですが、ほとんどの人が走る高規格道路「旭川紋別自動車道」ではなく、並走する国道333号線を走ります。

 

理由は、交通量がほとんど無く、オープンドライブをゆったり出来るから。

高速道路を走るよりも、自然や街並みを眺めながら走るのが好きなのです。

 

この日、この辺りは比較的涼しくて、走りながら手を外に伸ばせば冷たい風が気持ち良かったです。

閉鎖し廃墟と化した北見峠の建物。2002年に旭川紋別自動車道(無料の高規格道路)が開通してから、利用者が激減し、このような形になったと思われます。

 

高規格道路の出現は北見峠だけではなく、途中の上川町や白滝(遠軽町)等の過疎化を益々進めたと思います。旅行が効率重視になって、「旅の途中」を楽しむ時代ではなくなりました。

見上げれば旭川紋別自動車道。

人間の作り出す建造物は凄いものです。

石北本線。最近の大雨で土砂崩れが起き、現在運休中です。これから度々こういう災害が発生すれば、50年前の1/5の輸送密度になったというこの赤字路線も日高本線の一部と同じ様に廃止に追い込まれる可能性があります。

 

私の様な素人が考えただけでも老朽化した路線やトンネル等の保守費が今後莫大に掛かるのは容易に想像できます。

トイレタイムで女満別(めまんべつ)の道の駅に立ち寄り。

お盆という事で、猿回しのショーが行われていました。

直立するもキョロキョロと落ち着きなく辺りを見回すニホンザルは、一見すると注意力散漫に見えますが、猿使いの一挙手一投足に忠実に反応し、観客を大いに喜ばせていました。

こちらの道の駅ではチーズソフトクリーム(400円)を頂きました。チーズの味が広がるソフトクリームはとっても美味!おススメです。

AM11:20 網走の人気蕎麦店「そば切り温」さん。限定10食の蕎麦を頂く為、開店より前に到着です。私は数年前に一度来た事があります。

既に数組の方が並んでいました。

このお店は古民家を改装して使っております。

店内。見上げれば年季の入った梁が。

毎日限定10食の「2種盛り蕎麦(980円)」と「ホタテのかき揚げ(430円)」を頂きます。蕎麦は細麺と田舎蕎麦?の2種類を楽しめます。

細麺も良いですが、特に田舎蕎麦の方はコシがあって蕎麦の風味が良く、美味しいです。

薬味のネギが2種類?というのも珍しい。

 

ホタテのかき揚げも地元網走産の?ホタテが沢山入っていて実に満足出来ました。

 

このお店は建物などロケーションを含めて楽しめるお店です。

6月に立ち寄ったジェラートの「ジュラテリアRimo」さん。店の前に30人位並んでいたので今回はスルー。このお店のジェラート、美味しいんだよなあ。。

続きましては「オホーツクシマリス公園」です。

こちらでは園内に放し飼いにされたエゾシマリスと触れ合う事が出来ます。

入場料1人500円と餌(500円)を購入し、入場します。お盆休みで人がメチャクチャ多くて混雑しています。

40匹のエゾシマリスが園内に放たれているそうです。

エゾシマリスはシマリスの亜種。エゾシカもニホンシカの亜種です。

亜種とは基本の種類としては同一種であるものの、地域によって形態の差異があるものを言います。

 

エゾシマリスは下画像のエゾリスと違い、冬眠をします。

エゾリス(wikipediaより引用しました)
エゾリス(wikipediaより引用しました)

リス達は人に慣れており、園内をせわしなく縦横無尽に走り回ります。

軍手を貸し出され、リスに餌をあげる場合は必ず軍手の上の餌を差し出すようにして下さいとの事です。これは感染症の問題やリスが時に噛み付く事への配慮からだと思います。

ブルーベリーを食べています。エゾシマリスはドングリ等の種子以外にも果物や、時には鳥の卵や雛を襲って食べる事もあるそうです。

観察していると餌をゲットしたリスはそのまま食べる他、ほっぺの頬袋に餌を収納し、ある程度まとまったところでそこいらの地面を適当に掘って餌を収納しています。

これを分散貯蔵行為と言い、冬眠明けの餌の確保にもなっています。

 

