GW後半、息子が帰省してきたので、久々に2人でキャンプに出掛けます。
温泉に隣接し、綺麗な「とままえ夕陽ケ丘オートキャンプ場」を予約しました。
天気は曇り、気温は一桁、
風は5~7m/秒といった感じで、
なかなかに寒いキャンプになりそうです。
途中、苫前の「ドライブインさわ」さんに立ち寄ります。こちらはリーズナブルで美味しい海鮮やトンカツを食べられます。
今迄何度かこちらを訪れましたが、とても面白い威勢の良い名物のお母さんが一人で切り盛りしております。
地元の方は勿論、旅の途中の方も続々と入店します。
うに丼はまだシーズン前でした。今回は息子に合わせて初めてホタテ丼(700円)を頂きました。ホタテフライをカツ丼の様に調理したものです。
この料理は初めて頂きましたが、ホタテはフライにすると風味が増してとても美味しいんですね。
こちらの看板メニューはトンカツ定食なんですが、何センチあるの?って言う位分厚いので有名です。
これを注文したお客さんはお母さんに「大丈夫!?量が多いよ!食べられる?」と確認されます。
一応簡単にこのお店の注意ポイントをお伝えします。
①このお店はお母さん一人で切り盛りしているので、入店したら、その旨をきちんとアピールして下さい。お母さんが入店に気付かないのにボーっと座っていたら怒られます。
②入店したらすぐに手をアルコール消毒して下さい。これを忘れると指導が入ります。
③注文は明瞭に。
④店内に貼られているメニューは撮影不可です。
⑤残さないで食べて下さい。量が多いと思う場合は最初に減らして貰って下さい。
⑥食べた後に気を利かして片付けをしないようにして下さい。テーブルの消毒前に次のお客さんが座るのを防ぐ為です。
⑦お釣りが極力出ないように代金を用意して下さい。1,000円未満の食事で間違っても1万円札を出さぬよう。
とままえ夕陽ケ丘オートキャンプ場に到着しました。
オートサイトA(電源・水道付き 4,250円)を利用。
コチラを何度も利用して分かったのですが、海岸側にテントを立てても海は見えません。内陸側にテントを立てた方が海が見えて快適です。
海・風車・国道が見えていい雰囲気。
まずはコット(ベッド)を組み立てます。
今回はピルツ(色違い)を2つ設営。1つは息子用です。このテント、久々に使いましたが、軽いし、嵩張らないし、立てやすいし、やっぱりいいテントだなあ。
かなり強風でテントが風で押されています。
テントを設営したら三毛別のヒグマ事件跡地を訪問。
三毛別ヒグマ事件とは・・こちら(ウィキペディア)をご参照下さい・・。1915年に起きた死者7名の日本最大のヒグマ事件です。
集落の人々とヒグマの何日にも亘る戦いが衝撃的な事件です。
かつての惨事も今は観光資源となっています。時の流れですね・・
復元された建物の外観の状態はまずまずながら、中の家財は相変わらず荒れておりました。(何回か来た事があります)是非整備をしてもらいたいところです。
三毛別ヒグマ事件跡地の帰り道、校門の様な門と向こうに体育館の様な建物が見えました。立ち寄ってみます。
苫前町立三渓小学校跡地との事でした。今では人影すらまばらなこの土地に子供達の声が響いていたというのか。今は半径5キロに小学生がいるかどうかも怪しい程だ。
明治40年(1907年)、19名の生徒を集め開校、平成2年(1990年)の閉校までの83年間で卒業生は五百数十名を数えたようだ。(上の石碑は開校80周年時のもの)
風が強く、近所のソロキャンパーがテント(大き目のファミリー用テント)を設営中に風に煽られポールが折れ、帰宅せざるを得なくなっていた。お気の毒に・・。
キャンプ最大の敵は雨でも寒さでも虫でもなく、風なのです。
夕食前に隣の「とままえ温泉ふわっと」でひとっ風呂。とても綺麗な施設です。
羽幌のホクレンショップでエビやイカ、貝付きホタテ、
お肉等を買って来ました。
最近はキャンプの度にエビを焼いているな・・。
豚トロで大炎上。
風が少し止んだので、2時間ほど焚き火を楽しみました。
コチラのキャンプ場は直火が出来る様になっております。
翌朝、AM4時。今の時期は明るくなるのが早くていいですね。
