■心に残った飲食店

北海道の飲食店と言えば「素材一流・味二流・サービス三流」なんて揶揄されますが、特に田舎の観光客向けの所にその傾向があるのは否めません。

味が美味しいのは当たり前。食事を盛り上げる様々な要素も含め、私が旅先で食べ歩き、イイナと思った飲食店を厳選紹介します。(高級店はありませんけどネ^^;)

■樺太食堂

■稚内市ノシャップ2丁目2-6

■訪問日:2022年5月5日

 

 何度も訪問してしまう、うに丼が有名な店。

 旅人の間でも有名なお店なので、今更語る事も無いでしょう。

■純の番屋

■目梨郡羅臼町礼文町2-8

■訪問日:2022年5月3日

 

「北の国から2002」で純が使った番屋を再現した食堂です。

私がこのお店が好きなのは、海鮮物が美味しいのは勿論、付け合わせのおかずがいつも彩り良く美味しい事。

地元のおばちゃん達が活気良く営業しています。

 

■マウレ山荘

■住所:遠軽町丸瀬布上武利172

■訪問日:2020年8月22日

 

丸瀬布(まるせっぷ)の山の中にあるちょっと高級なお宿です。

日帰り入浴+食事プラン1,500円で利用しました。

私は「手打ち天盛り蕎麦」

妻は「海老と野菜の天丼」を注文。

私が頂いた蕎麦、蕎麦屋さんでも無いのに目の前で手打ちをしております。細く切った蕎麦の麺はコシもあり、蕎麦汁は程良い塩分のかえしに素晴らしい鰹の風味。天婦羅の材料も良いものを使っていて、その揚がり方もカラッと良い食感。

ちょっとこのレベルのものは蕎麦屋さんでも食べられません。

妻が頂いた天丼も妻曰く「こんなに美味しい天丼は初めて・・」との事でした。

山の中の和洋折衷レストラン、あなどれません!

 

■レストランぱんどら

■住所:石狩市花川南4-2

■訪問日:2020年8月16日

 

石狩市にある何ともホンワカした外観のファミリーレストラン。

1989年創業です。

調理上の手抜きをせず、美味しいものをお客さんに提供するというポリシーを創業以来貫いており、地域から欠かせない、愛されるお店となり、TV等にも多数出演しています。

 安くて美味しいハンバーグやパスタ、フライにコロッケ、誰もが唸るそのお味。

何度でも行きたいお店です! 近所にこんなお店があったらいいな。

ミックスフライ丼ランチ サラダ付き(1,000円)

 

■珍来(ちんらい)

■住所:赤平市大町1丁目2-23

■訪問日:2019年10月13日

 

いわゆる町の食堂なのだが、オーナーのアイディアと遊び心がたっぷりの楽しいお店なのである。

沢山有るメニューの中でも最もインパクトが強いのは、超特大のもり蕎麦、

 

その名も「チョモランマ(1,300円)」である。ご主人によると5人前の蕎麦が盛ってあるらしいが、普通のお店の大盛りの5人前位はあると思う。私は食べ切れなかった。お持ち帰りの容器も頂けるので、挑戦して欲しい。

 

■ななつほし

■住所:深川市音江町豊泉

■訪問日2019年10月14日

 

この店の売りは、注文を受けてから蕎麦粉を打ち始めて、なんと最短4分で客に提供される蕎麦だ。

とにかく驚くべき速さ。

ご主人も自ら日本最速を公言。

 

但し、ご主人の蕎麦に対する情熱が強すぎて、長~い話を聞かされたり、過去に出演したTVのVTRを見せられたりする。

そして店内が雑然としている。潔癖症の方はすぐに帰りたくなるだろう。

もう少し奇麗にすれば客が数倍に増えるのではないだろうか。

しかし、こと蕎麦の味だけで言えば一級品だ。遊園地に遊びに行く感じでご主人と触れ合うと楽しめるだろう。

 食べる前のご主人の講釈があって、お盆の水滴を拭けなかった。。
 食べる前のご主人の講釈があって、お盆の水滴を拭けなかった。。

 

■手打ち蕎麦 思君桜 本店

■創業:1919年(大正7年)

■住所:恵庭市本町53

■訪問日:2019年6月8日

 

私が訪問した蕎麦店の中で最もインパクトのある蕎麦を頂く事が出来ました。兎に角太い!、そして物凄いコシ! クセになる美味しさです!

