■日本最安値のアウトバックを購入

営業用のジムニー(平成20年式 JB23W)のオドメーターが20万キロを超え、いつ出先で調子が悪くなるか分からない状態。

今のところはオイル漏れも無く、ターボ・点火系・ミッション・エアコンの不調も無い様子だが、早目に手を打とう。

 

しかしこんなに長く乗る事が出来るとは思わなかった。丈夫だね。

ただ、5万キロを超えた辺りからジムニー特有のジャダー(ハンドルが何かのきっかけで震え出す)が出る様になっていて、これはイマイチだった。

JB64Wは対策がされているようだ。

ジムニーは小回りは効くし、どんなに狭い駐車場でもスグに駐車出来るし、大雪が降った後でもスタックとは無縁で、本当に実用的なクルマだった。

という事で今回は遠出にも余裕のあるジムニーシエラ(普通車1,500cc)を購入する事に。

 

ディーラーに行ってみると納車が1年半位掛かるかも・・(マニュアルだと3か月位らしい)という事。ジムニーを新車で買った人の話で納期が長いのは知ってはいたが、2024年でも全く改善されていないとは・・。

そんなに待てないと登録済み未使用車を検索すると20~30万円位プレミアムが付いていて、そうなると何だかんだで300万円近くの乗り出し価格になってしまう。

 

いいクルマである事に間違いはないんだけどジムニーで300万円とはなあ・・

私はクルマ好きで暇な時は頻繁にカーセンサーで何らかのクルマの相場を調べている。趣味と言ってもいい。

それはベントレーからハコスカに至るまでその日の興味の赴くままだ。

 

で、ある日何となくアウトバックを見ていたら・・・先代アウトバックの日本最安値、コミコミ85万円を石狩に発見。しかも車検2年付き・事故歴無し。そして上級グレードのリミテッドである。

 

何だ?この価格は。どう考えても安い。11万キロ走っているが安い。北海道では次に安いのが10万キロ走ったコミコミ128万円の車両だった。

 

私は今迄に20台ほどクルマを買った経験があり、多くは中古車だった。程度がバラバラで運と目利きでお得に買える中古車が好きなのである。

 

そして安い中古車には必ず何らかの理由があるのだが、コイツは仕事のついでに見に行く価値がある。

実際の車両を見てみると、小傷はあるものの、全体的に綺麗。

というか、驚くべき事にこの車両には飛び石傷が一切ない。

東京で使われていた為だろう・・

大きめのボディサイズ。

我が家のフォレスターよりも190ミリ長く、25ミリ幅がある。

ジムニーよりも1,420ミリ長く、365ミリ幅がある。 

普段の仕事使いには負担が大きいか?

細かく観察すると外観は1か所気付かぬ程の僅かなドアパンチの跡と

水垢がある程度で、かなりキレイ。

室内も綺麗。この車両はリミテッドで標準が革シートなのだが、

傷みやすい革シートに見て分かる様なダメージは無い。

 

モチロン全席シートヒーター付き。

そして2015年式であっても

スバルのフラッグシップの貫禄、

高速道路もラクチンの自動運転。

(自動追従&レーンキープ)

運転席周りも特に問題なし。エアコンもナビもきちんと機能する。お店の方の説明によると東京のオークション会場で昨年競り落として来たらしいのだが、評価点は4.0点とまずまずだったらしい。(評価はR点(事故車)+1~6点+S点(新車同様)の11段階)

 

しかし結果的に半年ほど売れず価格を下げ続け、今に至っている。

 

■売れない理由として考えられる最大の理由は走行距離11万キロ。

しかし、最近のクルマはその程度の走行距離で大モノが壊れたり、極端な性能低下が起きたりはしない。

ジムニーだって20万キロ、大きな修理も無く過ごしてきた。

ロードスターも軽く20万キロを超えているが、至って快調である。(数万円程度のパーツの交換は時々している)

 

■次に意外と大きいボディで取り回しが悪い事。このクルマは北米の様な雄大な場所で使うのに適している。

土地に余裕のある北海道とはいえ、街中の駐車場を頻繁に使う様な場合は使い難いと言わざるを得ない。

 

■そしてガソリン価格が高騰する中、ハイブリッドでも何でもない燃費悪目のエンジン。街乗りだとリッター8キロ位しか走らないのではないか。

 

■またRV系のクルマを買うならフォレスター等のもっと背が高く見晴らしの良いのを買うのが一般的だろう。

アウトバックの落ち着いたカタチはどちらかというとオッサン好みなのである。

 

■そして最後にこちらの中古車店は指定工場が併設されていて安心なのだが、少しでも安く販売する為に一切の保証を付けていない。

これは大抵の人が11万キロ走行車両の購入を躊躇する最大の理由だろう。

 

まあ、今時の日本車では11万キロ走った位で致命的な故障は考えられず、もしも大物(ミッションやエアコン)が壊れても輸入車の様に50万、100万当たり前・・という事もない。