こういった行為は森の活性化にも重要な事です。種子を埋めたのを忘れ、それが発芽を促す事になるからです。これはリスに限らず野鳥等もそういった行為をしており、植物と動物お互いの生存を助け合っています。

妻も喜んでリスと触れ合っています。

手足の鋭い爪を見ると、愛らしい一見とは違う野生で生きて行く厳しさを垣間見る事が出来ます。

リス達と戯れた後、網走湖を左手にオホーツク海沿岸を北上します。

北勝水産さんに寄り道します。

様々な海産物はもちろん・・

目的のホタテバーガー3個入(480円)を購入。

外に用意されたベンチに座って頂きます。

流行りのバーガーの様なインスタ映えなんて何のその。味が良ければイイのです。中にはフライしたホタテ3個、レタス、トマト、そしてマヨネーズが入っており、ホタテの味も楽しく、大満足。。

その直後、サロマ湖道の駅に立ち寄り、私だけ名物の豚まん(320円)を頂きます。(妻はこの時点でお腹一杯でギブアップ)

ここの豚まんは少々お高いですがメチャ美味しいです。

私の大好きな瀬戸瀬温泉(セトセ)に向かいます。

 

道中の田舎道でアオサギの幼鳥が突っ立っていました。私は毎朝ランニングをしているのですが、アオサギが用水路で食事をしているのを毎日見掛けます。ただアオサギの成鳥はとても臆病で、こんな風に人間が近付く前に飛び立ってしまいます。

 

アオサギの幼鳥は体格が小さいだけではなく、頭部の髪型?がボサボサで成鳥と見分けが付きます。

更に近付いたところでヨロヨロと遠くに飛んでいきました。ケガはしていない感じでしたので大丈夫だとは思いますが。

山奥の瀬戸瀬温泉に到着です。コチラの温泉、見た目は確かにぼろですが、私は大好きなのです。

お湯が掛け流しである事は勿論、泉質が単純アルカリ質、無味無臭でクセのない事、そして天井・壁・床・湯船が全てタイル張りである事が大好きな理由です。

昭和ど真ん中の建物内の雰囲気。

誰もおらず貸し切り状態だったので1枚撮影。いつ来ても混んでいる事はなく、非常にノンビリと湯浴みを楽しめます。湯船はココ一つのみ。露天もありませんが、それはそれで良いのです。

タイル張りの天井・壁・床・そして湯船の肌触りが大変心地よい・・。

そして相当数色々な温泉を訪問させて頂きましたが、こちらの泉質はクセが無く、湯上りも非常にサッパリするのが特長です。

身も心もスッキリして帰途につきます。

ん?キタキツネが何かを加えて小走りで来るぞ・・??

エゾリスを咥えていました。子供たちが待つ巣に急いで帰る様です。動物に詳しくない方はキツネがエゾリスを捕まえる事が出来るのか?と思うかも知れませんが、キツネは非常に敏捷な上、嗅覚と聴覚に優れ、ネズミは勿論、時にはエゾユキウサギやタヌキ等も捕獲します。

[拡大画像]

上の動画を見るとキタキツネがいかに狩りが上手なのかが分かると思います。

せっせと獲物を巣に運ぶ様子は普段道端で見掛けるキタキツネからは想像もつきません。キタキツネは夫婦で巣立ち前の子供達に絶え間なく餌を運び続けます。

尚、ジュウジギツネとはキタキツネの毛色が黒っぽいものの事を言います。

この日の締めはカレー屋さんです。「コーヒーとカレーの店MERB」さん。

私は初めての訪問なのですが、食べログによるとこちらの店主さんは元「米々亭(まいまいてい)」さんで働いていたそうです。

 

米々亭は旭川の中心部にあったカレー屋さんで、学生や独身の頃はよく通っていました。

残念な事に米々亭は2017年に38年の歴史を閉じてしまったのですが、懐かしいあの味を味わえるかも・・と思って来ました。

お店の雰囲気は良く、店主の方も朗らかで話しやすいです。

本当はビーフカレーを注文したかったのですが、閉店間際で在庫切れとの事でポークカレーを頂きました(1,100円)。

ライスの形は米々亭のまま。味も多分こんな感じだったような気がする・・?

忘れてしまったなあ。

 

しかしとても美味しかったです。また来ます。

 

 

という事で本日はこれで終了。また^^/