日照時間が長くなり、春の気配が感じられる様になりました。
本日は妻を誘い、旭川から見える大雪山連邦の裏側にある「トムラウシ温泉 東大雪荘」に日帰り温泉に行ってみます。
今迄何度か行った事がある温泉宿ですが、山奥にある温泉が素晴らしい情緒的お宿なのです。
旭川空港の横を通過。
3月にも関わらず旭川はマイナス15℃まで気温が下がり、キリっとした空気です。
気温が下がる時は大抵風が少なく、放射冷却現象(雲が無い時に地表の熱が宇宙に放出される現象)が起きており、こんな日は穏やかで晴天なのがイイですね。
前日YouTubeを見ていたら私の住む旭川繋がりなのか、「あっぱれさんま大先生」の過去の動画がオススメで上がって来ました。
明石家さんまとあっぱれの子供達が1991年、旭川市立就実小学校の閉校時にこの学校の子供達の所へ交流に来るという内容だったのですが、今回の目的地に行く途中の場所だったので、今はどうなっているのか見学しに来ました。
現在は地元の公民館として利用されているそうです。閉校から30年以上経ちましたが、校舎は昔のままです。(体育館は建て直しされているようです)
閉校当時の校門と、86年間、全432名の
卒業生の名前が記された記念碑がありました。
私は北海道中あらゆる過疎地を通り掛かりますが、
信じられない位の山奥にも学校跡地があり、
驚くと共に、ノスタルジーな気持ちに浸る事が出来ます。
上富良野の田舎道から大雪山連邦を望遠します。
今回の目的地「トムラウシ温泉」はあの山の反対側にあります。
直線距離だと近いのですがグルっと回らないといけません。
道の駅「南ふらの」で休憩。
モンベルショップや飲食店が入ったショッピングモールが2022年にオープンしています。中々立派ですね。
コロナ禍もひと段落して、これからですね。
ここで昼食でも・・と思ったのですが、
冬季は幾つか飲食店が休業しており、、
同じ敷地内にあるパン屋さん、「なんぷ~香房 森のパン屋」さんも見学してみようと立ち寄りましたところ・・
これが思いのほか品揃えが豊富で・・
私の好きなポテトドッグ(200円)、ナポリタンドッグ(200円)、あんぱん(140円)など、最近は何でも値上がりしているのにリーズナブルな価格で、妻と様々なパンを買い込んで食べながら目的地に向かう事にしました。
道道718号線をトムラウシ温泉に向かいます。左側に十勝川を水源とする「東大雪湖」が見えます。治水と水力発電が目的のダム湖です。
途中、ヌプントムラウシ温泉(野湯)に行く枝分かれの林道があります。
私はこの温泉に行った事がありません。もう何年も前に林道が崩落し、補修がされないまま現在に至っている為です。温泉好きとしては是非行ってみたいのですが、
恐らくもう将来ずっとこのままでしょう。
向かう為には通常は徒歩という事になりますが、この辺りはヒグマの巣窟で、相当な根性が無いと行く事は出来ません。
wikipediaより画像引用
これがヌプントムラウシ温泉の在りし日の姿です。ネット上の情報によると、川の氾濫で今は原型を留めていないようです。
2023年6月に訪問した方の動画。お湯は沸いていますが、湯船や着替え小屋は消失しているのが分かります。
お湯が自然噴出している迫力の画像が見られます。
山を登る毎に雪深くなり、道も狭くなります。
標高1,260m、大雪山国立公園内にあるトムラウシ温泉東大雪荘に到着。
麓から50キロもの距離を走って来ました。
車で来る事が出来ますが、秘境と言って良い程の完全な山奥にあります。吹雪いて天候が悪くなると来る事も帰る事も確実に出来なくなる立地です。
この建物は1993年に建て直しされたもので近代的。また2021年にも改修工事をしており、とても綺麗です。
宿のすぐそばで源泉が沸いております。
周囲は地熱で雪がありません。
大人は一人1,000円です。(新得町民は500円)
今回は日帰り入浴ですが、時間に余裕があれば泊まり掛けもいいですね。
画像引用2枚目。冬は雪見。
画像引用3枚目。夏の露天風呂。これもまたナカナカ。