 新車なら何だかんだで500万円もする。数分の1で買える幸せよ・・。

リアのモニターが付いていた。

これはいらんな。

同色のお洒落な社外カーゴマットが付いていた。

ラゲッジは広い。リヤシートを倒したら余裕で車中泊が可能だ。

ラピスブルーパールという色も私好み。

私が今乗っているロードスターGリミテッドも

サテライトブルーマイカという色なのだ。

Gリミテッドと言えば、初代MR-2のG-LIMITEDにもブルーマイカがあった。

私の記憶の限り、日本車初のブルーマイカはこのMR-2なのではないだろうか。

 

免許取り立ての頃、知り合いでR30鉄仮面に乗っていた人(私も鉄仮面銀黒ツートンに乗っていた)がこのブルーマイカに全塗装していて、これがメチャクチャカッコ良かったな。

 

当時のトヨタはソアラやクレスタのツートンと言い、色遣いのセンスが洒落ていてとても良かったと思う。

そう言えば20代の頃に乗っていたBNR32にもベルベットブルーマイカという色が設定されていた。非常に珍しい色だ。私は定番のガンメタに乗っていたのだが、もうGT-Rに乗る事は無いが、乗り直すならこの色一択だ。

ちなみにアウトバックの他に気になっていたのがアテンザワゴン(現在マツダ6に改名)。こちらは兎に角カッコイイの一言に尽きる。

デザインにうるさい欧州で様々な賞を受けており、これが販売力のあるトヨタで発売されていたら結構ヒットをしただろう。

 

更にディーゼルエンジン搭載車もあり、仕事で使う私にとって「経済的に」そして「低速トルクがあるから街中での使い易さ」に魅力がある。

価格もマツダ車ならではの割安さで北海道に必須の4WDでも100万前後も出せばソコソコ良いのが買える。

アウトバックの話からだいぶ逸れてしまった。

 

さて今回の車両で特に良いなと思ったのが、走行距離は11万キロではあるものの、新車からずっと地元ディーラーで点検や車検を受けてきている点検記録簿があった事。

2022年に交換したバッテリーもスバルの純正が付いていた。

純正バッテリーは高い。つまり、ディーラーの管理下でコストを突き詰めない整備が行われてきたという事が容易に伺える。

 

これは買いだ。買おう。

これで数年色々と楽しめそうだ。

早速契約書にハンコを押して手付金を納めた。

迫力満点のノーマルのグリルがイマイチ好みでないので、おとなし目の上画像純正OPの網グリルをアマゾンで購入した。今はある程度アマゾンでも純正パーツが買えるので便利。新品で38,000円だった。

 

DIYで取り付けしようかと思ったが、調べるとグリル交換にはバンパーを外す必要があり、これにはタイヤを外してジャッキアップをし、20個ほどクリップを外すという作業が伴う。この際にクリップが割れる可能性があり、自分で交換する場合、予め替えの用意をせねばならず、面倒なので購入店に有償(16,500円)で取り付けを依頼した。

 

あと北海道では必要なエンジンスターターも装着。走行中もTV視聴やナビ操作が出来る様、コネクターを接続して貰った(市販のキットは不要だった)。これで100万円でお釣りが来る位。

 

かなり良い買い物が出来たのではないだろうか。(重大な故障が無い事を祈る)

上の動画は9年前に公開された自動ブレーキの比較動画。

アウトバックは多少古くても自動ブレーキがしっかり効くので安心だ。

この頃の自動ブレーキはスバルに一日の長がある。

 

チョイ古のハリアーやレクサスNXなんかの自動ブレーキは上の動画を見る限りあくまで補助的なものだ。

3:45辺りからの全く止まらないシリーズは笑ってしまうが・・。

 

目の前に障害物があれば無条件で即停止、というのは技術上簡単なハズだ。しかし、条件に合わせてどの様に安全に止めていくか・・というのがいかに難しいかが分かる動画だ。

 

※最近のクルマはどれも概ね希望通りに止まるでしょう!?多分。

時代は自動運転なので。止まるのは基本。

我が家の5年前のフォレスターも高速道路は超ラクチン。

スバルの自動ブレーキ開発は

NHKのプロジェクトXでも紹介される事が決まった。

アメリカのスバルが製作したアウトバックの25年の歴史が綴られたCM。

アメリカ人の使い方は本当にカッコイイ。

アウトバックの源流はレオーネ。世界初の量産4WD乗用車だ。そして上の動画は映画キャノンボール内で日本人に扮するジャッキーチェンが、ハイテクレオーネで活躍するという設定。日本人なんだか中国人なんだか設定がメチャクチャだが。

クルマ好きな私は当時映画館に見に行ったんだよなあ・・。

アウトバックはサボテンが生える砂漠地帯が非常に似合う。

非舗装地帯で実用に耐え得るように作られているクルマ。

 

日本ではかつてレガシイが担っていた客層はレヴォーグが受け持ち、巨大化したアウトバックは完全に北米のユーザーをターゲットにしている。

これからはロードスターと二本立てで北海道を走り回ろう。

釣り道具も積めるし、ロードスターとは違った楽しみが増える。

 

そう言えば我が家にはフォレスターもあったが、

新車で買うと傷が付くような使い方が出来なかった・・

 

既に小傷が沢山あるアウトバックは気楽な道具として使えそうだ。