見よ!この太さを! コシの強さもピカイチ!(ざる蕎麦660円)

海陽亭(かいようてい)

※2019年5月現在リニューアル?閉業中。詳しくは海陽亭さんHPへ。

■創業:1881年(明治14年)

■住所:小樽市住吉町4−7

■訪問日:2015年9月22日

 

この海陽亭さんの創業は1881年(明治14年)、建物は一番古い部分で、1896年(明治29年)と言われており、小樽市指定歴史的建造物 第2号です。

という事もあって食事をしなくても一人1,000円を支払うと解説付きの案内を受ける事が出来ます。

かつては初代総理大臣=伊藤博文・二代目総理大臣=黒田清隆・外務大臣や文部大臣などを歴任した榎本武揚らが楽しみ、また近年では石原慎太郎・裕次郎兄弟も愛した料亭で、映画「弟」の舞台にもなりました。

来店した著名人の色紙が飾られている部屋があり、松本清張・宇野重吉・桂米朝・藤山寛美・アランドロン・長嶋茂雄・岡本太郎・・私には縁遠い方々の沢山の色紙がこの海陽堂さんの歴史を演出しております。

■かねとも寿司

※2018年オーナーがご高齢で

 惜しまれながら閉店

■石狩市厚田区厚田35-2

■開店時間

午前11(日曜祝日は10時半)~ネタが無くなるまで(おおむね午後2時位?)

但し、12時位に行っても食べられない可能性アリ。1日80人が受け入れられる条件と聞いた事がある。開店1時間前位には並んでいる事が多い。

 

私の経験の中では最も満足した飲食店。 70代ながらも元気なご主人の喋り、気風の良さ、値段、味、お客さんまでも素晴らしい。

最特上寿司は税込2,200円(2014年現在)の金額でお腹一杯になれる。 ご主人の気分によってオマケがどんどん出てくる場合がある。見た目ハンバーグの様なアナゴが旨い!(2014年6月最終訪問)

 まずは瑞々しい16カンが載った付台が渡されます。
 まずは瑞々しい16カンが載った付台が渡されます。
 続いて素晴らしく手の込んだアナゴが載った丸皿が渡されます。
 続いて素晴らしく手の込んだアナゴが載った丸皿が渡されます。

 

井上食堂

■中川郡美深町大通り北3-3

 

一見何の変哲もない田舎の食堂だが幾度もTV出演を果たしているのがココ井上食堂。

その理由は凄まじいほどのメニューの多さにある。

例えばラーメンの麺は製麺会社だけで7種類を選ぶ事が出来るのだ。

我が町旭川からは富士製麺、須藤製麺、加藤製麺が参入している。

全種類のラーメンを食べきる為には毎日食べても6年以上掛かるらしい。

ソフトクリームもSSサイズから6Lまで9種類あり、その他にトッピングも選択出来る念の入れよう。

店主曰く「お客さんの要望を聞いていたらこんなんなっちゃったー」との事で、最後の支払い時は家族4人分の食べたものの計算をするのに整理が付かず混乱して3分以上掛かってしまう有様だ。 

サービスで付くラーメンの薬味の説明の為にいちいち厨房から出てくる店主のハッスルぶりに呆れながらもすっかりファンになってしまった。

勿論味も美味しい。(20111120日訪問)

 見よ!このメニューを! 驚きは右下の麺の種類。
 見よ!このメニューを! 驚きは右下の麺の種類。

 

■漁師の店 かにや

■斜里郡斜里町ウトロ東94

 

ウトロの町を知床峠方面に行くと程なくあるお店です。カニがチョキなら味はグウ!というカラフルな看板に思わず微笑んでしまいます。

お店の中はカニのいけすがあり、知床の海を眺めながら食事が出来るカウンターが食事を一層楽しいものにしてくれます。

私が食べたのはカニウニ丼(2,600)でカニもウニもタップリ乗っており、大変満足出来るものでした。(2009年、2010年訪問)

 