泉質はサラサラとした硫黄の香りが僅かにするクセの無いもの。
泊まり掛けでも飽きが来ないお湯です。
休憩所も綺麗で充実。
ビン牛乳が無かったのでパックのフルーツオレを飲みました。甘いジュース類は普段飲まないのですが、温泉に入るとフルーツ牛乳は飲みたくなります。
帰り道。そこら中にエゾ鹿がうろついています。事故に注意。
画像の様に立派な角の生えた鹿番長は少数です。
道端には絶え間なくエゾ鹿の姿が見られます。
最近問題となっているエゾ鹿の増え過ぎが実感出来ます。
樹木がいたる所で食害(樹皮が食べられる)にあっていました。
この様に樹皮が食べられてしまっています。
画像の様な状態にまでなると樹木は枯れる可能性が非常に高くなるらしいです。
食べる樹木も多彩な様で、現状が続くと森林が森林でなくなってしまう可能性が指摘されています。
樹木だけではなく、1年サイクルの植物も種類によっては絶滅が危惧されているようです。
最近はエゾ鹿を駆除するハンター不足によって数をコントロールする事は困難になってきました。
かつて北海道にはエゾ鹿を食べるオオカミが住んでいましたが、1894年頃に人間の手によって絶滅してしまいました。もうその時点から太古からのバランスは崩れているんですね。難しい問題です。
富村牛(トムラウシ)小中学校です。この学校は山村留学をやっています。年に5組の親子を受け入れているようで、実は東大雪荘でこちらの山村留学親子の皆さんとバッタリ遭遇しました。何でも週末の娯楽として皆でやって来たとの事です。
お話を伺った親子は東京から来ているとの事。
留学は原則1年間。住宅は新得町が校舎に隣接して用意してくれています。
一生の思い出となる素晴らしい体験が出来るでしょうねえ。羨ましい。
地図を広域でご覧ください。大自然のど真ん中です。
新得町のある場所。スカイラインジャパン「バン」のパトカーダミーが設置されています。ハコスカやケンメリ、ニューマン(懐かしいキャッチフレーズだな)のバンは雑誌等で現存するのを時々見掛けますが、ジャパンのバンは珍しいのでは?
ベースグレードはTiなので丸目ヘッドライトのハズですが、GTの角目になっています。
レアですし、このままココで朽ち果てるのは勿体ない様な気もします。
帰り道、新得駅の前にある「そば処 せきぐち」さんにやって来ました。初めての来店です。過去いつ来ても店の前に長蛇の列で入店を諦めていたのです。
店主にお尋ねしましたら、こちらのお店は昭和2年(1927年)創業との事です。
あと3年ほどで100年食堂の仲間入りです。頑張ってください。
盛り蕎麦の大盛り(850円)です。恵庭の思君桜本店と同じ様な太麺ですが、こちらは麺の腰が普通で食べ易いです。(どちらのお店も美味しいです)
汁もカツオが効いている甘じょっぱい味で私好みです。
富良野スキー場の麓辺りを走ります。この辺りも外国人が沢山歩いており、コロナ禍が過ぎ去った事が実感出来ます。
新富良野プリンスホテル敷地内にある「ニングルテラス」にやってきました。
小さなログハウスが沢山並んでいて、木工品や革製品など、様々な創作家達の商品を購入する事が出来ます。
営業時間はお昼12時から午後8時45分迄で、照明の雰囲気も良く、外国人がアチコチで楽しそうに撮影しまくっていました。というか、90%が外国人でした。
外国の方は日本人と服装が違うので一目で分かります。
様々なお店がズラーっと並んでいるので楽しいです。
夕ご飯は富良野のスーリヤ。このお店、チェーン店ですがとても好きなお店です。
私が好きな理由は上の5つの秘密!?の他に、店員さんが全員ネパール人で、独特の温かみのある接客が好きなのと・・
上)チキンベジタブルカレー(1,050円)
カレーの味が良いのは勿論・・
ライスとナンが食べ放題で(と言ってもライス1皿とナン1枚しか食べませんが)、特にこのナンが焼き立てパリパリで香ばしく、軽くバターが塗ってあって絶品なのです。ナンは画像で見るより巨大です。
という事で本日の温泉小旅行はこれで終了です。また!^^/