今回も電気毛布を使いまして、グッスリ眠る事が出来ました。
今日のコーヒーはインド。
そしていつものトースト・トマト・マヨネーズ。
AM8時出発。特別な予定は無く、稚内まで北上し、自宅に帰ろうという計画。
GWとは言え、道は全く混んでいない。
羽幌の街を通過中、どこかで見た建物を発見。そうだ、「旭川と道北の建築探訪」という写真誌に掲載されていた建物だ(下)。
写真誌の説明によると、大正7年(1918年)築。当初洋品店として開店、その後カフェとなり、昭和25年(1950年)から理容店として現在に至っているとの事。
3連アーチ窓やバルコニーがあった1階は改修されてしまったが、半円アーチの破風や先頭飾りが付いた飾り柱、軒下飾りなどは大正時代に流行ったモダン建築そのものなんだそう。
こうして現在も昔のまま使われている建物って素晴らしいですね。
もうこの街でこの建物より長生きしている人は殆どいないのではないでしょうか?(建物の年齢は現在106歳)
そして今度は羽幌炭鉱跡地にやって来ました。コチラを訪れるのは初めてです。
広域な留萌炭田の中心的炭鉱で、羽幌坑(本坑)、上羽幌坑、築別坑の3地区から成っていました。
1935年開業、1970年閉山。
上の画像、奥に少し見える建物は太陽小学校跡地で、現在も建物が残っていますが、自治体の許可が無ければ奥に進む事が出来ません。
上)グーグルマップでは「はぼろ緑の村」となっており、閉山後は羽幌町民の憩いの公園だった様ですが、今はもうその役目を終えているようです。
ホッパーの廃墟。ホッパーとは石炭の貯蔵兼搬出施設で、建物の上側に石炭を貯蔵し、貨物列車が建物内部に進入した際には石炭を貨物列車に落とし、その後鉄道で運ぶという施設です。
貨物列車が入れる様になっていますね。
信じられない事に当時は羽幌炭鉱鉄道が走っていたのです。
当時は病院・学校・映画館、パチンコ店・居酒屋・プール等があったようですが、
それらの建物の多くは残っておりません。整地された土地やそこに生える樹木の若さが、そこに人々の営みがあった事を教えてくれます。
川の向こうにはアパートが見えます。
春先なので樹木の葉が無く見通せます。
羽幌炭鉱の帰り道で体育館らしき建物を発見。
やはりそう。羽幌町立曙小学校跡地でした。
明治39年(1906年)開校、平成2年(1990年)閉校。
二宮金次郎像や石碑があったので近付きたかったのですが、隣の民家の方がこちらを見ていたので近付くのをやめました。(もしかしたら現在は私有地かも知れない為です)
オロロンラインをどんどん北上します。
オトンルイ風力発電所を遠くに望みます。
いつもの撮影ポイントで。(後方は利尻富士)
上の画像は稚内市の外れなのですが、普通にエゾシカが歩いています。かなり中心部に近い場所でも群れを見掛けますので注意が必要です。
稚内北防波堤ドーム。北海道遺産です。
昭和6年(1931年)から5年の歳月を掛けて完成した防波堤。
とても昭和初期の建造物とは思えません。
設計者は北海道庁稚内築港事務所に勤務していた土谷実氏。
北海道帝国大学(現在の北海道大学)を卒業して3年しか経っていない26歳の時に設計したとの事。その若さで歴史的な建造物を設計するとは・・。
随分前はここでキャンプが出来たので、沢山のライダー等がテントを張っていましたがマナー問題が続出し、今は禁止です。防波堤内でバイクやクルマを走らせる事も違法です。
昼食は豊富町のフェルムさんで。
こちらのハンバーガーが最高なのです。
ハンバーガーを2枚のトマトが挟むスタイルのオーロラビーフ。モスバーガーのモスバーガーが大好きな私にとってこのハンバーガーはたまりません。
(画像はフェルムさんのフェイスブックより引用しました)
豊富牛乳も注文し、一緒に頂きます。
カウンター席は外を見ながら頂けます。
こちらのお店ではお洒落なアメリカン雑貨も販売しています。
このお店で飲食後、シェイク(ダークモカ)を追加で買って帰ります。これもメチャクチャ美味しかった・・。
帰り道(約200km)は今年就職した息子と職場の話などのお喋りをしながら楽しく帰って来ました。
という事で今年のGWのレジャーはこれにて終了です。^^/