■レストラン&コテージ 

      カントリーパパ 

■河東郡鹿追町北5線11-1

■営業時間 AM10:00~PM7:00

■定休日 火曜日

 

十勝のカントリー風な料理を楽しめるレストラン。 オーナーはクルマ好きで、何とハコスカオーナー。HPを見ると面白いイベントも開催している様だ。コテージもあって、なかなかオシャレな施設群だ。

詳しくはHP20111022日訪問) 


■豚丼のぱんちょう

帯広市西1条南11丁目19

 

帯広駅前に店を構える豚丼専門の店「ぱんちょう」(パンチョではありません) 創業は昭和8年。写真でも分かる様に行列が出来ます。この写真で食べるまで20分位並びます。

豚丼はその量によって

(梅)1,050円 (松)850円、

(竹)¥950円、(華)1,250円

 があります。 (2014年現在)

味噌汁は別途200円で注文出来ます。

炭火で焼いた香ばしい厚めの豚肉に濃厚なタレで大満足。

帯広駅前にあるのでクルマで行かれる方は駅前の広くて綺麗な地下駐車場にでも停めて行くと良いでしょう。

(2014年最終訪問)

 


■カフェ開陽台

 (cafe kaiyodai)

■標津郡中標津町

 

中標津町にある標高271mの小高い丘にある喫茶店。

開陽台は周囲に視界を遮るものがなく、その視界は330度と言われ、天気の良い日は北方領土までも望めます。

 

展望台にある喫茶店ではソフトクリームから軽食まで地元の材料を使った食事が楽しめ、写真のホットドック(480)は勿論、肉やチーズ等、地元の物を使っているそうです。

カウンターで大平原を眺めながらのステキな食事は北海道を大実感。

 


蛇の目

■留萌市錦町3丁目1−13

 

安くて美味しいと評判のお寿司屋さん。裏切られない内容です。

生ちらしは玉子やカニにきちんと一仕事加えられており、食べるのも楽しくなります。

一番のおススメは蛇の目スペシャル。

安くて旨い!お腹一杯!


画像左は特上生ちらし(1,680)

画像下は蛇の目スペシャル(2,500)

 

 蛇の目スペシャル(税別2,500円) 2014年現在
 蛇の目スペシャル(税別2,500円) 2014年現在
 極上ちらし(税込み2,592円) 2019.6.8
 極上ちらし(税込み2,592円) 2019.6.8

■湖月(こげつ)

■亀田郡七飯町大沼782

 

北海道最古の飲食店。

創業はなんと1872年(明治5年)! 

鰻の他に鯉のあらいが看板メニュー。

かつて明治天皇が来店した際に、天皇の料理番から調理方法を伝授されたのが始まりだって言うから有難い。

「鯉のあらいは高級店に行けば5,000円は取られるよ」との事だったが、こちらの鯉のあらい定食はとてもリーズナブルで1,500円(税別)。鯉はオーナーが丹念込めて養殖したもので、泥臭さが全くない。是非一度お試しあれ。

 2015年訪問
 2015年訪問

■阿佐利 本店(あさり ほんてん)

■函館市宝来町10-11

 

1901年(明治34年)創業の老舗。

最高クラスのお肉を使った料理をリーズナブルな価格で提供してくれています。

下は「すき焼き(松)特選上級和牛ロース 3,900円」 建物が昭和初期のもので、歴史的風情を感じながらの食事はステキ。

 2015年訪問
 2015年訪問

■竹老園 東家総本店

■釧路市柏木町3-19

 

1874年(明治7年)創業の北海道最古の蕎麦店。北海道各地の東家、本家はこの店だ。

昭和天皇、現天皇が来店した事があるという超名店。下の画像は「蘭切り蕎麦」

蘭は卵のランをもじったもので、麺に黄身が混ぜられている。

この麺、加水率の低い旭川ラーメンをどことなく彷彿させるものでとても美味しい。貸し部屋もあり、別料金で昭和初期に建てられた建物のお座敷を使う事も出来る。

 左)蘭切り蕎麦(860円) 右)蕎麦寿司(700円)  2015年訪問
 左)蘭切り蕎麦(860円) 右)蕎麦寿司(700円)  2015年訪問